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2005.01.30

“ロナウジーニョ的”

スペインリーグはもっぱらニュースや情報番組でしかお目にかかれないのだが、最近はやはりロナウジーニョの超絶技巧プレーに注目してしまう。
いや、どちらかというとロナウジーニョは嫌いなのである。なにより02年W杯でイングランドを破った、あの妙なシュートから始まり、そして魚っぽい、馬っぽい顔もアップではロナウドよりも耐えられない。ちなみに私も馬顔系なので、なおさら嫌だ(なんなんだ)。

それでもなお、私はロナウジーニョの、ピッチ上での技巧を楽しみにしている一人だ。
そして何より、最近ことにこだわりたいのは、ロナウジーニョの「楽しそうなプレーぶり」だ。
実際、「楽しそうな」ではなく、「楽しく遊んでいる」としか思えないような感じがする。

事実、ロナウジーニョは事あるごとに「サッカーを楽しむこと」と力説している。そして同じようなことは他の選手も口にするが、ロナウジーニョほど、そのプレーぶりから「楽しいオーラ」がにじみでる選手はそうそういないんじゃないか。
あの真剣勝負の場、超ハイテンションな場で「楽しんで自分の仕事をする」ということ。楽しむことで、自分の持てる力をリラックスしてフル活用する。このへん、ちょっとこだわっておきたいところだ。

イングランドではあんまり見ないオーラだから、なおさら際立って感じられるのかもしれない。
ちなみに、降格ラインで奮闘するノリッジが、先日ミドルズブラ相手にホームで1-4で負けていたが、残り10分の間に3点をブチこんで4-4ドローに持ち込んだりした日にゃ、ハイライト番組で見ても思い切り心を揺さぶられた。そして「そもそも、なぁーんで4点も先制されんねん!」と、その愛すべきドン臭さを嘆いてしまいたくなり、同時に残り10分の時点で3点差で負けていても気が狂ったかのように同点へのシナリオを信じて走り続けていた姿に平伏したくなったりして、このような無骨な試合運びの妙味?を堪能するたびに、ロナウジーニョみたいな選手が目もくらむテクニックで華麗に相手を抜き去っているような、そういう世界が別世界のごとく感じるときも、ある。

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