New Order 「Krafty」日本語バージョン
ついにリリースされたニューオーダーの新譜「Waiting for the Siren's Call」の日本盤の目玉は、ボーナストラックとして収録された「Krafty」の日本語バージョンである。これはASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文による日本語歌詞を、あのバーナード・サムナーが歌うという、誰もが最初は冗談だとしか思えなかったであろう企画である。
何が驚いたかって、あんなに演奏も歌にもやる気を感じさせることがない(むしろその芸風で我々を感動させてくれていた)あのバーニーの歌う日本語が、めっぽう「上手」だということだ。そんな大して日本に興味なんてないんだろうに、それでもバーニーは、かなりうまく日本語で歌っている! それだけでも感動だ。そんな器用な一面を持っていたとは。いやはや、これはもっと全世界的にアピールしてもよかったトラックではないか、と。
でもって、後藤正文の、英語詩の韻をかなり意識した日本語訳が、おそらくバーニーの歌唱の一助とも思われるわけで、それはそれでよくがんばったとも思うのだが、でも、でも、でも・・・あの、いいでしょうか。この曲のいちばん美しいサビの部分の日本語歌詞が、
「先に暗号で 君を成さない」
っていうのは、さすがに、もうちょっと、どーーにかならなかったんでしょうか??(涙)
たしかに 「Give me another night」 というフレーズを発音すれば、それとなく「キミヲナサナイ」っていうふうには一応聞こえるけどぉーー・・・でもそれってかなり「空耳アワー」のレベルじゃないかと・・・
この曲の原詩をあらためて味わうと、わりと社会的なテーマが流れていて、「そうあるべきだった人生」へ目を向けて、でもって「テレビのなかの暴力や戦争」という世界観を抱えながらも、どうかもう一度チャンスをつかんで、この世の素晴らしさを再認識できるようになりたい、という願いが込められている、ように思うのです。(しかも、そういうことをバーナード・サムナーが相変わらず青臭いナイーブさ全開で切々と歌い上げるところに感動を覚えるわけで)
うーん、「先に暗号で」っていうのは、まさにそれこそが暗号めいていて、その解釈がいったいどういうところから来ているかが気になってしまう・・・おかげで、オリジナル版を聴いていても、ついサビのところは脳内で「Just give me one more day」の歌詞は「先にアンゴウで~♪」と変換されてしまう・・・
Comments
なんかこんな記事が>iPod ニューオーダーモデル。
販売はされないようですが。でもなんでドイツ?
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=8526
Posted by: ナセルノフ | 2005.03.30 22:58
ガーーン(死語)!!
U2モデルといい、ニューオーダーモデルといい・・・どこまで私の神経を逆なですれば気が済むのでしょうか>iPod。
こうなったら、THE CLASH モデルとか作ってくれ。
ていうかニューオーダー、ほんとに国民的バンドなんですね。改めて見直しました(笑)たしかにドイツっていうのがよくわからないですが。
Posted by: タテーシ | 2005.03.30 23:42