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2005.03.01

鈴鹿から富士へ?

F1日本グランプリの開催地が将来的に鈴鹿サーキットから富士スピードウェイに移行されるらしいなどと言われている。もはやF1の情報から遠ざかっているのでなんともいえないのだが、鈴鹿を所有するホンダ vs 富士を所有するトヨタの構図でもあるわけで、どうなることやら。

もともと富士スピードウェイは1976年、77年と二年ほどF1を開催したことがある。
ちなみに私の好きな故ジル・ヴィルヌーヴは若かりし頃に富士を走り、立ち入り禁止区域にいた観客を巻き込む事故を起こしてしまい、死傷者を出してしまったという哀しい逸話がある。
F1の開催がその後ぷっつりと途絶えたのはその事故が原因だったからか? ちょっとそのへん文献を読んだうえでの記憶があいまいではあるが、無関係ではないと思える。

1987年に鈴鹿にF1グランプリが戻ってきて以来、鈴鹿では毎年必ずF1が開催されている。
・・・やっぱりスズカはいいぞぉ。
なんせ、遊園地とホテルが隣接しているのだから。ついでにいうと、天然温泉浴場やボーリング場、レストランなども併設してあり、もともとの娯楽施設が充実しまくっている。そういう豪華なサーキットは世界中どこを見てもないはずだ。だからこそ、鈴鹿は多くの人にとって過ごしやすいサーキットである。つまり「想い出の起点」をあちこちに作ることができるという意味で、マニアから子どもまで、多くの人にとってオープンで親しみやすいわけである。

しかも故アイルトン・セナに「神を見た」と言わしめたのも鈴鹿の空だし、セナが死んだ年のレースは、スタート時に異様な雨が降り出して、まさにこれはセナの涙雨だろうと納得するしかないほどの雨量が一気にやってきたりしたわけで、なにかと神懸りな「聖地」と化しているわけだ。

しかもあのコースレイアウト。世界で唯一の立体交差。ゲームで鈴鹿を走ればよくわかるが、あの立体交差のおかげで、右回り中心のゾーンから、一気に左回りのコースになっていく。あのバランスの良いレイアウトのおかげで、何周走っても飽きない奥の深さがある。

というわけで、鈴鹿の魅力は尽きない。
もし鈴鹿でF1が開催されなくなったとしたら・・・それはそれで、やっぱりさびしい。いまや最近のF1にはめっきり情熱を感じないものの、やっぱり「鈴鹿という場所」には、何もなくても、たまーに、行きたくなるのである。

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Comments

富士は行ったことがないので、
富士の感じがわからないから何ともいえませんが、
一時代前に、TIサーキットでパシフィックGPを開いたのだから、
富士(トヨタ主催)でも鈴鹿(ホンダ主催)でもF1をやったらいいのにと思います。
鈴鹿からもてぎに移った方がダメージが大きい。
もてぎじゃなくて富士で良かったと思っておいて方がよいのでしょうか?

Posted by: M.フィオリオ | 2005.03.02 20:10

あぁ! そうだったね、「ツインリンク・もてぎ」のことを、すっかり忘れていたよ!!(爆)

ちょっと調べると、たしかに両サーキットで開催かも、という動きもあるそうですね。

Posted by: タテーシ | 2005.03.02 22:35

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