電子レンジがなかった頃
はじめて電子レンジが我が家に現れたときのことを覚えている。
父は電子レンジに関連した仕事をしていたから、わりと導入は早いほうだったのかもしれない。
ということは、電子レンジは70年代にはあまり一般的ではなかったのだろうか。ていうかなかったんだろうか。
それ以前には、「チンする」なんていう概念はなかったんだろうから、弁当をまるごと温めるとかそういうこともしていなかったのだろうか。
そこで初めて知った料理が「いり卵」である。コップに卵をそのままいれてチンすれば、モワモワと卵がその大きさを変えて出来上がる、と得意げに実践された。それ以来、私はことあるごとに同じものを作っては食べていた。
最初に父が実践したとき、透明の細長いコップでやったもんだから、電子レンジの床が回っていくたんびに、コップの中の卵がみるみるうちに「成長」していくのを見るのが楽しかったわけだ。
なんだかそれはまさに文字通りの「懐かしの味」である。『美味しんぼ』の山岡さんにもぜひ私のために探求してほしい味である。電子レンジも気がつけば二代目になっていて、レンジの質によって焼き加減も変わったりするんだろうか。
また試そうかな、とは思う。 ただし、これをやると、コップの壁面が卵でカパカパになってしまうという短所もお忘れなく・・・・
Comments
ひさしぶりに、のぞきにきてみました
ひゃっほぅーーーーー!!!!
電子レンジ、うちのは母が結婚するときに祖父が買ったものだそうです
SANYOと書かれた、すっごく懐かしい感じのド緑色
しかもそれは単品ではなく、レンジの下に人の腰の高さくらいある、収納庫つき
もちろん、同じくド緑。
当時流行したタイプなんでしょうか、気になるところです
母が結婚して25年、他の電化製品が寿命で壊れ、買い換えられていったのに、
この電子レンジだけは、一体いつまでリビングを占領する気なんでしょう‥
‥で、でかくて邪魔っ。
Posted by: kanabe* | 2005.04.27 01:14
ひゃっほーう! コメントありがとう。
25年ですか、いまだ現役なんですか、きっとそれはいわゆる「オーブンレンジ」なんでしょうか???
緑色、というのは、とってもイメージできます!
ちょっと黄緑に近い感じしません? 想像ですが。
そして暗黒の闇にとざされたトビラ部分とか(笑)
そんなイメージがあります。
開け閉めの音とか(バタンっ)もなぜか想像できそうな。
昔の家電、やたら耐久力がありそうで、日本の高度な技術力に感服してしまいますなぁ。
Posted by: タテーシ | 2005.04.27 21:46
わわわーーーSANYOじゃなかった!
母が京都に下宿してたときに使ってた、すっごいキレイな鮮やか透明ブルーの扇風機、私も京都に下宿してるとき使ってたんやけど、SANYOは、それだ!
Nationalでした
しかも、オーブンレンジだそうです、黄緑っぽい、なんとも言えない緑。
タテーシさん、ぴったしかんかんのイメージです
ほんまそんな感じ!!!笑
扉部分とか、ゆわれるまでそんな黒いとか思ってなかったし、ちょっと新しい発見をして感動
「おお、そういや、自分のレンジと比べて、暗黒調やなァ~」と。
家電の耐久性って、7年とかゆーよねぇ、最近?
「昭和」に憧れるわーー このレンジはきっとものすっごい発明で、主婦のみなさんが一大決心して購入したりして、今とちがって「長持ち」が売りだったんだろなー‥なあんて。
ちなみに、現役バリバリです
使われない日はない、ほど!
う~ん、物を大事にする日本人でありたいなぁ。
Posted by: kanabe* | 2005.04.29 23:11