向井、ナンバガ、プログレ
元ナンバーガール、現ZAZEN BOYSのフロントマンである、向井秀徳の公式HPに彼の日記がこまめに掲載されている。
正直、この人のキャラの重厚さについていくのは自分にとって難しい。今のZAZEN BOYSの活動も、どうにも消化しきれていない。(気が付けばナンバガ時代からの盟友、ドラムのアヒト・イナザワも脱退してしまった。この人のドラムが大好きだっただけに、かなり残念。)
そんななか、こうして彼の日記を読んでいると、ギリギリのところで自らの道を極めんとする氏の奮闘ぶりが切々と伝わってくるのであるが、今回ちょっと驚いたのは、意外にも向井氏はプログレ、とくにYESを聴いていることを告白しているところだった。なんか意外な取り合わせ、と思った。
ちなみに日記の文章を引用させてもらうと、
久々、YES「シベリアン・カートゥル」を聞き、危機。かっこええ。(2月8日)
YES「リレイヤー」を寝かぶりながらガシ聞きす。(2月21日)
あいかわらず、言葉の使い方が独特ですごいなぁ、と思う。
どういう気分で、あるいはどういう姿勢で、向井氏がこの音楽を聴いていたか、が手に取るように伝わってくるかのよう。俳句みたいで。
なんか、最近じゃYESを聴くという行為に後ろめたさがあったりしたのだが、向井氏の「寝かぶりながらガシ聞く」感じだったり、「聞き、危機。かっこええ」というその断言だったり、その勢いは見習いたいところ。
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