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2005.04.20

(組むアテのない)バンド名を考える

ネーミングというのは大事だ。
バンド名なら、なおさら。

当面バンドを組むアテはなくても、いつでもバンドが組めるように、常に名前の候補は各自持っておくことが21世紀の音楽生活には必須なのである。
たとえ楽器ができなくても、だ。もしかしたら、あなたのそのチャーミングなダンスをみて、「僕らのライブには君のその踊りが必要だ」というオファーが来たり、「楽器ができなくてもいいから、この長い棒を振り回してくれ」といって、あなたの濃いキャラとその謎の楽器(名前不明)の組み合わせが奇跡のテンションを生み出すことだってあるだろう。そしてあなたが加入したことがきっかけとなり、バンド名そのものも変えてしまうようなこともあるだろう。

というわけで、私が最近考えたバンド名を紹介しよう。
もし誰かこれをみて「ぜひ使わせてくれ」というのがあれば、遠慮なく連絡してほしい。
(ちなみに私はかつて、後輩のつくった劇団の名前をつけたことがある。)

◆ケチャップズ

 ストレートな響き。なんとなくスカバンドのようなイメージが喚起されるが、疾走感あふれる3人編成のバンドのようなイメージがある。ちなみにこの名前の参考としてあげられるのは、敬愛するダグラス・クープランドの小説『ジェネレーションX』にでてくる「情動的ケチャップ噴火」という現象だ。これは、周りと調和しているとみられていた人が突如自分の感情を爆発させて、うまくいっていると思い込んでいた周囲の人々を狼狽させるという現象を指して使われる言葉である。まさにパンクな音楽にほどよくマッチするネーミングではないかと思われる。

◆サボテン・フィジカル

 豪腕な印象と、トゲトゲしさ、およびその内側にある弱さ、といったものを具象化したネーミングである。なんとなくサボテンが群生している様を想像すれば、このバンドは少なくとも5人ぐらいのメンバー編成が似合う。砂漠の乾きと果てしない青空をイメージした、爽快感と虚無感の入り混じるサウンドをかき鳴らすギターバンドにふさわしいのではないかと感じられる。

◆空色リストバンド

 さわやか系で押し通すならこういうネーミングはいかがだろうか。アコギをもった二人組のデュオという感じか。名前の由来は、たまたま私がこの記事のためにいろいろ想念していたときに、道行く人がリストバンドをしていたからである。たまにはそういう「偶然」を利用してネーミングをつけることも必要であろう。


いかがだろうか。ほかにも候補はたくさんあるので、もしネーミングに困ったらご一報いただきたい。

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Comments

「空色リストバンド」って、一昔前のあまり売れない漫才コンビみたいですね。向かって左がリストで右がバンド、てな感じで。

…あ、それでギターデュオですか?

Posted by: ばろっく | 2005.04.20 22:46

個人的にツボなバンド名は『電気グルーヴ』だったりします。
理由はいくらでも付けられるけど、直感的に『入ってくる』バンド名は素敵だなぁ、と。
何が言いたいかっちゅうと素敵です『ケチャップズ』。

Posted by: bayashi | 2005.04.20 23:06

あ、やっぱり「空色リストバンド」はデュオっぽい!?>ばろっく氏。
その感覚がこのように共有できれば、ネーミングの意図としてはいい線いっているかもしれません(本当か)

電気グルーヴ、たしかにいいですね、日本語と英語を混ぜるというのは難しいなか、巧みな表現を実現したかと思います。ケチャップズ、ぜひお使いくださいませ(笑)>bayashi氏

Posted by: たてーし | 2005.04.21 16:40

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