知らないとそん500
子どもの頃の読書はその後の人生において非常に大きな影響力をもたらすものである。そしてよくよく振り返ってみると、私が小学生のとき、もっとも熱心に読んだ本が、『知らないとそん500』という本であった。
その題名の通り、日常生活のあらゆるシーンで使える裏技を「伊東家の食卓」ばりに500個も紹介した、読み応え満載の本であった。
2年生か3年生のとき、学校の図書室で発見して、おそらく卒業するまで何度も借りた記憶がある。本に貼られている「貸し出しカード」のなかには自分の名前がダラダラと続いていて、悦に入っていた記憶もある。
はずかしい。
なんか、はずかしい。だって、今でも、そして昔からも、私がもっとも必要としていたのは、結局実用的なハウ・ツーものだったのだから。・・・もっとファンタジーな部分とか、夢のある、抽象的な世界を大切にしてもよかったじゃないか、なんだよこのガキは「しらないとソン!」とかってテメエ自身のことを知れよとか、やっぱり思うのである。
でもさすがネットで検索すると、いろいろ出てきますね。「あぁ、みんなもこぞって読んでいたのね」と。
で、実際あの本で吸収した生活の知恵は、おそらく今でも使っているものが多いはずである。
しかし、それが何なのか、この文章を書きながら一生懸命思い出そうとしているのだが、うまく出てこない。きっと、あまりに身につきすぎて意識化できないほど、染み付いた小技があるはずなのだ。
いまあの本で印象的な箇所を思い出すとすれば、「木の年輪の円がかたよっている側が、北の方角を示す」というもので、この知識はきっと山道で迷ったときに自分を必ずや救ってくれるであろうと、おそらく子供時代の自分が必死に頭に叩き込んだのであろう。
山道でサバイバルする目には今のところあっていないが、その知識は今日のブログのネタとなって役に立っている。妙な話だが。
Comments
ふふふ、少し前から読んでるよ。
そして、自分もブログ復活させました。
でも、ないしょです。
いやー、さすがにはずかしっス。
いや、タテイシさんの『知らないとそん500』のカードが「タテイシ」でいっぱいになってるよりいいかも(笑)?
Posted by: タムちゃんだよー | 2005.04.26 00:01
コメントサンクスです!
ひそかにブログ再開させやがっているんですね!?(笑)
その恥ずかしさを乗り越えて、ぜひパブリックに自己をさらけだしてやってください・・・!?
Posted by: タテーシ | 2005.04.26 00:30