『ナビゲーター ある鉄道員の物語』
90年代のイギリス国鉄の民営化にともなう、労働者の揺れる就労環境をリアルに描いた映画。たまたまテレビでやっていたのだが、鉄道業界における民営化とか「お客様」へのサービスのありかたとか、現場で働く人々の意識だったり、安全性に対する配慮だったり、やはり今回のJRの脱線事故のことをシンクロさせて考えざるを得ない。やはり不慮の事故においては、人命よりも自分たちの立場をどうするか、が最優先されざるをえない「現場の実情」っていうのが頑として存在している。もちろん、そんな優先事項があってはならないはずなんだけど、でも実際に「在らざるを得ない」、このジレンマってやつを、ラストのエピソードで痛感してしまう。
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Comments
へぇ、そんな映画ありますか、今度さがしてみようかな。
現場というのは、組織の末端である、ということを考えると、お客さんが末端から受ける印象というのは、組織全体の印象であるとも言える、末端と中心は表裏一体なんだけど、そこをわからない経営者が結構多いような気がしますね。
Posted by: タムオ | 2005.05.23 22:05
ホンマにねぇ(関西弁)。と同時に自分もなんらかの末端である以上、シャンとしたいところです。
この映画はケン・ローチという、社会派ドラマを得意とする監督さんの手によるものだそうです。
Posted by: タテーシ | 2005.05.24 23:49