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2005.07.09

『道は開ける』をあらためて読む 第10章

第10章 「悩みに歯止めを設けよう」

まずこの章では、株式売買における「ストップ・ロス・オーダー」という方法について触れている。1株50ドルで買ったものを45ドルのストップ・オーダーにしておけば、もし株価が下落して45ドルになったときに自動的に売るようにしておけば、無駄な損失を広げなくてすむ、ということだ。これを人生における悩みにも応用してみよう、ということだ。

つまり、あまりにも悩み事にたいして「支払いすぎている」のである。その代償は、精神的安定、健康、などなど・・・

こうして、実例として、小説家への道を断念したときに、すっかり気持ちを切り替えて精算し、現在の仕事につなげたというデール・カーネギー自身の話や、50年前に夫がしでかした些細な小事に対していつまでも文句を言い続けていた彼の伯母の話、そしてカーペット1枚の値段のために口論となり一生口をきかなかったまま共同制作を続けていたオペラの作家コンビの話、最後にトルストイとその妻とのいさかいにまつわる教訓も紹介されており、いくつもの意義深いエピソードが語られる。

50年間に及ぶ地獄の生活―もとはといえば、二人ともそろって「ストップ!」というだけの分別を欠いていたからだ。どちらも価値に対する正しい判断力を持っていなかったために、「こんなことは即座にストップ・ロス・オーダー扱いにしよう。これでは人生を浪費するばかりだから『もうたくさん』と言おうじゃないか!」という台詞を思いつかなかったのだ。」

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Comments

ブックバトンもそのうちまわってくるのかにゃ~。

ヘンなコメントでした★

Posted by: hanachirusato | 2005.07.09 00:57

もうまったく、その通りですね・・・。
人を呪わば穴二つ・・・って言葉は、なんにでも適応できる気がします。
呪うとね、自分の墓穴も掘るんだよ!?
しかも二つも掘らなきゃいけないんだよ!?

Posted by: まつもと | 2005.07.09 20:39

ハナチルサトさん>僕の場合、「フットボール・バトン」というのを想像していました。思い入れのあるプレーヤーとか、人生ベスト3のゴールシーンとか、人生ベストイレブンとか、ベストマッチとか、いろいろネタがありそうで。

まつもとさん>たしかに、二つ掘るのは面倒だよなぁ(笑)

Posted by: タテーシ | 2005.07.10 17:19

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