« 『道は開ける』をあらためて読む 第12章 その1 | Main | リーディング・バトン »

2005.07.14

『道は開ける』をあらためて読む 第12章 その2

つづき。

この章は読みにくいし、クリスチャン・サイエンスの創始者が、瀕死の状態で聖書の一節を読んで「ただちにベッドから起き上がり、歩き回れた」というくだりは、「ホンマかいな!」といいたくもなる。いずれにせよ、人間の精神状態の持つすさまじい力について力説されているわけだ。

私が痛感していることは、私たちが日常生活で得られる心の安らぎや喜びは、自分の居場所や持ち物や、身分によって左右されるのではなく、気持ちの持ちよう一つで決まるという点だ。外部の条件はほとんど関係ない。

私の言い方は皆さんにとって――皆さんが難問を抱えて四苦八苦しながら針のように神経をとがらしているというのに――あまりにも話がうますぎるように聞こえるだろうか? 私が述べているのは、苦境でもなお意志の力で気の持ちようを変えうるという結構な話であろうか? そうなのだ、そのとおりなのだ! それだけではない。それを実践する方法まで伝授するつもりである。そのためには小さな努力が必要だが、その秘訣はいたって簡単である。

熱いなカーネギー。で、その「秘訣」とは、心理学では有名なウイリアム・ジェームズに依って、快活さを失った時、他人に頼らず自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうな様子で動き回ったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したように振舞うことである

とのことである。いかがだろうか・・・?

|

« 『道は開ける』をあらためて読む 第12章 その1 | Main | リーディング・バトン »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 『道は開ける』をあらためて読む 第12章 その2:

« 『道は開ける』をあらためて読む 第12章 その1 | Main | リーディング・バトン »