『道は開ける』をひたすら読む 第16章
第16章 「自己を知り、自己に徹しよう」
この章は、「自分以外の誰かになるのではなく、ただとにかく自分らしく振舞わないと、さまざまな不調の原動力になる」ということを述べている。
若かりし日のデール・カーネギー自身、演劇学校に入って俳優をめざすべく、当時の人気スターの良いところだけを取り入れようとして失敗し、その後ビジネスマンのための話術の本を書くときも、すでに出版されているさまざまな著作からの良いところだけを集めた本を作ろうとして失敗し、このような経験から、「自分は自分以外の者になれるわけがない」ということを学んだという。
皆さんはこの世で何かしら新しさを持っている。それを喜ぶべきだ。自然が与えてくれたものを最大限に活用すべきである。結局のところ、すべての芸術は自叙伝的なのである。あなたが口ずさむのは、あなたならではの歌であり、あなたが描くのは、あなたならではの絵にすぎない。あなたは、あなたの経験や環境や遺伝が完成した作品であるべきだ。良くも悪くも人生というオーケストラのなかで、あなたは自分の小さな楽器を演奏しなければならないのだ。
ちなみにこの章の実例で紹介される、キャス・ダーレイという歌手について、ネットで調べてみたのだがまったく名前が出てこなくて、よくわからない。どなたかご存知の方はいるだろうか。 このダーレイさん、歌で身を立てることを夢見ていたが、口が大きく出っ歯だったため、それを気にするあまり歯を隠すように歌っていた。するとある人から「それがどうしたというのだ! むしろ口を大きく開けて悪びれずに歌ってごらんよ」と忠告され、それから口を大きく開けて聴衆のことのみに注意を払って陽気に歌いまくっていくことから道が開けた、というハナシ。
Comments
タテーシ氏がネットで見つけられないそうなので…
キャス・ダーレイって往年のハリウッドスターCass Daleyのことなのかなぁ~
Walk of Fameにも名前ある人。
原本見てつづり確認してないから別人かもしれないけど。
Posted by: T氏 | 2005.07.26 22:18
あ、そのつづりでビンゴかも!
ネットでひっかかった!! さすがT氏!
ついつい「キャサリン」の省略形かと勝手に想像していた・・・
Posted by: タテーシ | 2005.07.27 00:52