プログレ・ロックの在りし日の姿にツッコミを入れる
さて、HOWEはもともと「現代に生きる若人のために、古き良きプログレッシヴ・ロックの魅力を伝える」ために作られたフリーペーパーだったのだが(本当か)、たまにはこのブログでも、そんな素敵なプログレッシヴ・ロックの在りし日の姿に敬意を払いつつ、愛をもってツッコミをいれておきたい。
てなわけで、今回の一品はこれだ。ネットでみつけた、ジェネシスのブートレッグ盤と思しきジャケットの写真なのだが。
・・・なんだ、このステージ上の異様な混み具合は!?
よくみると、ちゃんとメンバー5人ともが写っているのです。(ギターとベースが2人とも向こうサイドに鎮座している。一人はシンバルで隠れているけど。)
しかも、なんでフィル・コリンズの叩くドラムセットが、こんなに前面にせり出しているんだろう??
この混雑の原因は、そのほとんどがこのでしゃばったドラムにあるんじゃないだろうか?
・・・演奏しにくっ!
しかもこのお客さんたち・・・
壁際によじ登っています。
もしかして、この異様に混み合ったステージが、観づらかったのでしょうか。
覗き込むようにして、食い入るように演奏を注視しているとです。
余計な心配をしてしまいます。
プログレの人たちって、張り切っちゃって、けっこう長い曲をやっちゃうのね。(いまさら言うまでもなく)。
だから、壁によじ登っている方々、かなり疲労困憊になるんじゃないかと。
私なら、こんな体勢でプログレを聴けといわれても、耐えられそうにありません。
でもそんなことお構いなしに、気持ちよさげにピーター・ガブリエル、タンバリン片手にスッピンで歌っております。
ちなみに、この「ワトフォード・タウン・ホール」っていう場所を調べたら、やはりいろいろ出てくるわけで、ネット時代のすごさを思い知るわけです。(ワトフォードはロンドンのすぐ北にある街で、サッカーでもわりと有名ですが)
なんか、普通に立派なんですけど・・・
どうやったら、あんな狭っ苦しいステージが完成するんでしょうか!?
あ、でも、今書きながらフト気づきました。
こういう海賊盤のたぐいって、ジャケットに使われている写真が、その該当するライブ会場の写真である保証なんて、どこにもないわけだよな・・・(笑)
というわけで、この写真は、厳密にはワトフォード・タウン・ホールじゃない、と思っておきましょう。
きっとどこかの学芸会の発表だったんでしょう。
もしかしたら「ジェネシスのそっくりさんコンテスト」だったかもしれません。
これでぐっすり眠れます。
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