『道は開ける』をひたすら読む 第17章
第17章 「レモンの効用」
「レモンを手に入れたら、レモネードを作れ」という名言がある。(ジュリアス・ローゼンワルドという人が言ったらしい)
レモンという言葉には、「不快なもの」という意味があるらしい。
置かれた状況にいらだち、意気消沈した女性に、その父親が書き送った二行の詩・・・
刑務所の鉄格子の間から 二人の男が外を見た
一人は泥を眺め 一人は星を眺めた
ウイリアム・ボリソという人の言・・・「人生で最も大切なことは利益を温存することではない。それなら馬鹿にだってできる。真に重要なことは損失から利益を生み出すことだ。」
僕はこの言葉がすごく好きである。
マイナスを転じてプラスにする、というのは、何においてもスリリングでありチャレンジングな実践の賜物だろうと思う。どんな劣勢でも、そこからチャンスをみつけてカウンター攻撃を決めてしまうサッカーチームのように。たとえバンドの重要なボーカルを失っても、そこで残されたメンバーが立ち上がっていくように。
そして「レモンをいかにレモネードにするか」という試みは、どちらにころんでも「失うものはない」とカーネギーは説得にかかる。
第一の理由・・・成功するかもしれない。
第二の理由・・・たとえ成功しなくても、マイナスをプラスに変えようとするだけで、後ろを振り返らずに前方を見つめることになる。消極的だった考えが積極的になり、それが想像力を活動させ、われわれを多忙にし、過ぎ去ったものを嘆く時間や気持ちはなくなってしまうだろう。
以上。
こういうところ、好きだなぁ、カーネギーさん(笑)
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