ナカータさん、語る
この話題については、ひたすら熱狂的に取り上げたくなるわけで。
中田英寿のホームページでは、ついにボルトン移籍への件について公式に述べられている。
彼の英国圏における試合経験はそんなに多くないのだが、そのなかで彼が感銘を受けたのは、やはり「まずはそのスタジアムの素晴らしさ。観客席とグラウンドが目と鼻の先で、選手と観客が本当に一体といった感じを得る事が出来る」ことをまず挙げている。
ふふふ、言ったな? ナカータさんよ。
そう言った以上、あなたはゴールを決めたとき、その観客席との近さゆえに、おもいきり観客にもみくちゃにされながら一緒に喜ぶことになるんだからね!? 恥ずかしがってちゃダメですからね!? 私が一番見たいシーンがそれなんですから!? わかりましたか!?(ただし、ボルトンのスタジアムって確か近代的すぎて、あまりゴール裏の客席とはそんなに近距離じゃなかった記憶もあるけど。まぁいいや)
そしてもう一点、彼は言う。「観客の試合を観戦する姿勢の良さ。闇雲に相手には野次を飛ばし味方には応援をする、ということではなくて良いプレーには敵味方関係なく拍手をし、悪いプレーにはブーイングをする。本当の意味でのスポーツマンシップを感じる。」
ふふふ、言ったな? ナカータさんよ。
それはすなわち、疲れてチンタラ走ろうものなら、その観客席との近さゆえに、普通にサポーターから怒鳴られますから!! 監督よりうるさいですから!? 常にフルパワーで走らされますから!?
でも何度も言うように、中田にとって一番プレーしやすいリーグはこのイングランドのプレミアリーグである、と断言したい。例えば審判はカードを出すときに逐一選手との会話を心がける。中田のように論理性を重視するタイプには、とてもやりやすいはずだ。そして審判のジャッジメントの観点から考えても、中田のように「審判に文句を言っても何も得にならないから」という姿勢を重視する選手がいることは、「いざ」というときに、いろんな意味で有利であろう。また、相手の激しいチャージを受けて何度も倒されても、そのたびにクールに立ち上がって黙々とプレーを続ける、そのようなスタイルの中田は、「紳士的プレー」を重んじる英国圏のサポーターに必ず支持されるであろう。
というわけで、私はイングランドにおける中田英寿が、2つの意味で「ハマる」ことを期待している。
1つは、中田のプレースタイルや姿勢が、イングランドのフットボールスタイルにぴったり「合致」する、そのハマり具合のこと。
そしてもうひとつは、中田英寿自身が、イングランドのフットボールに「ハマる」、つまり「好きになる」ことだ。「なんでもっと早くイングランドに来なかったんだろう!?」と本人が言いたくなるぐらいに。
私はそこまで確信している。イタリアを不完全燃焼のまま飛び出して、イングランドで復活し、第二のブレイクを遂げる・・・アンリやベルカンプがそうであったように。約束しよう。
この確信が外れたら、サッカーファンを辞めてもいいぐらいだ!!
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