ダンボール家具写真サイト
今日のホットワイヤードのニュースのなかに、「段ボール家具写真サイトは著作権法違反?」というのがあった。
家具を買う余裕のない人が、運送会社であるフェデックス社の段ボールの耐久力に着目し、段ボールだけで家具を作ってしまい、それをネットで公開していたら、フェデックス社から著作権法違反でいちゃもんをつけられたという話だ。
違反かどうかはひとまず置いておき、この問題の家具の写真をみて、すがすがしい感動を覚えずにはいられないだろう。すごいよこの人、どーかしてるよ!(笑) こういうファンキーなDIY精神に触れると、「僕もがんばろう~」とよくわからない勇気がこみ上げてくるのだが、どうだろう。
で、この家具の作者はフェデックス社を普段から贔屓にしていることが記事でも紹介されているが、それは作品の家具がフェデックス社のロゴむきだしのままで「完成品」としてあることからも伺える。
そもそも、段ボールで作った場合だと、何らかの加工を施して、むき出しのロゴマークなどを隠すようにすることも簡単に出来るわけだ。もしロゴを隠した状態で家具を作って公開し、「段ボールはすべてフェデックス社のを使いました。ここの段ボールは最高だぜ!」とかアピールするにとどまっていたら、このような訴訟騒ぎにはならなかったのだろう。(でもまぁ、きっとお金がなかったから、上書きでペイントする余裕もなかった、と考えるのが自然か)
この家具の作者のウェブサイトをみると、サイト全体の色使いとかまでもがフェデックスの意匠を流用した感じになっている。きっとこのへんで法的なひっかかりが生じたのかもしれない。でも、ここまで特定の企業を「リスペクト」して、その思いをDIYの創作行為に転化させていくユーモア精神とか工夫、アイデアとかは、もうちょっとおおらかに認めてやってもいいんじゃないか、とは思う。
p.s.こんなんで訴訟が起こるんだったら、デイリーポータルZのネタにおけるヨシダプロさんの「僕はこんなにも『ジャンプ』が好きなのだ!!」では、集英社からクレームがつくはずだ!?
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