『道は開ける』をひたすら読む 第23章
第7部 疲労と悩みを予防し、活力と精神を充実させる6つの方法
第23章 「活動時間を1時間ふやすには」
この第7部では、おもにフィジカル面でのケアについて語られる。
精神の悩みと、肉体の疲労との関連性についてカーネギーは警鐘をならしている。
疲労と悩みを予防する第一の鉄則は、たびたび休養すること、疲れる前に休息せよ、ということらしい。
そこで、ある野球選手、政治家、ロデオの達人、映画監督などの人々が、いかに自分の仕事の合間などに軽い睡眠などをとるように心がけて、はつらつと働いているかが紹介される。
この章でおもしろいのは、フレデリック・ウィンスロー・テーラーという人の『科学的管理法』の実験が紹介されていることだ。1回荷物を運んだらすぐに休む、というサイクルで、1時間のうち26分働いて34分休憩をとるようにし、「疲れる前に休む」という方式で実験を行ったら、他の人が1日に12トン半しか運べない作業に比べて、その被験者は約4倍もの仕事量をこなせるようになったという実例が紹介されている。こういう学問的な実験データが現代においてもどこまで通じているのかは定かではないが、なんだか考えさせられるところの多い実験である。
Comments
これ、まだ全部読んでなかったん?
実は・・うちは「読みたい」と思って借りてもうすでに最後まで読みほしたんだけど。
Posted by: カホリ | 2005.09.08 21:47
いえ、実は、僕はこの本を、中学生の頃から何度も読みまくっておりまして(笑)。でも改めて今回、本の紹介とともに、自分自身でも書きながら振り返っておこうと思いました。なぜそういうことをするか、というのは連載が終ったら書いてみたいと思います。
Posted by: タテーシ | 2005.09.09 00:23