1966年のナショナルの広告
先日も書いたのだけど、このまえ図書館で毎日新聞の縮刷版をいろいろコピーしていたわけだが、そのときたまたまナショナルの一面広告に目が止まった。
1966年、昭和41年の頃のナショナル製ステレオ。
東京オリンピックの2年後だ。
で、私は、この広告のページを見るなり「ビビッ」ときたので、思わずデジカメで撮影した。
遠い昔に、どこかでこのデザインを目撃した確信があったからだ。
そして果たせるかな、このデザインは、私の父が若い頃手がけた作品であることが分かった。
今日、その確認がとれた。本人もこの画像を見てやたら懐かしがっていた。
この広告の場合、ステレオだけは写真で、あとはイラストレーターによる作画だそうだ。
ていうか、そんなメジャーな仕事もしていたのか、ということに私は驚いた。
だいたい、こういう広告部門で仕事をしてきたのだったら、自分の作品ぐらいすべてファイリングして残しておけよとか言ったが、父は、そんなこと考えたこともなかったらしい。私のように、自分の作ったフリペですらきちんとファイリングしている「保管魔」にとっては、なんとも言いようのない口惜しさがある。さらにいえば、私はこのへんの高度成長期におけるさまざまな事象について興味を持っている以上、どうしても「資料収集」してみたくなるわけである。やはり新聞の縮刷版を片っ端から調べて、当時の広告を収集すべきなのか。
そして、このハナシをふったあと、普段では考えられないほど饒舌に当時のスピーカーの仕組みやら、広告産業における外注制作の増加についてなどの講釈が次から次へと出てきたので、これはいっちょライフヒストリーの聞き取り調査をしてみても無駄ではないかもなと思った。お互い元気なうちに。
ただ、それをして、果たしてなんの研究になるんだか(笑)
Comments
ちょうど今週の「なんでも鑑定団」、ナショナルの広告・パンフレットを何十年分もコレクションしている人がでてたから、タイムリー。
「お互い元気なうちに。」
笑た(わろた)。
でもその通りですね。
お互い元気なうちに!
Posted by: hanachirusato | 2005.09.02 02:12
私は、この広告知らなかったなぁ~。確かに作品のファイリングしてたら、彼との会話ももっと出来たかも知れない(笑)
私がまだ小さい頃の記憶の断片に、白い家具があるのだけど、それは正方形に区切った飾り棚が沢山連なっていて、棚の下部にはステレオが収納できる様になっていたと思う。
母から聞いた話によると、その家具はちゃんとステレオを収納する為に自分で設計し、作ったらしい。今でも覚えているという事は、あのデザインが斬新で、鮮烈なイメージだったからか?
今でも、白い家具で統一されたあの部屋に憧れています。
Posted by: tomo | 2005.09.02 13:40
なんの研究にもならないけど、
「プロジェクトX」へ企画を売り込めるかも!?
Posted by: MSK | 2005.09.02 21:49
hanachirusato>そ、そんな人がいるとは・・・タイムリー・・・
tomo>ある意味、凝り性やったんね(笑)
msk>売り込むぐらいなら、僕は研究を続けます。
Posted by: タテーシ | 2005.09.03 23:47