今季初失点
チェルシー 2-1 アストン・ビラ
さて、めでたくチェルシーが7試合目にして今シーズン初の失点をマークしました~パチパチ~
決めたのはアストン・ビラの新鋭、19歳のルーク・ムーアくんでした~パチパチ~
いやー、オジさんね、思わず決まったときに「やった!」なんて歓声あげちゃったなぁ~
キーパーからのロングフィード→アンヘルの落とし→綺麗にトラップして粘ってシュート→うわ、入ったよ
いやぁ~プレミアリーグらしい、たった2本のパスからの非常に単純かつ見事なゴールだったよ~パチパチ~
んでよぉ~
この試合から、首位独走であまりに話題性の乏しいリーグを盛り上げようと、「チェルシーから最初のゴール奪ったやつに、1万ポンドのチャリティー権を贈呈しちゃうぞ!」とかなんとかで、イギリスの新聞社が大盤振る舞いをしでかして、無失点試合がこのまま続けば、チャリティー額も跳ね上がるぞっ!? さぁどうなるかっ!? っていう、その最初の試合だったんだけどぉ・・・
ムーア、ちょっとは空気読め。
えーと(笑)。
というわけで、先日の予告どおり、チェルシーFC今季初失点となりましたので、チェルシーについて今日は語らしていただきます。
といっても、言うことはそんなに多くなくて、どこでも言われているように、現時点での最大の話題は、やはりエッシェン、すごすぎ!に尽きます。
実はリヨン時代とかそんなに知らないので、この選手をモウリーニョ監督が熱望する気持ちに共感しずらさを感じていたんですが、獲得と同時に待ってましたといわんばかりに監督がスタメンで起用したのはさすがに驚いたし、なによりエッシェン自身が、チーム加入間もない状況であるにも関わらず、あたかも去年からずっと一緒にやっているかのようなハマり具合をみせつけたわけで、いやはや、恐れ入りました~という感じです。
獲得前は、「そんなん、チェルシーにはマケレレさんとランパードがいるから、もうほかに中盤取っても使えないやろう!?」と思っていたんですが、エッシェンが入ったことで、豊富な運動量でマケレレさんのように守備をこなし、チャンスがあるとランパードのような攻撃参加をガンガン試みる人が一人増えたわけで、しかも3人が同時併用されるもんだから(で、チアゴ、スメルティンは移籍・・・ご苦労様・・・)いやはや、この中盤、ぜひビエラ&エメルソンの中盤を擁するユベントスとガチンコ勝負してみてほしいぐらいの超鉄壁トリオと化してしまった。そりゃあ、そんじょそこらのチームじゃあ、このチームから点は取れませんわ・・・あぁ、間違いなく今年はチャンピォンズリーグ制覇が絶対目標になってしまった・・・何度もいうけど、そんなチームだったっけ? チェルシーってさぁ(笑)
そんなわけで今回の「エッシェン衝撃事件簿」を思うと、ひょっとして、超一流のプレイヤーと、超一流の監督、およびコーチングスタッフが揃ってしまうと、僕らが考えている以上に、「コンビネーションの熟成」なんていうものは、ほんの数日あれば、それなりの完成度を築き上げることができるんだろうか? ということまで考えてしまうわけです。そう思わせてしまうほどのインパクトが今のエッシェンの躍動感あふれる豪快なプレイにはあります。のびのびやっています。
のびのびといえば、シティから獲得したショーン・ライト=フィリップス(SWP)も、スーパーサブ的な感じで、期待大です。サイド攻撃のメンツとして、これ以上獲らなくても十分に欧州屈指のタレントが揃っているにも関わらず、ロッベンとダフと、(サイドが本職ではないものの)天才ジョーコールに加えてSWPだから、完全に2チーム分のサイドアタッカーの名手が在籍することになりました。と同時に、これはモウリーニョおよびチェルシーの企業戦略でもあるんでしょうけど、右サイドの驚異的な突破力を誇るSWPの存在は、同じイングランド代表のベッカムのバックアッパーとして、かつ「ベッカム後」の右サイドの戦力としての意味合いも重要なわけで、SWPの加入というのは、チェルシーが若いイングランド代表の「プレゼン」的チームとしても発展していこうとする、その象徴的な出来事のひとつなんだろうとも思えるわけです。
ともあれ、今季のチェルシー、異様なほど充実しています。
で、あまりに強くなりすぎてつまらなく感じたのか、はたまたお腹一杯になったのか、あるいは自分たちの知っているチェルシーとはかけ離れつつあるのか、そういう複雑な心境のなか、「チケットも高いし、いいや」という理由にかこつけてミッドウィークのCL戦をキャンセルして、スタンフォードブリッジに空席を増やしてフロント陣に「チケットが高くてすいません」と謝らせてしまう、そんなチェルシーサポーターの倒錯ぶりが、私は大好きです。
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