「7人の文化祭」開催によせて
11月8日から、門真市にある松下電器の近所に位置する「松心会館」にて、「7人の文化祭」という個展が開催される。
私の父親が、今回初めてその中にまじらせてもらい、おそらく人生で初めて人前で水彩画を披露することになるようだ。ここまで上手に絵を描くのに、なぜいままで展覧会らしきことをしなかったのか、私は昔からそこにずっとじれったさを感じていたのだが、今日はそういう話ではなく、むしろ特筆すべきは、その「7人の文化祭」の告知ハガキのことである。
そのハガキには、参加者の一人の方が腕をふるって描いた、出展者7人の似顔絵が印刷されているのだが・・・
私は、「実物よりも、実物に似ている」とでもいいたくなるような似顔絵をはじめて見た気がする。それぐらい、似ていた。すべての線がムダなく、絶妙に、その人のニヤけた笑いを精緻に刻み込んでいた。
そしてそれは、案の定、肉親にとっては、すみやかに「大爆笑のネタ」になるわけである。
印刷前の校正ゲラの状態でそれを見た私はすぐに携帯カメラで写真を撮り、ふたりの姉に送信した。携帯のカメラなんてすごく画質が悪いのに、それでも、おぼろげな画像の向こうの似顔絵は、それを見るものに「!!!」と思わせる破壊力を秘めていたようで、姉が自分たちの子どもにも見せたら、「ジイジだ~!」と喜んでいたという。おそるべし似顔絵だ。
というわけで、今日はその実物ハガキが印刷されて届けられたので、改めて笑いをかみしめつつブログを書いている。私にとっても、新たな「思い出し笑いのネタ」が増えた。
そして私はその展覧会に行くんだろうけど、もし行ったときに、ほかの出展者の方が会場にいたら、おそらく確実に「あ、あの似顔絵といっしょ!!!」といって、笑い出してしまうだろう、ということである。失礼だから笑わないにしても、笑いを必死にこらえつつ、写真や陶芸や書を鑑賞することになるんだろう。つまりのところ、実は申し訳ないが、作品そのものよりも、密かに似顔絵の顔に対面したい気分のほうが高かったりするのであった・・・。
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