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2005.10.19

劇、的な。

朝イチ、大学のコンビニでペットボトルの水を買って、よせばいいのに店を出たところでさっそくフタを開けたら、手が滑ってフタが落ちていった。
あああああああーーーー。

朝のコンビニは人が集まるし、すごい恥ずかしい。
いまもまた、スクールバスを降りた女の子たちがこっちに向かってくる。

フタのことなんて忘れて・・・あるいはフタという概念なんて初めから信じてないもんねという素振りで一日を送ろうかとも、一瞬だけ、ほんの一瞬だけ考えたが。
でも、仕方なくフタを拾った。

すると後ろから、

「 見 ま し た よ 。」

ふりかえると、同僚のmizuix☆氏が、植え込みの木からニョッと出てきた。私にはそう見えた。
まるで、その見事なタイミング、そして植え込みの木という舞台設定に、ちょっとした小学校の学芸会の演劇セットかよここは、と思ったほどだ。あるいは、サスペンス劇場における片平なぎさと船越英一郎か。彼らはいつだって、クライマックスで重要人物が真犯人に追い詰められたら、森の向こうから駆けてきては、木の陰から飛び出してきて「やめなさい!」とかいうだろう。

とかなんとか、朝からそんなイメージを一挙に想像しつつも、この見事なまでのマヌケっぷりと、mizuix☆氏の絶妙の「出方」に、情けないほど笑わされたわけだ。

さらに演劇的に考察すれば、「見ましたよ。」というセリフが秀逸だった。これが例えば、「はっはっは、見ましたよ!」とか、「タテーシさん、見ましたよ!」ではダメなのである。それはサッカーで例えるならば、足元で一瞬ボールをトラップするようなものであり、あのような絶妙のタイミングは生まれなかっただろう。
「見ましたよ。」そう、まさにこれはダイレクトパスのお手本のようだった。それゆえ、相手に与えるダメージも計り知れないのである(笑)

しばらく、いや今後ずっと、大学のコンビニにいくたびに、そしてクリスタルカイザーのボトルを見るたびに、あの「小演劇的な」やりとりを思い返すんだろう(笑)

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