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2005.12.06

MINOLTA VECTIS2000 with フルカワミキ

このまえカメラ好きのmizuix☆氏が「むかし、スーパーカーのミキちゃんがカメラのCMに出てましたよね」というので、それをきっかけに私はひさしぶりに自宅秘蔵のクリアファイル・・・そこには好きなミュージシャン関連の販促チラシやライヴの広告が入っている。なんだか中学生みたいだが・・・の中から、「ミノルタ VECTIS2000」というカメラのカタログを取り出してみた。

このカメラが発売されたのは、カタログによると1999年8月とある。もう6年前になる。
そして、このカメラのイメージキャラクターとして、まだそんなに知名度があったわけではないスーパーカーというバンドのフルカワミキが起用され、テレビCMではスーパーカーの曲とともに、ミキちゃんが猫のカブリモノとともに共演していた。
その後のスーパーカーが辿った足跡を考えると、おそらくこのミノルタのCMに登場した時期が、「もっともスーパーカーが広くメジャーな存在になりかかった瞬間」だったのでは、と思う。
そしてまだこの頃は、スーパーカーの「売り方」として、このような「お茶の間メジャー寄り」な方向性が模索されていた、とも考えられるわけだ。

で、そんなにメジャーでもないバンドのディーヴァの写真を、このカタログは表紙にでっかく掲載しているのであるが、このカタログをみたmizuix☆氏は、やはり私と同意見で、「・・・ミキちゃんを下の角度から撮影するのはよくない」ということだった。

そのカタログの現物を掲載するぐらいなら、ちょっと脱線して、私がもっとも好きな「フルカワミキの表紙写真」を掲載したほうが和む。そう、かつてはスーパーカーも雑誌の表紙を飾ることがよくあったのだ。その雑誌は「Barfout!」の99年3月号だ。

barfoutmiki
まさにスーパーカー的な音が聴こえる写真。


さて、
そんなミキちゃんの宣伝していたこのカメラなのだが、(mizuix☆氏はこのカメラを所有しているとのこと)、今回あらためてカタログをみるまでまったく気づかなかったことがある。

それは、そのカメラの一番のウリを説明する、キャッチコピーだ。
ミキちゃんの(なぜか下方から撮影された)顔写真の下に、デカデカと、こう書かれてある。


「ケータイ CAMERA」

。。。。。

そう、「ケータイカメラ」である。「携帯カメラ」だ。

そう、携帯カメラですよ。。

1999年のあの頃は、今のようにケータイ電話にカメラはついていなかった。
写メールとか、なかった。
デジカメもそんなに普及していなかったのだ。

あぁ、あの頃は、「携帯電話のような感覚で使えるカメラ」というコンセプトが、普通に新しい感覚を喚起させていたのだ。
「新しい感覚」ということで、そう、まさにスーパーカーの青春ぶっちぎりアオハルユース的ギターサウンドが鳴り響いて・・・このカメラは、携帯電話の新しい感覚を付与されて売り出されていたのだろう。

そして、いまや「携帯電話付きカメラ」と化した市場。
で、スーパーカーも今はもう存在していない。

まだ6年前のこと。
あぁ、でもまだ20世紀だったんだよな・・・

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