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2005.12.24

『世界を変えるお金の使い方』

クリスマスの季節なので、「みんながサンタさんになれる」テーマを。「寄付」の話だ。

世界を変えるお金の使い方』(ダイヤモンド社)という本を最近みつけた。
さまざまな地球上の問題について、我々がどのようにお金を使って貢献できるか、というのを簡便に紹介してくれている本である。
多くは具体的なNPOやNGOなどの団体について書いてあり、どのような金額でどのような寄付が可能なのかが示されていて、いろいろ読むうちに、寄付をすることが自分にとってそんなに難しいことではなく、思い立ったらすぐにでもやってみよう、という気持ちにさせてくれる。
と同時に、自分自身の日常のお金の使い方についても自省をうながしてくれる。それを後押しするかのように、本文ではしばしば、「この寄付金は、日常生活でどのようなお金の使い方に相当するか」も試算してくれている。たとえばイラクの難民キャンプで一世帯ぶんの家族が越冬するための灯油代は、ハンバーガーショップのバイト代4時間分に相当する、といった具合に。

ということで、私がこの本でいいなと思ったのは、言葉は悪いが「カタログ的に」寄付する先を選べるようなノリでも読めることだ。もちろん、すべてのページに書かれている諸問題は、どれも見過ごせない深刻なものばかりであるのだが、だからといって無批判に「寄付しなきゃ!」という気分を喚起させられるというのも、なんとなく落ち着かない。それはまるで小学校の「道徳」の時間だけ、やたら精神的な清らかさを身につけようとしてしまう(身につけざるを得ない)雰囲気を思わせる。だから、寄付する側が自分のフィーリングで選んで寄付すること、そのへんの「自発的気軽さ」みたいなものを促してくれるような雰囲気で作られているのは、自分にとっては新鮮味があるのだった。

「世界を変えるお金の使い方」は、ひょっとしたら「自分を変えるお金の使い方」についても考えさせてくれるかもしれない。

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Comments

うん、途上国の人の暮らし、災害にあった人の暮らしを知って、彼らのことを想う気持ちは忘れたくない。
でも、そういう気持ちが自分の中から薄れていきそうでこわい。今までは、大学でそういう環境にどっぷりつかってたけど、大丈夫かな。
不安な日々。

Posted by: かほり | 2005.12.25 12:14

でもまさに大学でフェアトレードをがっつり学んだわけだから、そういう気持ちのなかで物を考え続けてきたという意味でたいしたものだと思いますよ。

Posted by: タテーシ | 2005.12.25 12:37

小売店の中については理解したけれども、フェアトレードについては、ぜんぜん分かっていないままです。それが、どれだけ貢献しているのかなど。

でも、そんなふうに大衆にお金の使い方を説得できる本はいいですね。私は間接的な寄付には弱いんですけど。(笑)誰にお金が届くのだろうかもあるけれども、こんな寒い日に大きな声をあげて「募金お願いします」なんてされたら、(特に子ども、年配者)通りすぎるわけにもいかずに、いれてしまいます。
無駄なものを買うよりは、自分にとっても一つの思い出になるね。

Posted by: かほり | 2005.12.25 20:27

ボランティアにも通じる…というかそのままの概念ですね。

Posted by: MSK | 2005.12.25 21:38

僕の場合は、道端ではつい通り過ぎて、家に帰ってから自分を責めて、ネットで募金先を調べるようなタイプです(笑)>かほり

「決してそれをアテにして運営してはいけない」という意味では、ボランティアも同じ感じでしょうね。>MSK

Posted by: タテーシ | 2005.12.25 22:52

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