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January 2006

2006.01.31

ordinary world

というわけで、タイミングよく帰りの電車で本屋から電話があって、無事に桜玉吉の新刊を買って帰る。
さっきまで、じっくり読んで、まだ頭がフラフラする感じ。1年分の、なんというか、収支決算報告書みたいなものだよ。これ。エネルギーフル回転で読みきる。
玉吉さんもがんばっているんだ、俺もがんばろう、と素直に思えた。

なんか他の話をしたい。

ひさしぶりに、iTMSにハマる。

ていうか、最近はmizuix☆氏のおかげで、今までまったく聴いたことのない音楽を大量にmp3でコピーさせてもらっており(笑)、あらためて新しい曲を聴こうという気分ではないのだが、iTMSの楽曲配信サービスは私にとって、前にも書いたとおり「好きな曲のカバーバージョンを探しやすい」というのがあるので、ふと思いついた曲で検索すると、でるわ出るわ、ぜんぜん知らないアーティストの歌うバージョンが。

で、最近はiTMSにも新しくメジャーレーベルが新規参入したりするもんだから、サービス開始当初よりももっとさらに豊富なラインナップが検索されちゃったりするから、それをひとつひとつ試聴していると、あっというまに夜が更けるのでヤバい。

最近買った曲は、デュラン・デュランの「オーディナリー・ワールド」のカバーたち。この曲は、私にとってのデュランデュランというバンドに対する先入観を一変させてくれるほどの、美しいメロディーと、なにより含蓄のある内容の歌詞が感動的な曲であり、数年前にソニーのCMでMDウォークマンのコマーシャルに使われていたのが印象的。だから聴いたことのある人も多いはずだ。あのCMのイメージキャラは奥菜恵で、個人的には申し分ない組み合わせだったから、なおさら強烈に覚えている。

とかく、多種多様な「オーディナリー・ワールド」が聴けて満足している。Malin HarueとYANCY(リクオさんとの競演でおなじみのヤンシーさんでは?)によるカバーでは、シンプルなピアノの伴奏にあわせて、過度なまでのポップでキッチュな雰囲気のボーカルでアレンジしてみたり、異色なものとしては、かの有名なオペラ歌手のパヴァロッティがサラエボでのチャリティーライヴのときに歌った重厚なバージョンがあったり・・

「いずれにせよ、『オーディナリー・ワールド』の曲が持つ美しさは変わらない」(by 『トリビアの泉』風に)

そしてサウンドだけでなく、この曲の歌詞が好きなのは、過去や将来を悲観したりするのではなく、「ありふれた日常 ordinary world」が常にそこにあって、僕らはその世界のなかで「生き残る術」を学び、ベストを尽くすしかない、「すべての世界は自分の世界、どんな世界も自分の世界だ」と高らかに歌い上げている曲だからだ。この曲を聴くたびに、自分の心境をいったんリセットし、あらゆる出来事の原因が自分の中にあるのだと思いなおせる。なので、ちょっとした自省も込めつつ、この曲を心からリスペクトしている。

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2006.01.30

秘密の奥儀

さいきんふと思ったのだが、「秘密の奥儀」とか、「秘策」みたいなものとか、つまり「マル秘テクニック」とか、「真理」とか「秘訣」とか、とにかくいろんな名前で指し示される、ありとあらゆる「こっそり系の裏ワザ」というものの、いちばん大きな概念というのは、なにやらそれを身につけるために、厳しい訓練だったり、鍛錬だったり、努力だったり、修行だったり苦行だったり(・・・いくらでも類語が出てきそうでイヤだなあ)、はたまた、それを身につけるために弟子入りしたり、師の教えを守ったり、徒党を組んだり、猛勉強したり、「勉強会」をしたり、「ともに学びましょう」とかいったり、「この先生の教えに従いましょう」となったり、さらには、「このツボを買えば身につきます」とか、「このセット一式をご購入で、明日から仲間入りです」とか、そういうふうになったりするんだろうけれど。

そうやって身につけた「秘密の奥儀」って、とっても苦労して接近するものだからゆえに、どうしても「やりとり」にエネルギーを必要とするもんだから、いろんな意味で「敷居の高さ」とかも感じさせるわけなんだけど、

ひょっとしたら、本当の達人たちは、「別に秘密でもなんでもない」というぐらいにしか思っていなかったとすれば・・・?

例えばサッカーのロナウジーニョが、ありえないスピードで超絶テクニックを見せ付けながら・・・そのために過酷な練習を積もうが・・・「これを身につけるのにどんなに大変だったか」なんてことをクドクド言うんじゃなく、子どもたちにコメントを求められれば、ただヒトコト「サッカーを楽しんでね!」と語るときのように。

僕らが「秘密の奥儀」みたいに考えているものは、いつの間にか、長い歴史を含んでいくうちに、ちょっとしたエセ・マーケティングの一分野になってしまったかのような。

本当は、誰しもが普通に持っていたりして、ちょっと心の風向きを変えるだけで、いろんな方向にコントロールできているんじゃないかと、そんな気がするのであった。

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2006.01.29

漫画バトンのかわりに

サヨコさんから漫画バトンを受け取ったのだけれど、じつは以前もこのバトンを書いていた。

で、すごくいいタイミングで、私にとってオンリーワンな漫画家の待望の最新刊が発売されるので、今日はこの記事で、バトンに代えさせていただきます。

そう、桜玉吉の『御緩漫玉日記』の2巻が発売されるのである。(一部では、すでに発売中とあるらしいが)

この1年、まったく『ビーム』誌も読んでいないので、いったいその後の玉吉氏の周辺事情がどうなったのか、あるいは今回のメインテーマ?でもある「過去の思い出話」も、いったいどうなっているのやら、まったくわかっていない。ただ、ときおりネットで噂に上るとおり、玉吉氏の入院だったり、ビーム編集長O村名義で漫画を描いたり、といった断片情報だけはキャッチしてきた。
そんなわけで、あえて1年間「玉吉作品封印」を続けていたぶん、今回はドキドキである。

実は昨年末あたりから、「そろそろ単行本が出るだろうな」と思い、そのことを忘れまいと、私のノートPCの壁紙にも、玉吉氏の描いた何気ない1コマをスキャナした箇所を貼り付けていたりする・・・それは、玉吉氏とぱそみちゃんが多摩川で風に吹かれて遠くを見つめているコマだ。流れる風、マフラーの揺れ、玉吉氏のたたずまい、猫背なぱそみちゃんの鼻水、遠くの鉄塔などなど、あらゆる線が、ひとつの絵画のような味わいをもっていて、ずっと眺めていても飽きないコマなのだ。

私はそんなに漫画にくわしくないのだが、本当は世の中にはもっとたくさんいい漫画があることも分かっている、つもりだ。
しかしなんというか、玉吉氏の漫画は私にとってのピンク・フロイド『原子心母』と似ていて、「何気ないヒトコマを、何度も何度も繰り返し味わいながら、ウダウダと人生の時間をつぶしつつ、恍惚に楽しむ」感じをもたらしてくれる、一種の薬物みたいなものなのだろう。いちどハマってしまうと、なかなか他の種類にまで手がでにくくなる、困った作用をもたらしてくれる。

もはや玉吉氏が漫画を描き続けてくれている、そのことが心の支えだ。
と同時に、自らのリアルな生き様をこれでもかと笑えるネタにし、そしてじんわりと切なくなったり、哀しくなったり・・・そんな日常風景をファニーでポップ、かつ時折激しいタッチで描き彩る、その「ワザ」に堪能できる喜びを、また今回もかみしめたいと思う。

おそらく明後日までには新刊を手にしている公算が高い。その日はブログの更新が止まっても許して欲しい。

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玉吉氏ゆかりの調布市「シュベール」のナポリタン。

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2006.01.28

レッドスター

ジーコ監督が、さっそく小野伸二を「中盤のダイヤモンドの左サイドで使いたい」と言っているらしい。つまりトップ下は俊輔、右サイドに中田英、中盤の底にイナモトを置くという布陣になるようで、よせばいいのにさっそく本大会へ向けての大まかな予想スタメンをさっさと白状するあたり、この人はどこまでも情報開示にオープンで、いいんだか悪いんだか・・・。

結局なんだかんだで本大会は「黄金の中盤」なのかよ、という気持ちにもなってくる。
小野ちんじゃなくて絶好調の松井大輔を左で使うとか、どうなんだ。ほら、実は松井大輔が加わることで、厳密には「海外組のみで構成された中盤」になるんだぞ・・・この4年間で、状況は確実に変容しつつある。

ところで、鈴木隆行がセルビア・モンテネグロのレッドスター・ベオグラードへ移籍したというニュースが、最近のサッカーニュースではもっとも熱い気分になれた。
鈴木隆行+レッドスター、この組み合わせの、まぁなんともワイルドなことよ!

レッドスターはいわずとしれたストイコビッチの出身クラブであり、いま彼は会長も務めているようで。
かつては欧州王者にもなった、旧ユーゴスラビアを代表する名門サッカーチームなわけで、その存在感だけでもかっこよすぎるチームであるわけだ。
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古いバージョンのエンブレム。
この、「いかにも」な雰囲気が、グッとくる。

しかも鈴木隆行という、これまた世界サッカー・ズタボロ放浪記を絵に描いたような稀代のキャラクターが呼ばれたりするあたり、文句のつけようのないキャスティングである。
この人は、いつでも孤高のうちに荒地を歩き続ける宿命にあるんじゃないか、と思わせる。そのオーラだけで突っ走ってきた感じが、どの日本代表ストライカーよりも私が注目したくなる理由だ。
たまに言われるように「世界一のファールゲッター」は、決してネガティブな異名ではないぞ、と私は思っている。鈴木隆行のボールキープにかける「執念」が、あの国際試合の極限状態においては、数少ない希望の灯だ。そう、まさに「灯火を絶やさずに守り続ける」姿勢だ。そこからゴール前のファールをゲットすれば、あとは日本のお家芸、セットプレーが待っている・・・頼むぞ俊輔。
と、こういうパターンが、きっとドイツでも見られることだろう。

だからこそ鈴木隆行は、あえてこの微妙な時期であっても、海の向こうから呼ばれたら、地の果てまでサッカーの荒野を目指していくんだろう。

(ちなみに、鈴木隆行“師匠”伝説は、こちらのコラムなどにくわしい。涙なくしては読めない)

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2006.01.27

年表

最近なぜか朝起きたら右足が痛い。意味がわからない。

たまたま、ネットで「年表・年譜を集めたホームページ」とかをみつけた。(こちら
ラインナップが圧巻。これらのテーマひとつひとつに年表が作られているなんて、と思うとグッとくる。
いつも先生が、ことあるごとに「研究に応じて年表をつくるように」と言っている。
わかってはいるんだが、こういうのをみるにつけ、作る気を失くす気分もまた、よくわかる(笑)

ネットで最近みかけたものといえば、ほかにケロッグ社のホームページがある。
ふと急に「コーンフレークってどうやって作るんだろう?」と思い立ったからだ。
ケロッグの子ども向けサイトにある、「バーチャル工場見学」(こちら)には、わかりやすい説明とイラスト付きで掲載されている。
蒸して乾燥させてから、ローラーで平たくして、ころがしながら火を通すのだな。なるほど・・・

さいきん、工場、みていないな。
と思う。ちかごろじゃ、大人の社会見学(ミクシィにもそんなコミュニティがあるんだが)が、旅行業界的にも密かなブームらしい。

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2006.01.26

さらにきのうのつづき

そんな愉快なロックバンド、エマーソン・レイク&パーマーでひときわ異彩を放つキーボーディスト、キース・エマーソン。

recworld

今回のツアーパンフでも、その存在感をバッチリ見せつけてくれています。

というのも、このパンフには、エマーソンも愛用していた、かのシンセサイザーの元祖ともいえる「ムーグ・シンセサイザー」の広告が掲載されているのだが・・・

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elpmoog

・・・

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 !!??

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け、蹴ってる!?

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  <※資料映像>

す、スポンサーの商品に、ケリ入れてまっせエマーソンはん!!(笑)


いやはや。
恐れ入ります。

「まぁ、エマーソンさんならね」という声も聞かれますが。
広告写真で思い切りケリを入れたり、
はたまたナイフ突き刺したりとか、
“伝説”には事欠かないですが・・・。

それでも、ムーグ・シンセの偉大さと、キース・エマーソンの卓越した演奏テクニックは、不滅です。たぶん。

(この連載おわり)

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2006.01.25

きのうのつづき

さて、そんなエマーソン・レイク&パーマーのツアーパンフをさらにめくると、冒頭では改めてこの3人の紹介がされているわけだ。

まず、ボーカル&ベースを担当する、グレッグ・レイク!!

つぎに、ドラム&パーカッションは、カール・パーマー!!

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 し
  て、


ロック界におけるキーボードの先駆者、ご存知キース・エマーソン!!


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!!

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な、なんだぁー!? その衣裳はぁっー!!?


<さらに翌日につづく>

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2006.01.24

プログレ・ロックの在りし日の姿にツッコミをいれる ELPのツアーパンフ編

さて、今日はなかなかネタが思い浮かばない。で、いまちょうどELPを聴きながらパソコンを開いているので、今日はひさしぶりに、70年代英国プログレッシヴ・ロック界の華、エマーソン・レイク&パーマーの在りし日の姿にツッコミを入れよう。(年末ごろから、ようやくELPの初期の作品を聴くようになった。これがまたいちいち楽しい演奏ばかりで、もっと早く聴いておくべきだったと思っているところ)

ネットで1973年頃のツアーパンフをそのままスキャンしたらしき画像を見つけたのだ。

elpbook1

なかなかデザインとしては悪くないではないか。
演奏する音楽のテンションの高さや怒涛のテクニックがウリのバンドを思えば、嫌いじゃないですよ、こういうシンプルなのは。

で、ELPのおなじみのロゴがくりぬかれた表紙をめくると

elpbook2

こんな感じになってまーす。(このへん、八嶋さん@トリビアの泉の『メロンパン入れになってまーす』風に。)


いや、マジで嫌いじゃないですよ、こういうのって。だって表紙作るのにコストかかってそうだし(笑)

で、何がグッとくるかって、こういうスキャン画像をネットに公開する、熱心なファンの姿勢である。
この表紙の裏をよくみると、

elpbook3

やー、ほんと、好きだなぁ、こういうの。

あ、ぜんぜんツッコミになっていませんな、今夜は。

とりあえずこのパンフのことは翌日の記事でもう少し深くツッコんでいきたいと思います。

・・・。

と、ここまで書いてブログにアップして何気なく読み返していたら、ふと沸いてきたツッコミどころを最後にひとつ。

elpbook4

右端のパーマー氏だけ、顔が見えていないんだよな。

どうせここまでパンフの表紙を作り込むなら、カール・パーマーの姿もちゃんと見せてやってよ!っていう・・・。
まるでバンドにおける彼の相対的な地位を如実に反映していたかのような・・・ゴホゴホ。

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2006.01.23

ことばづかい

今日はライブドアの話なんてしません。

ウオツカに悪酔いしたサーカスのゾウが暴れたかと思えば、ロシア近辺ではこういうオオゴトが炸裂して、新聞の国際面でひっそり報じられていたりする。当HOWE*GTRブログとしては、こういうニュースこそ必要以上にフォーカスしておきたい。

パイプライン爆発でガス停止、復旧は数日後か グルジア(CNN.co.jpより)

爆発の原因などをめぐり、ロシア側とグルジア側が非難の応酬を繰り広げている。ロシアの非常事態省は、同国に対抗する武装勢力の犯行とみて捜査中と説明。しかしグルジアのサアカシュビリ大統領は、ガス供給が止まったタイミングについて疑問を表明し、パイプライン爆発を「重大な破壊行為」「言語道断」と非難した。またロイター通信に対し、「文明的に振舞おうとしない人々による常軌を逸した脅迫」などと述べ、パイプラインの所有権を譲渡するようロシアがグルジアに圧力をかけているとの認識を示した。

一方、ロシア外務省は、サアカシュビリ大統領の発言を「ヒステリックで混乱しているとしか言えない」と批判し、両国関係に深刻な影響を与えると警告。「グルジア当局者全員がこの状況を利用し、ロシアへの対抗姿勢を強めようとしているようだ」と述べた。

始めに断っておきたいが、状況は深刻であり、緊迫しており、笑える話ではない。それは重々承知のうえだ。
でもなんだか、単純に「すげぇな・・・」と思ってしまうのも事実。「文明的に振舞おうとしない人々による常軌を逸した脅迫」だの「ヒステリックで混乱しているとしか言えない」だの、これも外交の1シーンであるのなら、いやはや恐れ入る。なんというか、あまりのストレートな言葉の応酬に、微妙な緊張感を覚えてしまう。

なんせ、本当にロシアが破壊したのであれば、ロシアのストレートさ加減に驚いてしまうし、
まだ何も証拠がないうちに、「ロシアが破壊したんだぁー!」と決め付けて騒ぎ立てるグルジアのストレートさ加減にも驚いてしまう。
「うーん、やっぱり寒いから、なのか?」とかすら思ってしまう、そのスピーディーで率直な対応に、ただただうろたえるばかりである。


あぁ、でも単純にこのへんの知識が自分に欠落しているから、ここまでストレートなコトバをやりとりしなければならない根深い事情っていうのもリアルに把握しきれていない、というのも確かだ。

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2006.01.22

廃品回収について

私が子どもの頃から住んでいるマンションでは、最近になって廃品回収のために古紙などを出す場合、回収当日の朝に出しておくことがルールとなった。なので月一回は土曜日の朝に、ゴミ置き場に新聞紙やダンボールを出しに行くことになり、せっかくの睡眠時間をうばわれることとなり、内心不満なのである。以前は前の日の夜に出しておけばそれでよかったのだが、古紙などを前の晩から指定の位置にあらかじめ放置してあると、放火される可能性があるからだという理由で、いつの間にか当日の朝に出すことがルール化された。このような「漠然とした社会不安」については根拠を求めることができない。根拠のないところから強引に組み上げられるルールは、反論の余地がない。なのでしぶしぶ朝ギリギリに出している。

ところで、もっと以前、つまり私が子どもだった頃は、廃品回収は土曜日午後のちょっとした大イベントだった。
というのも、おおくの家庭からは、古新聞や古雑誌が玄関の前に放置されたままになっていて、それを我々子どもたちが総出で回収にあたっていたのだ。
きっとそれはマンションにおける「子ども会」という組織で動いていたのかもしれない。そのへんはよくわかっていなかったが、とにかく我々にとっては、この作業を完遂させることで得られる「ジュースやお菓子」が楽しみだったわけだ。我先に階段を駆け上がり、一軒一軒くまなく調べて、積みあがった新聞や雑誌を次々と階下に運び込む。別に歩合に応じて、与えられるジュースの量が変わるわけでもないのに、なぜあんなに我々は嬉々として労働に励んでいたのか。その無邪気すぎる高水準のモチベーションは、今の自分にこそ求められるはずなのだが・・・いやはや。
そして驚くべきことには、友人の住む地区の廃品回収まで「出稼ぎ」に行ったこともある。たいしてよく知らない地域のためにも、我々子どもたちは率先して新聞紙を運んでいたのである。そして終了後にみんなでジュースを飲んだっけ・・・なんたる奉仕精神。なんたる食欲。

しかし今はそういう光景もない。子どもも少なく、また廃品回収の収益が毎月3000円程度であれば、お菓子やジュースを買っている場合でもないのかもしれない。時代背景が確実に変わりつつある。
こうして最近では、貴重な甘い土曜日の朝をむりやり叩き潰して、ほとんど睡眠モードの状態で重たい新聞紙を手に、誰に言っているのかもわからない「おはようございます」のフレーズを唱えつつ、かつての子どもは何のモチベーションもなく新聞紙を置いて帰って、さっさと二度寝に向かう。

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2006.01.21

該当者はいかに

boshu

友人の家の近所でみつけた。
日本語の難しさを突きつける募集だ。

明るい歌の好きな人。

「明るい歌」の好きな人、という意味だったら・・・。
わたしはその店では働けないのか・・・

初期のピンク・フロイドとか、ジョイ・ディヴィジョンとか大好きなんですけど。

tour1972
ライヴ告知のポスターの時点で、後ろ向きな人たち。

st3276
いかにもJD、永遠にうなだれ気味なバンド。

・・・ええいっ、「明るい歌」ってなんなんだよ!?(逆ギレ)

植木等でも歌えってのかっ!?

uekihitoshi
植木等


むぅ。

逆に「明るくて、歌の好きな人」だったら、見込みがあるわけですな。
性格の明るさには自信あります。カラ元気とも言われていますが、
そんな明るい私は、
歌も好きですよ。

ええ、歌を・・・ピンク・フロイドとか・・


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2006.01.20

国民的対応

今日の新聞を読んでいたら、ロシアに大寒波が襲来しているというニュースが報じられていた。

「凍死119人、欧州向けガス供給削減/
エネルギー安保に黄信号」

といった小見出しが続き、非常に緊迫した内容の記事であったのだが、そのなかでこのような話も報じられていて・・・

「モスクワ北部のヤロスラブリ州では、
サーカスの調教師が凍えるゾウに暖を取らせようと
ウオツカをバケツ一杯飲ませたところ
暴れ出すという騒ぎも起きた」


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おい!
おい!

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2006.01.19

Windows Live Local・・・これまた、なんというか。

以前このブログでも「グーグル・マップス」の話を書いたが、まぁ、それと似たようなもんとして(笑)、今日は「Windows Live Local」をさわってみた。左上の十字キーを、適当にドラッグすると、わりと柔軟に移動する。で、その上に小さく書いてある「road」のとなりにある「aerial」のほうをクリックすると、これも航空写真モードに切り替わる。で、ちょっとやってみたところアメリカ大陸のほうはかなり細かいところまで表示されたりして、怖いぐらい。いや、正直、これはプライバシーの観点からは怖すぎる。

とはいえ、もはやこういう地図サービスの流れはとどまるところを知らず、そのうち日本国内でも詳細なマップデータが展開されていくんだろう。

今回使ってみて驚くのは、写真画像のなかに、地図に対応して「通りの名前」も一緒に表示されていることだ。
ということは商業利用とからめて考えると、たとえば旅行ガイドブックなんて、おそらくネット上でこのような実際の航空写真をまじえて、実際の通りの名前やら施設名やらが登録されて、さらにはユーザーから提供された細かい情報なども貼り付けられて、旅行に行く前にすでにその地域のあらゆる意味での「色彩」を把握することができるようになるのだろう。きっとその頃には、世界中で携帯端末を持ち歩いたり、簡易なディスプレイにそのへんの内容が表示されたりして、でもって画面に映るクーポン券なんかをお店で見せたりするんだろうし、そのディスプレイからいろんな翻訳メッセージが出てきて、何も言わずとも伝えたい基礎文例がいくらでも出てくる、ということか。

こうして書くと、「あぁ、旅行らしくないなぁ」とか思うのだが、いざ将来になってそういうサービスを使うようになると、「もはやこれなしでは快適な旅なんてありえない」とか感じるようになるのだろうか。
携帯電話がなかった頃、我々はどうやって滞りなく待ち合わせを果たしていたのか、うまく思い出せなくなるように!? 

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2006.01.18

妥協

スペイン語やポルトガル語には、「妥協」を正確に意味する単語がないらしい。

おもしろい。

すかさず、サッカー的に考えてしまう。
とにかく豪快に、華麗に攻撃をしかけ続けるスペインリーグ、のイメージが浮かぶ。
「あぁ、だからか」と(笑)

サッカーだと平和的に考えられるんだが、こと政治的な話になると、「“妥協”という感覚のない世界」は、やはりおそろしいわけで。

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2006.01.17

なんとなく

ホリエモンって
どことなく
「80年代的」
なルックスだよな、と
思ってしまう。
どういうわけか。

で、なんとなくその「80年代っぽさ」は、私にとってはちょっとうらやましい感じもする(笑)

や、すごくビミョーな感覚なんだけどね。

震災から11年。
あぁ、もう。なんだか・・・

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2006.01.16

ともあれ

明日は公開イベント本番ということで、準備におわれつつ。
で、講演会の準備をしながら、どうせならこっち側も楽しんでしまえ根性を突き通していくと、その先に「感動」できたりもする、そういう瞬間が得られるのは、嬉しい驚きである。
「自己満足」というコトバがあるけれども、しかしいったい、どうしてこのコトバには、いつの間にかネガティブなイメージが付与されるようになったんだろう、と思った。
「自己満足」。これって、わりと基本っぽくないか。ぜんぜんオッケーじゃないか。

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2006.01.15

おめでとう

今日はハナチルサトさんとJくんの結婚おめでとうパーティーに招かれた。

早めに会場についたのだが、まっさきに会場入りする勇気もなく、しばらくそのへんをウロウロしていたら、すぐそばに神社があった。その神社に入り、あたらしい門出を祝うべく、彼らの新天地での活躍を祈願した。

ふと気づくと、神社のなかにはちょっとした飼育小屋があって、中をのぞくと、そこには白いクジャクがいた。

その小屋に貼られている新聞記事をみると、「幸せの白いクジャク」という紹介があり、羽を広げたその姿は、まさに縁起の良さそうな、純白の扇だった。
というわけで私はしばらく、闇夜のなかでこの白いクジャクと「対話」をしていた。対話というか、単に私が息を吹きかけ、口を鳴らし、そしてクジャクは止まり木を行ったりきたりして、降りたり上がったりをくりかえす。隣の小屋の緑色のクジャクは微動だにしないままだった。私は、この白いクジャクがその大きな羽を思い切り広げてくれないかという期待をいだきつつ、口を鳴らしながら、カラスの鳴き声のひびく境内の空を見上げていたりしていた。

こうして私はパーティー会場におじゃまする。ここはずっと前から入ってみたかったフレンチレストランだったのだが、テーブルにつくなり、目の前のお皿に施された豪華な装飾のモチーフが、見事に「クジャク」だったので、このなんともいえないオシャレなタイミングに私は微笑んでいた。こういうことが、私にとっては、とっても、うれしい。

そういう良い雰囲気のパーティーで、心和む時間を過ごした。
ハナチルサトさんの着物姿はあでやかで素敵だった! そしてJくんの、気取らないナチュラルな雰囲気が、またいい感じ。
そんなお二人の気遣いが端々に感じられる、落ち着いた会食の宴で、時間はあっという間にすぎていく。

なにより、本日の進行役として、ハナチルサトさんのお父さんが、ときに笑い、ときに涙し、ちょっとたどたどしく、でも心を込めて、この場を進行していただいた、その姿を忘れることはできないだろう。
そしてお二人には、ぜひお願いしたいと思う・・・今日の様子を収めたビデオをみながら、お父さんの立ち振るまいやコトバの端々で僕らがどうして笑ったり感動したりしたか、その微妙なニュアンスを、ハナチルサトさんはJくんにじっくりと時間をかけて「翻訳」しつづけてあげてほしい、と。もちろん、そんな翻訳を飛び越えて、お父さんの気持ちはJくんにもダイレクトに伝わっていると思うんだけどね!

本当に、いい雰囲気の結婚パーティーでした。おめでとうございます!!

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2006.01.14

とにかく書く

毎日ブログを更新すると意気込んでいるものの、こうして何も書くことがないとき、「いったいこの無力感は、そもそも何のために生じて、何のために寄与するんだか」という気分になってきて、自分ひとりで植えた林檎の木に向かって、自分で突風を発生させて、実った林檎を地上に落として、「あぁ今年の収穫がなくなっていく」と嘆いているような、そういう妙な本末転倒感を覚えております。

さて。
以前このブログで書いた「文脈から切りはなした新聞記事を紙芝居風に移動展示してみる企画」についてですが、年末ヒマなときに、最初のネタをスケッチブックにひとつひとつ貼っていって作ってみました。本当にヒマ人な作業でした。
で、作ってみて、ひとりでパラパラめくってみて、何か新しい発見があるかと思いきや、そんなものはまったく見出せず、「なにやってんだ俺」感が案の定ふつふつとわいてくるものの、でもとりあえずの満足感を胸に、「もっとネタが集まったら、ぜひ公開に踏み切ろう」と思った次第です。忘れた頃に実施しようと思います。

ほかの話題・・・
小野ちんが浦和レッズに復帰、というニュースがありますね。
「ところでポジションはあるのか?」というのが正直な感想です。もはやレッズはあの頃と違うはず、と思っています。サポーターにしても、手放しで復帰おめでとう~というほどのムードをそう簡単には作らないはず、とも思っています。

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2006.01.13

ポンペイ

今日は夜遅くまでおつかれーー。また来週よろしくーー>仕事を手伝ってくれた学生さん諸君!
本当にありがとうです。みなさんとのふれあいがこの仕事の醍醐味です。

しかし、そんな私は。
前途有望な若い人たちを相手に、ついついピンク・フロイドの話を熱く語ってしまい・・・(笑)

でもってこうしてブログを書く時間になっても、ほかに書くべき内容がまったく思いつかないんで、どうせなら「話のつづき的な」記事でも書こうか、と・・・(本当は今日の仕事内容のほうがよっぽどネタとしては書き応えのある話ではあるんだけど、これはみんなの思い出の中だけにしておいたほうが美しいかなと思うので、書きません)

そう、ピンク・フロイドの「ライヴ・アット・ポンペイ」の話だ。
私もそんなに熱狂的にこのフィルムをじっくり鑑賞してきたわけではないのだが、結局何が言いたかったかというと・・・このシチュエーションそのものが、この作品の味なのである。ベスビオ火山の噴火で一瞬に灰で埋まったとされる悲劇的な古代都市の跡地において、ピンク・フロイドは演奏をしたわけである。

で、そんなフィルムのタイトルが「ライヴ・アット・・」なんだから、さぞかし幻想的な、かつ熱いライヴなんだろうな、と思って鑑賞するわけなんだが。







pflap01


広場に、ポツンと(笑)


pflap02

スタッフのみが、見守る熱演。

・・・とまぁ、そういう感じなのである。
今で言うと、プロモーション・ビデオとさほど変わらない状況ではある。

で、そんなシーンの合間合間に、ポンペイの遺跡から出てきた(と思われる)古代の、なんだかちょっと不気味であやしーい雰囲気の壁画とかが映し出されたりするわけだ。
んでもってドラムのニック・メイスンが演奏中にスティックを落としたり、今ならすぐに「カット! 撮り直し!」とかになりそうな雰囲気でも、なんとなく平然と、ピンク・フロイドはマイペースな演奏を続けるわけだ。

あぁ、書いていくとまたじっくり観たくなる。

とかく、「70年代っぽさ」が充満した、ロック・フィルムの古典、ともいうべき感じ。

でもって、僕がピンク・フロイドを別格に思っているのは、「ただひたすら、根源的な“なつかしさ”が感じられる不思議な音楽」を奏でるからです。

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2006.01.12

ザ・ポリスに思う

ポリスとカタカナで書けば、それは「警察」でも「ポリス・アカデミー」でもなく、間違いなく80年代初頭に頂点を極めた「ザ・ポリス」というバンドを思い起こさせる。

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フロントマンであるスティング氏ひとりが目立ちに目立ち、ベースを弾きつつ歌いまくり、売れれば売れるほど隣のギタリストの音数が減っていってその存在感を減少させ、でもって背後に控えるドラマーは長すぎる腕をいかんなく活用して華麗なフォームでリズムを刻みまくる、そういうバンドであったと思います。「バンドとしての存在感」で考えると、個人的にダントツに大好きなロックバンドであります。

ついでに言うと、中学生だった私に「シンクロニシティ」とか「ユング心理学」というキーワードを教えてくれたのも、このバンドが遠因でした。「シンクロニシティ」というコトバへの好奇心や模索や悪あがき(?)によって、その後の進路も変わっていったことを考えると、そういう意味では、個人史においてもシンボリックなバンドであります。

で、彼らのアルバムのなかに「ゴースト・イン・ザ・マシーン」という盤があるわけですが、
こんなジャケットなわけです。

gitm

こう、いかにも80年代っぽいデザインですね。
当時、デジタル時計とかの表示っていうのも、まだまだ「ネタ」としては有効だったということです。
私も小さい頃、こういう「デジタル表示の数字の、形状の面白さ」にみとれて、たしか電子レンジの表示とかをじっと観察していたような、そういう記憶があります。

で、このジャケットは、そういうなにげない思い出をかすめる程度で、そのほかはあまり深く凝視することなく、通り過ぎてきたわけです。

それが、つい先日、改めてこのジャケットをたまたま目にして、そこで初めて気づきました。
「あ、これって3人の顔を模しているだけやん!?」と。

「そ、そうか、真ん中の『顔』は、頭ツンツンのスティング氏じゃないか。あはは、よくできてるな~」

遅い。遅すぎる。気づくの。

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2006.01.11

カッサーノがレアルにいったなんて。ビエリがモナコへいっただなんて。

さいきん、サッカーニュースというものをロクにチェックしていないので、この冬の移籍マーケットの動きがまったくよくわかっていなくて・・・オランダにいる平山ソータが調子いいこともよく知らなかったり。
で、こんどチェルシーにくるポルトガルの選手の名前もよく知らないまんま、日常生活をこなしております。

でも、きっと、それぐらいの距離感がちょうどいいんだろう、欧州サッカーとは。

大黒がフランス2部リーグのグルノーブルにいきましたが、いい選択だと思います。2部だろうが1部だろうが、日本代表選手の場合「試合に出て活躍を続ける」ことができていれば、代表定着に関しては少なくともマイナス要因ではない以上(少なくともジーコ体制においては、だが)、さらにそこで海外リーグを経験できている環境にいられるのだから、一石二鳥だと思えるからです。

あと「代表でもっとも勢いのあるフォワードがフランス2部に行くことの価値」を、それなりに世論として違和感なく受け止めさせた要因としては、やはり松井大輔の存在が大きいと思います。松井もチームの軸になりつつあるもんなぁ。

そんなこんなで、なんだかワールドカップイヤーではあるものの、まったくサッカー濃度が盛り上がりにくい感じではありますが、ひっそりと日本代表候補の選手たちを見守っていきたいと思います。

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2006.01.10

今日の論点

や、べつにたいした論点ではないんですが、
古着屋でベルトを買ったことがある人は手をあげてください。

べ、ベルトって試着室に持っていったことあります?
や、なんか、そういう人みたことないんで・・・。

ま、まあ、その気になれば売り場でじかに軽く巻いてみてもいいんでしょうけど。

最近、手ごろなベルトを探していて、どうにも古着屋のベルトが気になるものの、なかなか手がでません。
ごちゃまぜでかけてあるから、男物か女物かもよくわからない。
かといって、長さで判定できない。

そこでくじけているのは私だけでしょうか。

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2006.01.09

凧あげ

このまえM・フィオリオが「奈良の3大ガッカリ名所」という観点について問題提起をしてくれたので、議論の末我々がその場で納得した「3大ガッカリ名所」として、(1)猿沢池 (2)平城宮跡 (3)明日香村の石舞台古墳 をあげた。

これらの名所は、たとえば「あまり歴史に興味のない修学旅行生など」が訪れた場合において、ガッカリする度合いが激しいだろうという名所たちである。

猿沢池は、池の向こうに五重塔などが拝めるという意味でロケーションは確かに見事なんだけど、いわゆる観光案内パンフレットとかで紹介されているような写真のイメージと、実際に訪れたときのギャップにガッカリするだろう、ということだ。それに最近、周辺の土産物店のシャッターの閉まり具合がひどい。そのうち「PIKO」のロゴ入りパーカーを売るような格安衣料店とか、シルバーアクセサリー店が入るんじゃないかとさえ思える。

平城宮跡は、なんてことのない、「ひたすら平坦な、単なる原っぱ」である。よほどの歴史的興味とイマジネーション力を動員しなければ、ここが平城京の跡地だという事実をすぐに忘れさせてくれるし、何も知らずに近鉄電車で横切る場合だと、車窓からは「京阪奈地域最大の未開発地域」にしか見えないだろう。

石舞台古墳は、私も小学校の遠足で行ったきりだが、古墳そのものは確かに神秘的であったとしても、「そこへ辿り着くまでの時間的・体力的コスト」を考えると、それに見合うほどの感動があるかどうかは微妙であり、やはりガッカリ感のほうが強い。

しかし、そんなガッカリ名所であるが、ひるがえって私のような地元住民にとっては、猿沢池にしろ平城宮跡にしろ、実のところ「有用な日常生活の憩いの場」であったりもするのである。だから別にこれらが「観光地」であろうとなかろうと、どうでもよかったりする。

とくに平城宮跡は、散歩にふさわしいエリアとして奈良界隈でも貴重なのである。「奈良公園」というのは、純然たる観光地エリアなので、得てして人力車の兄ちゃんからのセールストークやら、地下道でさえ進入する傲慢なシカなどが煩わしい。そういう喧騒からも無縁でいられる平城宮跡は、家から近いこともあり、ダラダラ歩くにはとても心地よいエリアだ。そして昨日の記事でも書いたように、ロンドンでの公園ライフに憧憬がある者にとっては、「とくに飾らず、何もない草原」という近似世界がほんの少しでも味わえるというのは、精神的にうれしい。

ということで、今日はたまたま平城宮跡を歩いていたのだが、さすが正月だけあり、凧あげに興じる人が、やたら多かった。というか、私の記憶する限り、こんなにたくさんの人が凧あげをする光景を見たのは初めてだというほど、多くの人が凧を空に泳がせており、まるで凧あげコンテスト会場みたいであった。
最後に凧あげをしたのはいつだったかをまるで思い出せないので、シーズンが過ぎたら、いっぺん暖かい日に凧をあげたいと思った。たぶん今やったらすごく難しく感じそうだ。

ちなみにそんな私は携帯のカメラで空に浮かぶ連凧を撮影しようと思いたち、携帯をかまえたのだが、その瞬間・・・あれよあれよと凧が墜落したりするもんだから、複雑な気分になった。

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2006.01.08

ロンドンの公園

最近気づいたこと。
なぜ私はロンドンの公園にこれほどまで魅了されたか、という理由のひとつとして・・・

それは、「公園で遊ぶ大人の数の多さ」だったのだ。

そうなのだ。やったらたくさんのオトナたちが、公園で戯れていたのだ。
あちこちでサッカーをやり、ローラーブレードやらジョギングやら、たまに馬に乗った人にも出くわした。こうして都会の中のプレイング・フィールドには、子どもや飼い犬以上に、仕事帰りのオトナたちが遊びまくるシーンがたくさん見受けられたわけだ。

仕事と家庭、そのどちらにも属さない「自分のための時間」をきっちりと確保する、そういう意識を見せ付けられた気がする。
だから私は、そんなロンドンの公園において、普段感じもしなかった「豊かな時間、豊かな文化」に胸がギュ~とくるような、なんともいえない感情をかきたてられたのだろう。

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2006.01.07

みそ汁専門店

ずっと前から、「日本において、みそ汁に特化した飲食店がなぜないのか」と思っていて、もし新たに飲食店でビジネスを展開するなら、ぜったい「みそ汁専門店」だろう、と思っていた。いろんな産地の味噌をつかって、具だくさんのみそ汁をメインに提供し、同時にお客さんはお店で楽しめるいろいろな全国各地の味噌のうち、気に入ったものがあれば、その味噌を別途購入して自宅で楽しむことも可能な、そういう店があってもいいんじゃないかと大学生の頃からなにげなく思っていた。

で、今日の産経新聞をみたら、「外食産業 みそ汁に注目」という記事があって、まさに自分が思い描く店舗そのものが現実化されていることを知る。「そうそう、こういうことだよ。気づくのおせーよ」と思った。(自分がやればよかった)

ちなみに記事のなかで東武百貨店のコメントとして「みそは手間暇かけた日本のスローフードである」というくだりがある。そうか、今の時代だと、みそ汁はスローフードというキーワードとからめて売り出すことができるのか、と思い知った。

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2006.01.06

欲しいものバトン

まっきーからバトンをいただきましたーー。

■Q1.今やりたい事

 「喫茶ソワレ」で書きものをして過ごす

soire


■Q2.今欲しい物

 初期のピンク・フロイドがサントラを手がけたカルト的映画、『モア』の日本版DVDが存在するのだが、現在品切れのようで、最近すごく気になっている。

morecover
サントラ盤のジャケット。この時点で、あぁ、もう、フロイド世界。

■Q3.現実的に考えて今買っても良い物

 年賀状(すいません今年も書けていません) 

■Q4.現実的に考えて欲しいし買えるけど買って無い物

 うーん、あたらしい電動ひげそり機?

amazon16
ロイ・キーン

■Q5.今欲しい物で高くて買えそうに無い物

 マンション 
  
■Q6.タダで手に入れたい物

 ピンク・フロイドのブートレッグ

■Q7.恋人から貰いたい物

 スマイル

■Q8.恋人にあげるとしたら

 ほほえみ

■Q9.このバトンを回す。

 ナセルノフ、T氏、まつもとさん
    
■Q10.このバトンを無視したら?

 全盛期のイエスが生み出した激長ロック大作『海洋地形学の物語』、CD2枚組・全4曲をぶっ通しで無理やり聴かせる。この作品を嫌っていた当時のキーボード奏者リック・ウェイクマンが、このアルバムの曲をぶっ通しでライヴでやったときに「あまりに退屈なので、演奏中にメシを食ったことがある」とかいう本当かどうか分からない伝説が残っているほどの問題作だ。

yes_talesfromTO
でも、それはそれでいい曲だと思うんだよな。「Ritual」とか。この時期のアンダーソンとハウの狂気じみた創作意欲には敬服するよ。


・・・ということで、こうして書いてみると、どうしてもプログレ・ロックの話ばかりになってしまい申し訳ない。「わかる人だけわかってくれ」みたいな記事はなるべく避けたいところなのだけど、年が明けてから、またしても「ムショーにプログレ聴きたくなる時期」に入ってきたようで、なんだか長ったらしい複雑なロック音楽が恋しくなる季節になっているので、そのへんがかなり影響しつつ。

あ、でも今年になってまだ『原子心母』聴いてないので、今日あたりじっくり聴きながら睡眠をとろうかと思います。アデュー。

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2006.01.05

反・地上デジタル放送化にむけて

今日の新聞で、地上デジタル放送への完全移行にともない、2011年に現在使っているアナログ受信テレビがすべて使用不可能になるという国策について、消費者がこの国策をどれだけ認知しているかという調査をしたところ、「2011年」という日程を把握できている人が全体の9%しかいなくて、そのことに「業界関係者は衝撃を受けている」、というニュースがあった。

私にとっては、9%という数字に衝撃を受けている、業界関係者そのものに対して衝撃をおぼえる(笑)
なんて傲慢な・・・空気読めよ、と(笑)
一般消費者がそこまで正確に知るわけないでしょう、だって勝手にハナシ進めてんだもん。

ただでさえ、ちかごろの地上波放送の、とくに民放キー局の番組のことごとくが、観ていて哀しくなってくる状況において、そのうえさらに2011年までに今使っているテレビを買い換えろ or 受信機を取り付けろ、チューナーを買え、etc...という脅しをかけてくるわけで・・・

で、なにがむかつくかというと、2011年においても市民生活のなかで「テレビ」というモノが(今と同じように)重要なものとして位置づけられているだろうというゆるぎない思い込みがあるということですな。困ったひとたちです。

そしておそらく2011年までに、パソコンやウェブを経由した「放送」の形態もかわってくることが必須だろうし、そういうのがあらゆる立場の人に普及しだして、必ず「オルタナティブ」が発動されるはずなのである。これこそ行政にとっての「想定外」である。(なんせ、『インターネット』という概念すら、5年後ぐらいには別のものに代わられている可能性もあるのだし)

おそらく、現状のままのくだらねぇノリのコンテンツを単に「高画質&高音質、双方向サービス」に仕立てただけになるであろう地上波放送が、将来的にどこまで生き残るのかは疑問なわけである。(百歩譲って唯一の利点を挙げるとすれば、字幕放送・文字放送などの機能が利用しやすくなることなのだが・・・しかし現状の民放各局が、そういうところに予算や人材を振り分ける意志があるかどうか、その肝心のところがなかなか見えてこないのも事実)。
災害時などに備える必要最低限のニュース情報さえキープできる環境があれば、おそらく2011年ごろには、もっと多様なルートを選べるようになっていると思うのである。

あぁ、いかにして地上波テレビを観ずに、そして携帯電話を捨て去って、かつ人や地域と深くコミュニケートしていくか、というのが今後の課題になっていく。

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2006.01.04

ラベルに文字打ってテープみたいに貼れる古くさいアレ

前々からずっと気になっていた、「ラベルに文字打ってテープみたいに貼れる古くさいアレ」が、いったいどういう商品名であるのか、を調べてみた。

もちろん、上記のような文章では検索でひっかからないため、あれこれとコトバを入れながら、つきとめた。

その道具は、「ダイモ」という名前であることが分かった。
ダイモ販売株式会社のホームページはこちら


dimo-1
そうそう、これこれ。

デザインなり雑貨なり家具なり音楽なり、近ごろの“レトロ&ポップ”がもてはやされている風潮において、この手のシールをいろいろ活用している人もいるんだろうなぁという感じで、ふと思い立って探してみたのだが、てっきり「文房具」のイメージで捉えていたダイモのテープも、じつは工業用においてこそ真価を発揮するタイプの商品のようで、意外に硬派だったのか、と思い知る。実際にかなりの耐久力を誇るようで、「オシャレかつ機能的」とくれば、今後も根強い道具として使われ続けるのであろう。

とにかく、名前が分かってよかった。
知りたかった名前が分かると嬉しいですね。文房具にしろ女の子にしろ(笑)

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2006.01.03

公開講演会の告知です。

こんどの公開講演会についてのお知らせであります。

」に関する公開講演会を行います。
平日の夜、寒い時期になんですが、ええ、「水」であります。
でもマジで最近は、「水」に関するトピックスに敏感にならざるを得ません。
やばいですよ、「水」。
「水」をめぐって紛争が起きかねない地域もあるそうですし、
この前聞いたのは、地球上にあるすべての水分で飲料用水として使える比率は、わずか全体の3%しかなくて、そのうち1%が北極、1%が南極にあるらしく、人類に与えられているのは1%、となっているようで・・・水道の蛇口をひねればいつでも飲み水が安全に手に入る国というのは、いかに恵まれているかということを痛感するわけであります。

てなわけで、「水」をめぐる、さまざまな立場からの提言、報告を折り混ぜた公開講演会となるよう、準備しております。以下、告知であります。

京都文教大学人間学研究所2005年度公開講演会

『 京 都 の 水 ・ 世 界 の 水 』

日時:2006年1月17日(火)18:15~20:50
会場:京都文教大学弘誓館G102教室

1:水と京都の暮らし

2:水の民営化問題と企業の取り組み

3:世界の水事情-「し尿忌避文化」と「し尿親和文化」

入場無料、申し込み不要

お問い合わせ:京都文教大学人間学研究所

です。また同時開催といたしまして、「水」に関する写真・映像等の資料展示を行う予定であります。

ちなみに今回作らせていただきましたポスターの画像は、本学の人間学研究所のサイト(こちら)から、「events」のところをクリックして、ちょっと下にスクロールしてもらえると表示されておりますのでご覧くださいませ。(今回は都合によりPDFファイルになっていますので、画像をクリックするとPDF表示されます)→本当ならjpeg画像も用意したかったのですが、年末あわただしくて出来ていませんでした。

関係各位のみなさま、なにとぞよろしくおねがいしますー。

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2006.01.02

ずばりドイツW杯で勝つのはこのチームだ

天皇杯は浦和レッズの優勝。
Jリーグで浦和レッズと名乗ってからは初めての天皇杯優勝ということで、いやはやおめでとうございます。
表彰式のとき、主将山田が天皇杯を受け取り、その直後別のトロフィーを受け取った野人・岡野が、トロフィーを受け取るやいなやすぐに立ち去ろうとしたので、川渕氏がその腕をつかんで「おいちゃんと関係者に握手しろよ」と指導を受けていたシーンが印象的です(笑) さすが川渕氏、岡野の“スピード”にきっちりタックルを仕掛けた格好です。

そういえば今年はワールドカップイヤーです。

気が早いですが、私なりに優勝チームを予想するとなると・・・

絶対的なキャプテンがおり、
長期政権のカリスマ監督が指揮をして、
ワンダーボーイにつづくワンダーキッド的な選手も登場し、
ひょっとしたら身長202cmの「ハイタワーくん」まで登場するかもしれないという充実のフォワード陣、
そして誰を選んでいいか分からないほど
異様なまでに豊富な中盤のタレントを擁し、
そして欧州でも指折りの屈強なセンターバックが3人もいるので
常に1人をサブに回さざるを得ないほどの、
そんなチームがあります。

現時点でそこまで言えるほどの有力チーム、それはずばり!

 イ
 ン
 グ
 ラ
 ン
 ド
 !

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 で
  は
   な
    く
     、


最後に勝つチームは、実は

 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 ・
 
 イングランドの

         フーリガン、だったらイヤだなぁ。

hooligan

なんせ今回は会場がドイツだしなぁ。
変な騒ぎにならなきゃいいんだが。

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2006.01.01

カウントダウン後のテレビ

テレビでやる新年カウントダウンの放送がどこも微妙なテイストで心情的に観てられないので、どうしたらいいんだろうと迷いながら、気がつけば「ゆく年くる年」を観ていて・・・たまに「これって生中継? なんか録画っぽいよな」とか思いながら観ていたら、いつの間にか新年になった。

さっさと寝ればいいんだが、年明け直後のテレビのなかで思わず見入ってしまったのが、京都テレビであった。
11時45分から1時15分までの90分間オンリーで生放送をやっていて、
年明け直後から観たので事情がよくわからなかったのだが、
なぜか狭っくるしい和室のなかで、
京都テレビのアナウンサー2名と、芸妓さんと、地元情報誌「leaf」の編集の人と、大学の経済学の先生と、そして地元の某Jリーグチームの主将を招いて、年が明けたばかりなのに、2005年の総括をやっていた。

狭い和室の中でアナウンサーが立ち上がって、去年起こった出来事の一覧を紹介すべく、ジャバラ折りにした模造紙みたいなものを広げていて、そこに書かれているマジックペンのチープな文字がまぶしい。

その合間に、アトラクションとして、京都テレビ社内のホール・・・天井がやたら高くて、薄暗い雰囲気のなか、戌年にちなんで、かわいらしい飼い犬たちがドッグレースをするんだけども、ほとんどの犬がコースアウトして勝手な方向へ暴走。

それでも現場の混乱はなんとか取り繕われ、そして再び番組は狭い和室に。2006年の日本社会の予定として、またしても模造紙のジャバラ折りが登場し、話がドイツのワールドカップに及ぶと、アナウンサーは某サンガの主将に日本代表の戦績を予想してもらおうと話をふるが、その直後「あ、でもご自身が代表に選ばれるという可能性もありますよね」と言ってみたり・・・そうだよ、あたりまえじゃないか・・・サンガの選手が代表入りすることだって・・・十分ありえるよ・・・!?
そして、2006年の10月は阪神の日本一、11月は某サンガのJ1リーグ制覇、というトピックスが模造紙の予定表にマジックペンで書かれていて、「いい年になりますように」、ということだった。

かたや、さらなる私の地元である奈良テレビ放送では、ミスター・ビーンの映画版がオンエアされていて、ビーンが目玉をギョロギョロさせながら、必死に大量のチューイングガムをかんでいるシーンを目にした。

というわけで、私は確信に近いものを感じたのだが、年越しこそ、地元ローカルTV局にもっと期待をかけてもいいんじゃないか、ということだった。
なんだかよくわからない部分で、和んだ。

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