ザ・ポリスに思う
ポリスとカタカナで書けば、それは「警察」でも「ポリス・アカデミー」でもなく、間違いなく80年代初頭に頂点を極めた「ザ・ポリス」というバンドを思い起こさせる。
フロントマンであるスティング氏ひとりが目立ちに目立ち、ベースを弾きつつ歌いまくり、売れれば売れるほど隣のギタリストの音数が減っていってその存在感を減少させ、でもって背後に控えるドラマーは長すぎる腕をいかんなく活用して華麗なフォームでリズムを刻みまくる、そういうバンドであったと思います。「バンドとしての存在感」で考えると、個人的にダントツに大好きなロックバンドであります。
ついでに言うと、中学生だった私に「シンクロニシティ」とか「ユング心理学」というキーワードを教えてくれたのも、このバンドが遠因でした。「シンクロニシティ」というコトバへの好奇心や模索や悪あがき(?)によって、その後の進路も変わっていったことを考えると、そういう意味では、個人史においてもシンボリックなバンドであります。
で、彼らのアルバムのなかに「ゴースト・イン・ザ・マシーン」という盤があるわけですが、
こんなジャケットなわけです。
こう、いかにも80年代っぽいデザインですね。
当時、デジタル時計とかの表示っていうのも、まだまだ「ネタ」としては有効だったということです。
私も小さい頃、こういう「デジタル表示の数字の、形状の面白さ」にみとれて、たしか電子レンジの表示とかをじっと観察していたような、そういう記憶があります。
で、このジャケットは、そういうなにげない思い出をかすめる程度で、そのほかはあまり深く凝視することなく、通り過ぎてきたわけです。
それが、つい先日、改めてこのジャケットをたまたま目にして、そこで初めて気づきました。
「あ、これって3人の顔を模しているだけやん!?」と。
「そ、そうか、真ん中の『顔』は、頭ツンツンのスティング氏じゃないか。あはは、よくできてるな~」
遅い。遅すぎる。気づくの。
Comments
あーなるほど!
これはハイセンス!
ポリスといえば、「ドゥードゥードゥー♪ダーダーダー♪は愛の言葉だ♪」と、つたない日本語で歌ったバージョンが何かのアルバムのボーナストラックに入ってて、記憶に残っています。
Posted by: xin.s | 2006.01.13 03:35
なるほど!(笑)
Posted by: isaac | 2006.01.13 09:48
二人とも、やはり気づかず!?(笑)あぁ、よかった!
「僕だけじゃなかったんだ」状態(笑)
ちょうど「ドゥードゥードゥー・・・」の日本語バージョンは、昨年isaac氏から初めて聴かせてもらいましたっけ。なんか、日本のファンに向けてがんばって歌ってくれる誠実なスティング氏の努力と、それに反比例する失笑ものの「苦しさ」が交じり合った、なんともいえない曲でしたね。
あ、でもこの曲はいずれにせよ素敵ですね。
Posted by: タテーシ | 2006.01.14 00:08