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2006.01.28

レッドスター

ジーコ監督が、さっそく小野伸二を「中盤のダイヤモンドの左サイドで使いたい」と言っているらしい。つまりトップ下は俊輔、右サイドに中田英、中盤の底にイナモトを置くという布陣になるようで、よせばいいのにさっそく本大会へ向けての大まかな予想スタメンをさっさと白状するあたり、この人はどこまでも情報開示にオープンで、いいんだか悪いんだか・・・。

結局なんだかんだで本大会は「黄金の中盤」なのかよ、という気持ちにもなってくる。
小野ちんじゃなくて絶好調の松井大輔を左で使うとか、どうなんだ。ほら、実は松井大輔が加わることで、厳密には「海外組のみで構成された中盤」になるんだぞ・・・この4年間で、状況は確実に変容しつつある。

ところで、鈴木隆行がセルビア・モンテネグロのレッドスター・ベオグラードへ移籍したというニュースが、最近のサッカーニュースではもっとも熱い気分になれた。
鈴木隆行+レッドスター、この組み合わせの、まぁなんともワイルドなことよ!

レッドスターはいわずとしれたストイコビッチの出身クラブであり、いま彼は会長も務めているようで。
かつては欧州王者にもなった、旧ユーゴスラビアを代表する名門サッカーチームなわけで、その存在感だけでもかっこよすぎるチームであるわけだ。
redstar2
古いバージョンのエンブレム。
この、「いかにも」な雰囲気が、グッとくる。

しかも鈴木隆行という、これまた世界サッカー・ズタボロ放浪記を絵に描いたような稀代のキャラクターが呼ばれたりするあたり、文句のつけようのないキャスティングである。
この人は、いつでも孤高のうちに荒地を歩き続ける宿命にあるんじゃないか、と思わせる。そのオーラだけで突っ走ってきた感じが、どの日本代表ストライカーよりも私が注目したくなる理由だ。
たまに言われるように「世界一のファールゲッター」は、決してネガティブな異名ではないぞ、と私は思っている。鈴木隆行のボールキープにかける「執念」が、あの国際試合の極限状態においては、数少ない希望の灯だ。そう、まさに「灯火を絶やさずに守り続ける」姿勢だ。そこからゴール前のファールをゲットすれば、あとは日本のお家芸、セットプレーが待っている・・・頼むぞ俊輔。
と、こういうパターンが、きっとドイツでも見られることだろう。

だからこそ鈴木隆行は、あえてこの微妙な時期であっても、海の向こうから呼ばれたら、地の果てまでサッカーの荒野を目指していくんだろう。

(ちなみに、鈴木隆行“師匠”伝説は、こちらのコラムなどにくわしい。涙なくしては読めない)

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Comments

おひさしぶりです。
この前の月曜すぽるとでひっそりと第一報が報じられた(字幕)このニュースは僕の中でも最近のもっとも熱いニュースです。
深夜に一人興奮してしまいました。
世界一のファールゲッターはネガティブな異名なわけがないです。
師匠が倒れてくれないと日本は勝てないです。
だから早く、調子を戻して、倒れる本来の師匠になってほしいと心から願っています。

Posted by: hiroshi | 2006.01.30 17:18

hiroshi>コメントありがとう。僕より熱いなぁ(笑)「師匠が倒れてくれないと日本は勝てない」って、なんかバンパーステッカーにして車に貼りまくりたいセリフ(笑)

Posted by: タテーシ | 2006.01.30 22:49

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