反・地上デジタル放送化にむけて
今日の新聞で、地上デジタル放送への完全移行にともない、2011年に現在使っているアナログ受信テレビがすべて使用不可能になるという国策について、消費者がこの国策をどれだけ認知しているかという調査をしたところ、「2011年」という日程を把握できている人が全体の9%しかいなくて、そのことに「業界関係者は衝撃を受けている」、というニュースがあった。
私にとっては、9%という数字に衝撃を受けている、業界関係者そのものに対して衝撃をおぼえる(笑)
なんて傲慢な・・・空気読めよ、と(笑)
一般消費者がそこまで正確に知るわけないでしょう、だって勝手にハナシ進めてんだもん。
ただでさえ、ちかごろの地上波放送の、とくに民放キー局の番組のことごとくが、観ていて哀しくなってくる状況において、そのうえさらに2011年までに今使っているテレビを買い換えろ or 受信機を取り付けろ、チューナーを買え、etc...という脅しをかけてくるわけで・・・
で、なにがむかつくかというと、2011年においても市民生活のなかで「テレビ」というモノが(今と同じように)重要なものとして位置づけられているだろうというゆるぎない思い込みがあるということですな。困ったひとたちです。
そしておそらく2011年までに、パソコンやウェブを経由した「放送」の形態もかわってくることが必須だろうし、そういうのがあらゆる立場の人に普及しだして、必ず「オルタナティブ」が発動されるはずなのである。これこそ行政にとっての「想定外」である。(なんせ、『インターネット』という概念すら、5年後ぐらいには別のものに代わられている可能性もあるのだし)
おそらく、現状のままのくだらねぇノリのコンテンツを単に「高画質&高音質、双方向サービス」に仕立てただけになるであろう地上波放送が、将来的にどこまで生き残るのかは疑問なわけである。(百歩譲って唯一の利点を挙げるとすれば、字幕放送・文字放送などの機能が利用しやすくなることなのだが・・・しかし現状の民放各局が、そういうところに予算や人材を振り分ける意志があるかどうか、その肝心のところがなかなか見えてこないのも事実)。
災害時などに備える必要最低限のニュース情報さえキープできる環境があれば、おそらく2011年ごろには、もっと多様なルートを選べるようになっていると思うのである。
あぁ、いかにして地上波テレビを観ずに、そして携帯電話を捨て去って、かつ人や地域と深くコミュニケートしていくか、というのが今後の課題になっていく。
Comments
奇しくもたった今、ちょっとだけかすったエントリをアップしました。本当にちょっとだけですけど。
そっちにも書きましたが、うちのテレビは現在18歳。2011年にもまだ普通に動いていると思います。そして私は23歳になった彼にチューナーを付けるつもりです。
旧式で新方式にどこまで対抗できるか、私にとってはそっちの方が今後の課題です。結局それは、タテーシ氏の「今後の課題」と表裏一体なのかもしれませんけど。
Posted by: ばろっく | 2006.01.06 01:05
うん、どうなってるんやろうな。2011年には。
私は、テレビの反地上デジタル派よりも、ホリエモンの歌手デビューのほうがむかつく。大好きな「シュウジ」君と「あきら」君のパクリだろう?
副業をやりすぎているので、もうそろそろどの業界からも嫌われるのではないのか。(笑)
Posted by: かほり | 2006.01.06 18:40
ばろっく>そのテレビ、よく覚えています。いまの時代だと、かえってそのシャープなデザインがかっこよかったりもする、あの銀色のテレビですよね(笑)
物持ちがいい、というのは尊敬します。
あとは、民放ががんばって、もっと多様な価値観を反映させた番組を作ってくれたらなぁ、と思います。
かほり>ホリエモンはねぇ・・・(笑)まぁ、なんともいえません。時代が生んだ寵児ですな。
Posted by: タテーシ | 2006.01.07 00:55
えーと…。ごめん、せっかくの返事を台無しにするようですが、うちのテレビはどうみても黒いです。シャープなデザインですがナショナル製です(笑)。
民法各局の番組は、週刊誌の見出しと同じレベルだと心得ております。国営放送も視聴率に走りつつありますしね。でもNHK教育はちょっと特別かも…と最近つとに思います。それはまたそのうち。
Posted by: ばろっく | 2006.01.07 01:24
うは。てっきり銀色のイメージが。
・・・・・・・・あ、銀色は、うちの古いテレビだった・・・・(笑)
そうそう、黒で、赤いラインの入ったやつ!!
Posted by: タテーシ | 2006.01.08 00:24