いわれてみれば
今日のネタは、ヤフーのニュースより。
「自然界最強の接着剤あった 細菌で、市販品の倍以上」
水道管の内側など水が多い場所にくっついて生息する細菌の一種が、市販の「強力」接着剤の2倍以上の接着力を発揮できることを、米インディアナ大などのチームが13日までに実験で確かめた。自然界最強の記録だという。
ということで、「自然界最強」とかいわれると、なんだかアロンアルファもひるんでしまうコピーだな。映画館にいくたびに、予告編で流される新作映画の大半が「全米No.1大ヒット」だったりする感覚に似ている。
でもまぁいずれにせよ、人類が出会うもっとも強力な接着剤が、人間の手で合成してできるものではなく、自然の物質から発生するかもしれないというのは、ひとつのロマンを感じさせるわけだ。
ただ、このニュースでもっとも唸ったのは、
水に強く、人体への毒性も確認されていないため、接着成分だけを大量生産できれば、外科手術などの用途に理想的。しかし「機械にくっつかせず製造できるかどうかが問題になりそうだ」という。
このくだりを読んではじめて、そういや、接着剤って、どうやって工場で作られているんだぁー!?と、あらためて考えさせられたわけである。
たしかに、作っている途中で機械のなかでネバネバしたら、作りにくいよな、と。
こういうとき、化学の原理とかをぜんぜん知らない者にとっては、いろんな想像をしたりするわけだが、あんがいひょっとしたらすごく簡単だったりするのかもしれない。
ちなみに、いまこういうサイトをみつけた。のり工場のバーチャル工場見学。なかなかファニー。
きっと、温度とかの状況をコントロールして、常にかき混ぜるとかでノリや接着剤の凝固を防止しているんだろうけど。
あーー、それにしても、いっぺん観にいきたいよな、接着剤工場。
今まで考えたこともなかった。「接着剤工場の、接着剤の扱い方」というテーマ。盲点だった。くやしい。
私はこの手の問題を、自己流に総称して「看板屋さんの看板問題」と呼んでいる。つまり「町の看板屋さん自身の軒先に掲げられている看板は、どこまでその看板屋さん自身の力量が表現されているのか/されていないのか、その現出のありようを考察する」ということなのだが。このテーマもその問題系に近いと思えるので、久しぶりにドキドキしたわけである。
ちなみにこの「看板屋さんの看板問題」には、ほかにもいろんな種類のテーマが考えられる。たとえば「ビール会社における下戸社員の存在可能性問題」とか、「かつらメーカーの社員のかつら率問題」などなど・・・
Comments
なおくんはいつもおもしろいことを考えているねえ。
私も自社で同じようなことで悩んでいたのです。
わが社ではT大の問題集を作っているのに、問題を解いているのはT大出身者ではないのです。
きっと、T大を落ちた人もいるんだろうなと思いながら、複雑な気持ちになっています。
Posted by: こけし | 2006.04.14 22:37
電気屋さんは自宅の居間でプラズマテレビ・液晶テレビを使用しているのか。とかも?
Posted by: 正直猫 | 2006.04.15 00:18
まさにそういうことですね。確かに考えたことなかったですね。問題集作る人たちは合格していない可能性・・・あぁ、気になります!(笑)>こけし
やはりそのへんも気になるところですね。「どれだけいいか」を語っている店員さんは、どれぐらいユーザーでいるんだ? というのは、気になるところです>正直猫兄さん
Posted by: タテーシ | 2006.04.15 22:34