氷になる
帰ってきて、ご飯を食べていると、突然マンションの火災報知器がなる。うるさい。
いつものように(?)、すぐに止むだろうと思っていたが、どうやら我が家の前のベルだけが鳴っているようで、なかなか鳴り止まないので、外に出てみる。
誰か廊下を走っている。管理人さんだった。
あわてて管理事務室に行っている。思わず一緒に走った。
なんだなんだ。
「消防車を呼ぶ」とかいっている。
マジか。
そしてまた現場の状況を確認しようと走り出す管理人さんのあとをついて、なぜか一緒に僕も走っていた。
すると、自宅マンションの反対側から我が家のほうを見かけると、ちょうど自分の家の真上の部屋から煙がでているようで。
え、マジ?
でも、なんか知らないが、すごく冷静になっていた。
周辺のフロアからもぞくぞくと人が出てきているのが見えた。
「ていうか、マンションの反対側から自分の家を眺めたのは、すごく久しぶりだなぁ」と妙に懐かしく感じた。
って言っている場合じゃない。
すぐに家のほうに戻る。
そして上のフロアに近づくと、そこの住民が「コンロから火が出て、消火器で消しました」と誰かに語っていた。
ほんのりと白い煙がただよっていた。
で、私は妙に落ち着いてきて、すぐ家に戻り、夕食の続き。
こういうときにゆっくりご飯をいただけることの幸せをかみしめつつ。
「火災になったとき、何を持ち出そうか」とか想像したり。
「このマンションにきて25年以上たつけど、こんなこと初めてだなぁ。あぶねぇなぁ。やっぱり火災は」とか、普通に思ったり。
そのあと、本当に消防車のサイレンが近づいてきていた。
でもまぁ、お腹が空いていたので、テレビみながら夕食のつづき。
ちょうど携帯メールで受信したままだった、U氏からの写メールのことを思い出す。
ネタは、U氏が仕事先の地方で発見した、地元の幼稚園児の書いた「七夕の短冊」であった。
ちょうど去年もそのときにすごいネタを送ってきてくれて、そのときは「カニになりたい」と書かれた短冊だった。
今年は何かというと・・・
「こおりになりたい。」
こ、氷になるんかよ・・・。
笑えた。その感想と、いまの「火事場の実況中継」も兼ねてメールを送り返す。
・幼稚園児は、よっぽど暑かったのかもしれない
・真上の家からボヤがでて、いま消防隊がやってきたけど、自分は普通に飯を食っている。最初は焦ったけどな。
といった内容のやりとりのあと、最後にU氏から送られてきたメールにはこうあった。
「それで済んでよかったよな、『今燃えている』とか聞きたくないし、『オレがこおりになりたい』とか返ってきても困るしな」
うわはははははは。やるなぁ、うまいなぁ! と、妙に感心してしまった。
4階の住民の方いわく、2階からの煙がすぐに自室に充満して、逃げてきたそうだ。
その話がいちばんビビった。怖いなぁ、煙。
みなさんも気をつけましょう。
Comments
おもしろそうですね。
そういう事件がありそうやから、マンション住まいはたのしそう。
氷か、将来はお笑い芸人かもね。
また、貼り付け。(笑)いいで、これ(笑)
http://listen.jp/store/artist_1150081.htm
Posted by: かほり | 2006.07.01 13:23
あたしの姉の上司で、あたしのマイミクにも入ってるチョイワルおやじの家も、
先週同じマンションの別室が火事になったらしいです!!
こんなたてつづけに人の火事話きくことあるんだなぁって
そこに妙な関心・・・
Posted by: kobamiki | 2006.07.01 18:32
火災報知器に慣れていると、いざというとき怖いですね。
次はタテーシさんがパソコンから煙を出さないように気をつけてください(笑)
Posted by: まさしさん | 2006.07.02 01:38
お、おもしろくともなんともないですから!(笑)>かほり
ほんと、用心するに越したことはないですので、気をつけてください!>kobamiki
そ、そんな時事ネタは・・・(笑)>まさしさん
Posted by: タテーシ | 2006.07.02 15:33
お久しぶりです。
なんだか笑ってしまって、笑い事でないのだけど。
こおりになったら、ばろっくさんのアルコールランプでなんとかならないっすかね?
という感じで、コチラの世界も少しずつ戻ってきてますので、またよろしく、というところです。
Posted by: タムオ | 2006.07.04 03:29
タムオ>アルコールランプ!(笑)いろいろなものも一緒に溶かしてもらいましょう。「コチラの世界」っていうのが、どういう世界なのか、新倉イワオのみぞ知る世界でしょうか(笑)。
Posted by: タテーシ | 2006.07.04 23:17