『さよなら、消費社会 カルチャー・ジャマーの挑戦』
『さよなら、消費社会 カルチャー・ジャマーの挑戦』
カレ・ラースン 著、加藤 あきら 訳
抵抗をデザインするアーティスト――カルチャー・ジャマー
メディアやブランドが提案する生き方なんか、クールじゃない。過剰な消費をくり返すライフスタイルから抜け出して、ダイナミックでセクシーな、自分らしい「ほんとうの生き方」を追い求めよう。メディアと消費とエコロジーを問い直し、「消費する日本人」に向けて、新しい文化と価値観の創造を呼びかける。(帯のコピーより)
大月書店より6月に邦訳が刊行され、まさか日本語版が出るとは思っていなかった本なので、非常に、非常にうれしい。
この本をどのように紹介すべきか、ずっと悩んでいて、その悩みっていうのは、あまりにもコトバがあふれすぎてしまうからである。
なんといえばいいのか・・・私にとっては、とくにこの10年ぐらい引きずっている「なんだかうまく表現できないけど、ムカついてくる、実体のみえにくいモヤモヤしたもの」があるのだが、この本およびカルチャー・ジャミングのムーブメントにおいては、痛快なまでにそれらがみごとに言語化され、考察の対象となっているからである。その対象とは消費社会であり、政府と企業体との関係であり、商業主義であり、マスメディアであり、そして消費者である我々が接するあらゆる文化、製品、コミュニケーション、エコロジーなどなど・・・
この本を自分なりにヒトコトでまとめると、「自分が主体的に消費を選び取れる世界にしていきたいね」ということだ。つまり「消費するな」というのではなく、あまりにも我々は消費活動を「強迫観念を植え付けられ、押し付けられすぎている」のであり、そのおかしさを自覚し、どうにかその関係を転覆させるための知恵とアクションが求められつつあるということだ。
あ、ちょっとあまりにもソフトなまとめ方だな。もうちょっと別の言葉で言い直そうか。「グローバル企業とそれを守るあらゆる取り巻きを叩きのめそう。そのための方法は、たしかにある」ということだ。
うーん、やはりまだまだ自分にはこのことを言語化することがうまくできない。
でも、これからも私のあらゆる活動には、このカルチャージャミング的な問題意識がベースになっていくものと思う。
なので、一緒に闘っていきましょう。
Comments
安いからとだけで飛びついてはいないか?
持っていないと不安ということだけで安易に選択していないか?
めんどくさくなったから店員任せにしていないか?
その辺の意識の問題ではないかと…。
ね!タテーシさん!?
もっとスタイルのある生活したいなぁ~と僕も思います。
Posted by: T氏 | 2006.07.08 03:56
はい、はっきりいって、根性試しみたいなもんですね(笑)>T氏。
Posted by: タテーシ | 2006.07.10 22:11