ハンカチのゆくえ
昨日の続きのような話になるが。
みなさんもお感じの通り、「斉藤投手の青いハンカチ」は、もはや「ジダンの頭突き」と同じなのである。
必要以上の意味が付いてまわることになるのだ。
しかも決勝再試合、さらに最後の最後まで激闘だった、という稀有なまでに盛り上がった大会として記録に残る以上、その「意味」の重さもポイントだ。
たとえば、次回以降の甲子園において、きっと「ゲンかつぎ」として、いくつかの出場校は、選手たちにハンカチで汗を拭かせるかもしれない。
あの行為は、その清潔感ゆえに、非常に教育的でもあるので、かなりの確率で模倣されるような気がする。
(たしか女子マラソンでも、「路上にツバを吐くのはみっともない」ということで、レースにハンカチを携帯して、そのつどそこにツバを捨てていた外国人選手がいた)
ハンカチで汗を拭かせる高校が増えると、そのぶん、“ハンカチ実施校”が優勝する可能性が高まり、そういうケースが増えると、もはや「高校野球=甲子園=ゲンかつぎ=青いハンカチーフ」というのが定番になるかもしれないのだ。
なんせ、甲子園ではすでに「負けたチームは、甲子園の土を持って帰る」という、ほとんど規則のような慣わしがある。あれも私の知る限りでは、最初にやったのはだいぶ初期の頃の話で、たしか内野手の選手が、自分の守っていた塁のちかくの砂を記念に持ち帰ったのがはじまりだったはずだ。
まるで「百匹目のサル現象」のようではあるが、そういうきっかけなどはもはや忘れられて、当然のように今も甲子園の土は持って帰られる。
で、もうひとつ予測されるのは、これはかなり自信があるのだが、甲子園球場の「お土産コーナー」においては、来年きっと「出場校の名前入り青いハンカチ」が販売されるんじゃないか、ということだ。
そう、まさに「出場校名前入りペナント」と同じように、青いタオルハンカチにそれぞれの高校名が入っているわけで、早ければ次のセンバツにだって登場するに違いない。「幸運を呼ぶお土産」とかなんとかで。少なくともペナントよりも実用性が高く、かつ買いやすいお土産になるので、もし事前にそんなグッズがあると分かっていたら、「私のぶんも買ってきて!」とお願いされる人が多く、いくら作っても売れまくるような気がする。
「カチワリ氷」とか、阪神の応援のときの「7回ウラの風船とばし」も、よくよく考えたら「奇妙な慣わし」なのである。そんなわけで、これからは青いハンカチの動向が気になってくる。
もっと想像すると、たとえば下柳投手とかが
マウンドで青いハンカチを取り出すところとか、観てみたい。
Comments
ハンカチで顔を拭う投手が予選を勝ち抜いて
甲子園までたどり着くかどうかが問題。
県や地区予選では続出しそうではありますが。
Posted by: M.フィオリオ | 2006.08.30 21:26
うん、つまり、勝ち上がったチームが、甲子園出場を前に、「おい、ハンカチで汗拭け」とかなりそうかな、と。そういうかんじです。
Posted by: HOWE | 2006.08.30 22:56