NO WRITING, NO LIFE
前回のハウ(といっても2年前だが・・・)で、私はナタリー・ゴールドバーグという作家の『クリエイティヴ・ライティング:自己発見の文章術』(春秋社)という本について紹介した。
「文章を書くこと」について、私がいままで触れた本のなかで、もっとも重みのあるパンチをくらわせてくれたエッセイ集である。
おかげで、いまもずっと、毎日何かを書いている。
そのハウの記事のなかで、私は「この本は現在絶版となっていて、あまり売れなかったようだ。その原因の一端は、邦題にあるのではないか。この邦題だと、本質が誤って受け止められやすいのでは」と主張した。
で、私がもしこの本の邦題をつけるとすれば、『骨の髄まで書き続けろ! 作家魂を解き放つための文章修行』とするだろう。こういう本を必要とする人にはピンとくるはずだ、と書いた。(いま手元にハウ15号を持っている方は、ぜひ確認して。)
で。
世の中って本当に不思議なもので、たまたま先日アマゾン・コムで何気なくナタリー・ゴールドバーグを検索したら、なんとこの『クリエイティブ・ライティング(原題は Writing down the bones)』が新装版となって再販されたらしいのである。
そして邦題をみると、なんと
『魂の文章術:書くことからはじめよう』
と変わっていて、2度びっくりした。(こちら)
『魂の文章術』ときたか。
ちょっとニアピンじゃないだろうか。
どうせなら、さらに踏み込んで「魂を解き放つ文章術」でもよかったかも。より具体的に。
いずれにせよ、この本がこうしてふたたび市場に流通することになったことを喜びたい。
「書くこと」のなかに、自らの生活を通してしっかりものをみていく力や根拠や勇気をもたらしてくれる本・・・彼女のエッセイに触発されて、地球上のどんな場所にいようが、ひたすら書き続けて死んでやろうと思える人が増えてくれることを願って。
そういえばあの本をはじめて読んだ直後、たまたま仕事の関係で春秋社の営業部の人とメールをやりとりする機会があったのだが、もうすこしで「あのゴールドバーグの本の邦題をなんとかしてくれ」と書きそうになったこともあったが・・・いやはや。
微妙なデジャ・ヴュ。あるいは予言の自己充足現象?
(ちなみにこの奇遇なネタの勢いを借り、ミクシィでふたたび「ナタリー・ゴールドバーグ」のコミュニティを作ってみたり。実は前回は誰も入らなかったので消えた・・・もしよければミクシィユーザーの方は入ってやってください。)
Comments
きっと時代が二年のときを経て、あなたに追いついたのでしょう。
よ!時代の先を行く男☆
Posted by: りえぞ~ | 2006.09.12 00:44
ハウ、15号あるよー。なぜか(笑)パスポートケースに入っていた!
今日は近所に隕石が落ちたよー。びっくりしたわ〜。梅ジュースの爆発もびっくりするやろうけど・・・あ、まだ産まれておりません。
Posted by: hanachirusato | 2006.09.12 15:07
僕のうしろにも時代がこなかったりして(笑)>りえぞ~
うお! そろそろですな! でも隕石に驚かされる日常生活ってどないやねん!(笑)いろんな意味で、くれぐれも気をつけて!>ハナチルサト
Posted by: HOWE | 2006.09.12 22:57