野球少年の偶然
新聞のスポーツ欄で、SHINJOのこれまでを振り返る特集記事の連載がはじまった。
第1回目はSHINJOのお父さんのインタビューが紹介されていた。「父から見ても宇宙人」という見出しで、幼き頃からすでに展開されていた、いくつもの「SHINJO伝説」がつづられており、それはそれで興味深かった。
で、ひとつ驚いたエピソードがある。
SHINJOは小学五年生のとき、それまでの「遊びの野球」をやめて、本格的にリトルリーグのチームを自主的に作ったそうだ。チームを作ってから監督を探した、というあたりもなかなかすごいと思うし、SHINJOがユニフォームのデザインまで手がけたそのチームは、いまでも活動を続けているというのも、かなりすごいことだ。
で、何が驚いたかというと、そのチームの名前は、「長丘ファイターズ」というのである。
ということは、SHINJOの野球人生は、「長丘ファイターズ」にはじまり、「北海道日本ハムファイターズ」で終わったことになる。
もしかしたら、SHINJOがメジャーリーグから日本ハムへの移籍を考慮した際、その「ファイターズつながり」という奇縁が、決断の片隅にあったのかもしれない。
いずれにせよ、私はその「偶然」にグッとくる。
もちろん、いつものごとく、「単なる偶然だよ」と流すこともできるレベルの話だ。
でも、ある不思議な野球少年が、自分で作ったチームにわざわざ「ファイターズ」と名づけたというそのささやかな歴史が、その20年後に起こるプロ野球チームの北海道移転にともなう「目玉補強」としてのSHINJO外野手をどこかで結びつけたのなら・・・
その「偶然」のおかげで、どれだけの人々がハッピーになれたかを想像すると、私はこれを「単なる偶然」とは思いたくないのである。
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Comments
そうですよ。単なる偶然じゃなく、そういうのを
人は奇跡というんですよw
Posted by: すてゅ~♪ | 2006.11.02 17:48
SHINJOって、奇跡が似合うよねぇ。敬遠されてるはずなのに、敬遠球を打ってサヨナラにしちゃうんだもんな(笑)>すてゅ~
Posted by: HOWE | 2006.11.02 22:50