チャリンコ
『華麗なる双輪主義:スタイルのある自転車生活』(小池一介著、東京書籍)を読んでいたら、「チャリンコ」というコトバは自転車愛好家として使うべきではない、という注釈があった。
というのも、著者が記憶する限り、1970年代までは「チャリンコ」というコトバは「かっぱらい」という意味だったそうだ。
「・・・オートバイで免許停止になった者が、路上の自転車を盗んでオートバイの集会に駆けつけることを『チャリンコしてきた』と言ったのがすべてのはじまりである」
とのこと。
てっきり私は、自転車のチェーンが駆動する音が「チャリチャリチャリ・・・」と響くことから「チャリンコ」になったのだろうと思い込んでいた。
でもよく考えたら、チェーンの駆動音がするというのは、自転車の本来あるべき姿からすれば、あまりよろしくない状態である。「オイルをさせよ」という話だ。
というわけで、私もいままで軽々しく「チャリンコ」、もっといえば「チャリ」と呼んでいたが、なるべく使用しないでおこうと思う。
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