日本で34ヶ所
『STUDIO VOICE』という雑誌がある。
みなさんもよくご存知だろう。
かなり昔から続いている、サブカルチャー系の雑誌だ。
毎号あまりに内容がディープなので、いちいち読み手を選んでくる雑誌なのだが、このような雑誌が長く続いているということは、もっと驚いていいんじゃないかと思う。
とはいえ、私はそんなにディープかつオシャレな趣味を持っていないので、いつも本屋でみかけたら、パラパラ立ち読み程度で済ますほどだ。内容が理解できることはめったにない。でもかっこいい雑誌なので、つい手に取りたくなるわけだ。
ちなみに、今調べたら公式ホームページで一番古く参照できる号は2003年のもので、ちょうどこのとき
と、「英国マンチェスターの音楽特集」があって、これは買ったし、今でも大事にとってある。なぜなら、この号のほとんどがニューオーダー特集みたいになっていて、ちょうどこの雑誌を通して私はダメ押し的にニューオーダー(と、ジョイ・ディビジョン)のファンになったといってもいい。
そういう思い出がある雑誌だ。
ところで、この雑誌に関連して、最近面白いことが分かった。
「日本の大学および一般図書館で、『STUDIO VOICE』のバックナンバーが読める場所はどれだけあるのか?」を調べたわけだ。
ちょうど卒論を書く学生さんが、雑誌の所蔵を調べるのと同じ手続きで、調べてみた。
こういうのは 「NACSIS Webcat」 というので調べるのであるが、
そこで分かったことは・・・・
私の大学の図書館は、『STUDIO VOICE』を所蔵している日本の34機関のうちのひとつであった。
京都に限定すれば、うちと、あとは京都精華大学と、国際日本文化研究センターだけだ!!
という、驚くべき事実であった。(実際の検索結果はこちら)
バックナンバーといっても、うちの場合は2004年のものからしか置いていないのだが、いやはやそれでも、この雑誌を取り寄せている機関が日本でたった34ヶ所しかないのだ。これはすごく意外だった。
この雑誌は、情報メディア論やカルチュラル・スタディーズを研究するうえでも、サブカルチャーやポピュラー文化に関して確度の高い情報を得ることのできる日本語の雑誌として代表的存在であるはずだが(私の修論でも役に立った)、そういう研究が活発なフリをしているメジャーな大学の多くでも、なぜかこの雑誌は置かれていないことが判明したわけである。
しかもこのデータで見る限り、日文研は1986年に出た一号ぶんしか置いておらず、継続購入はしていない。
なので、実質的に京都では、京都精華大とうちだけがこの雑誌を買い続けていることになる。関西一円でひろげてみても、数えるほどしかない。
センスあるじゃないか。ナイス!!うちの大学!!
うちの大学はこのことを誇っていいと思う。
(そう、みんなもっとこの大学を誇って欲しいし、この大学のことを好きになってほしい。)
「だってスタジオボイスのバックナンバーが読めるんだぜ」と新たに言うことができるのだ。
私の頃にはなかった要素だ。うらやましいぐらいだ。
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ちなみに今、もうひとつ気になったので調べたら、
「機動戦士ガンダム公式百科事典」という、かなり巨大な事典がうちの大学図書館にあるのだが、
この本が置いてある機関は、
なんと日本で2ヶ所、うちと宝塚造形芸術大学だけだった。(結果はこちら)
これもまたすごい話だ。
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Comments
びっくりです!!京都大学にも置いていないんですね。
本当図書館はうちの大学の誇りですね。
映画のDVDもいっぱいあるし!
Posted by: ホリ | 2007.05.07 13:20
その百科事典、家にあるんだze
Posted by: にゃんごろう | 2007.05.07 18:49
ホリ>たしかに映画も充実していますよね。微妙にサブカル濃度高い場所なのかもしれませんな!!
にゃんごろう>持っていたのかー!?(笑)すげー。
Posted by: HOWE | 2007.05.07 21:17
いつもながら「いい目をしているな」。
Posted by: MSK | 2007.05.07 23:01
MSK>元ネタがよくわからないが、おほめくださりありがとう(笑)
Posted by: HOWE | 2007.05.09 21:24
うおー、創刊号もってるじょ~。
あ、そんなこと吼える前にメールでした。でも寝まっす。
Posted by: hanachirusato | 2007.05.09 22:40
hanachirusato>なんと! 創刊号なんて!! ふへー。
Posted by: HOWE | 2007.05.10 22:40