WIRED VISIONより
「自分の顔や車のプレートが――『Google Maps』は要注意」の記事をうけて。(記事はこちら)
グーグル・マップの『Street View』(日本語版サービスはまだ)についての記事だ。
もはやここまでくるか、という詳細な地図サービスは、たまたまそのとき通りを走っていた車のナンバーや、人の顔までをもデータベースのなかで閲覧可能にさせてしまうのだ。
むかしメディア論の講義で聞いた話を思い出す。
よくテレビのニュース番組で、報道の内容とは直接関係ない、イメージを伝える映像として「資料映像」が流れることがあるが、あるとき「街中を歩く人々」というテーマの資料映像がつかわれたときに、その映像にたまたま不倫のカップルの姿が映りこんでしまい、それがきっかけで身内に不倫がばれてしまい、カップルのどちらかが自殺に追い込まれたということがあるらしい。
公共空間で、同意なく自分の姿がメディアに記録されてしまうことの恐ろしさというものを、ここまで残酷なかたちで示した実例はないわけだが、まさにこの記事で紹介されているグーグルマップの新機能も、そういう点については何にも防ぎようがない。どうなることやら。
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