パートナーズのくせに
昨日から「だまれ」というフレーズがマイブームになりそうで怖いが、
今日の報道ステーションでは、いくつかの日本企業に買収をしかけている米国の投資ファンド、スティール・パートナーズの代表者がはじめて記者会見をした、というネタがあって、
この会見を開いた理由を
「日本の企業を教育しにきた」
ていうのだから、
だよなぁ(笑)
ちなみにネットのニュースでみたら(こちら)、ここでの表現は「日本の企業を啓蒙(けいもう)したい」とあるのだが、どっちも同じようなもので。
や、もちろん、その代表者が示唆するとおり、日本の株式会社はこれからこういう「啓蒙してあげましょう」の波に飲み込まれるのは必至だし、実際に啓蒙されるべきなんだろうけど、
しかしいずれにせよ、その高圧的スタンスというか、時代を経ても変わらないその姿勢には、「教育されていないのはどっちだよ」となるわな。いまどきそんなケンカの売り方ってあるんかい・・・
そういうネタに食いつきたくなるのは、この数日ジョン・ダワーの『敗北を抱きしめて』を読んでいるから。戦後アメリカの占領政策のなかで日本人がいかに生き延びつつ対応してきたのか、私にとってまったくリアリティのない時空間の歴史的記述のひとつひとつに、なんだか「今まですいませんでした」と謝りたくなるぐらいの迫力に圧倒されっぱなし。
その傍らで、現代の大統領が、イラクの占領政策を「日本モデルでやる」といったことが、本当に大馬鹿野郎な構想であったことを痛切に感じてしまう日々である。
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Comments
忘れもしないよ、ジョンダワー。大学3年のゼミ。
「額縁ショー」のインパクトがすごすぎて、
あとは全然頭に入らなかった。
そんな恥ずかしい想い出の残る一冊です。
Posted by: こけし | 2007.06.14 22:34
こけし>学部のゼミで読むという境遇がうらやましいです。上巻はそういった風俗に関する話が多くて、よく調べたなぁと感心しちゃいます。
Posted by: HOWE | 2007.06.14 22:53