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July 2007

2007.07.31

騙すためのデザイン

ニュースで、エビの養殖事業への出資金を騙し取る詐欺事件のことが取り上げられていた。
そしてそういう詐欺事件のニュース映像ではよくありがちな、「実際に使われた募集案内のパンフレット」みたいなものがチラッと写った。

こういうのをみるたびに思うのは、

Savage

なぜ、
このような詐欺まがいのパンフレットは、どれもこれもデザインが、どうしようもなくダサいのか。

なぜ、
首謀者たちは、こんなダサいデザインのパンフレットを何の疑いもなく使用する気になるのか。

そしてなぜ、
被害者はこんなデザインのダサいパンフレットをみて、何も不審に思わないのか。

ということである。

デザインそのものを作るのは、こういう作業でも本職のデザイナーだったりするんだろうが、しかし出来上がったサンプルをみて、「よし、これでいこう」と決めるのはやはり詐欺の首謀者たちなのだから、やはりこのことはキッパリと断言できるだろう・・・「こういう連中は、伝統的に、まったくセンスが悪い」。

なんというか、パッと見たときに、やたら意味のない配色だったり、フォントのサイズが不安定だったり、すごくダサいメッセージを過度に強調しようとしたり、あと何より「空白を恐れるかのように=沈黙を恐れるかのように、やたらとコトバや文字で空白スペースを埋めようとする傾向」が感じられたりもする。

おそらく、詐欺のターゲットにあいやすい世代になると、「活字信仰」みたいなものがまだ残っていて、「綺麗に印刷された文字の放つ真正さ」みたいなものがまだ信じられやすい状況なのかもしれない。
なので、まだ今の時代だと、こんなクソダサいパンフレットでも、お金を出してもらえる状況にあるのだろう。でもそんな時代はまもなく終わっていくんじゃないかと思う。

ちょっとは、「あぁ、このパンフで勧誘されたら、そりゃあダマされるわなぁ」と同情したくなるような、抜群のセンスあふれる詐欺パンフレットをみてみたいのである。ここまでヒドいと。

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2007.07.30

是正と展望

写真家mizuix氏の展覧会「是正と展望」がKBUサテライトキャンパス(こちら)で行われ、最終日にお邪魔しました。
mizuix氏によるビストロ(?)も特別営業され、おいしいご飯をいただきつつ、
そしてmizuix氏率いる謎の無国籍3ピースバンド、「赤飯体験」によるライヴも堪能しつつ、
その後彼はギターでいろいろ弾きだして、せっかく私のためにスーパーカー「ドライブ」(こんな曲)のコードを弾いてくれたのに、歌詞をまったく覚えていない私は歌い損ねてしまい場を盛り下げ(すまん)、
その後B先生がエレキギターを弾きだして、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」を何気なく演奏していたのに触発され、せっかくなんでちかくにあったパソコンで歌詞を出してもらい「ロバート・プラントで歌います」とかいいながら、再度演奏してもらいつつ、しかし私のほうは結局ほとんど歌えずじまいで、しまいにはB先生のジミー・ペイジもびっくりなギターソロに見とれてしまいましたさ。
Plantpage
(イメージ図)

でも最後らへんでシャウトしながら絶唱するところは、それなりにがんばったつもりです。

今年で30です。

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2007.07.29

参院選の投票用紙

比例区の投票用紙に書かれている注意書きの最後の部分が

「欄内にひとつ書くこともできること。」

とかいう文面だったので、
しばし唖然としてしまう。

Inzaghi_atamakakaeru
「そんな変な日本語で、果たしていいのか??」

国民が政治参加するうえでの唯一の「道具」ともいえる投票用紙に、
まるで深い思慮もされずにそのまんま適当に印刷されたかのようないいかげんな日本語が書かれていることに、日々「ことば」を大事にする者として私は憤りを感じ、
おもわずその文面を携帯電話のカメラで撮影したかったが、選管の人に注意されるだろうし、次の用事もあるからやめた。

もしかしたら私の読み間違いかもしれないのだが、
もし次もそんな文面だったら、本当に何かアクションをやらかしそうだ。

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2007.07.28

サッカーのチカラ

先日の記事の続きみたいな話だが、「サッカー」と「テロ」を考えたときに、必ず想起されることがある。
それは、1996年に起こった「ペルー日本大使公邸占拠事件」である。
これは武装組織MRTAが、ペルーにある日本大使公邸のパーティーに乱入して人質をとり、篭城するという事件だった。
この事件について、くわしくはウィキペディアの解説を参照いただきたい(こちら)。

このたてこもりは長期間にわたり、そして私はそのなりゆきを当時かなり注目していた(新聞をやたら切り抜いていた記憶がある)。
大使公邸のなかにいる人質たちがどうなっているのか、ほとんど情報も得られず、そして武装組織は用意周到にその作戦を実行しており、どのように解決されるのか、まったくわからなかった。

しかし最終的には、軍と警察による特殊部隊の強行突入によって、犠牲者は出したものの多くの人質を奪還し、MRTAのメンバーを射殺することにより事件は幕切れとなった。

ここでポイントだったのが、強行突入をするタイミングを、「毎日の日課となっていたサッカーの時間にあわせた」ということだ。
私はそのことに深く印象付けられた。

つまり、MRTAという武装組織が大使公邸を占拠するという、非常に緊張を強いる任務を自らの手で実行していくなかで、事件が長期化するうえでは、MRTAのメンバーにとってもその状況下はストレスの多い毎日だったことが容易に想像されるわけである。そんな生活のなかで、彼らにとっての「サッカーをする時間」の持つ意味を思うと、サッカーというスポーツのもつエネルギーの解放感だったり、慰みだったり、「人間としての喜び」を表現できる可能性だったり、ということを考えずにはいられないのである。いくらテロリストとして強硬姿勢を崩さなかったとしても、サッカーの前には、彼らは「普通の、どこにでもいる人たち」に戻っていたのではないかと思うのである。

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ちなみにこの事件によって「リマ症候群」というものが言われるようになったらしい。今はじめて知った。
「ストックホルム症候群」の逆バージョンで、犯人の側が人質に感化される現象がここで起こっていたようだ。

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2007.07.26

サッカーに対するテロ

テロリストは五輪を狙っても、サッカーの大会は狙わないという「定説」があった。
サッカーを狙えば、ひとたび世界中を敵に回すことになるから、というのが根拠だった。

しかし今回、バグダッドでイラクのアジア杯決勝進出を祝う人たちに向けたテロが行われた。

たしかにその「場」はサッカーの大会でもなんでもないのだろうけど、
私にとっては、以前に「ハウ13号」で日韓ワールドカップのときのことについて書いたことを想起すれば、「サッカーの結果を喜ぶ群衆がいる場所」も、立派な「サッカー的空間」であり、さらには「そっちのほうがよりリアルに“サッカーなるもの”に触れられる空間」だとすら思えてくるわけだ。

なので、これは「サッカーにたいして行われた、史上初ともいえる多くの死傷者を出したテロ事件」だと思っている。
サッカーのもたらす喜びすらをも、純粋に分かち合えないほどに、イラクはひどいことになっていて、そのひどい状況がどうやって起こったのかをふくめて、決してこのことを忘れないようにしたい。

そして今回も、いつものように、
その原因の一端を担うわたしの国には爆風が届いていない。

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2007.07.25

配り続けること

先日の記事で、メディア・アクティヴィストから「活動しつづけろ」との熱いメッセージを受け止めた話を書いたけれど、やはりこのハウのフリペも、「配り続けること」が大事だなぁと痛感。

というのも今しがた、東京のイレギュラー・リズム・アサイラム(IRA)でハウを読まれた方から激励のメールをいただき、こうやって知らない人からメールがくることはかなり珍しいのだけれど、しかもよりによってその人はかねてより私が注目している活動をやっておられる当人だったりしたのでびっくりし、「ああーーー、やっぱりちゃんと発信をしつづけることが大事なんだよなああーーー」と、ひたすら痛感したわけです。読んでいただきありがたいです。そして名古屋でお会いしたときに、荷物が増えるにも関わらず快くハウを大量に持って帰っていただいたIRAの店長さんにも感謝です。

「どこまで“声”は届くのか」という、ひとつの実験のあり方として、最近の私はフリペ活動を捉えているのだけれど(ある意味、初期のハウはそれとまったく逆の方向性だった)、今日はそういう意味でも勇気付けられました。
おかげで、ここ数日くすぶっていたものが、すっかり晴れた気分です。「とにかく書き続けろ!」というメッセージだ、と。

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2007.07.23

風が

今日は朝晩ともに涼しい気候だという予報だったが、夕方、鴨川のあたりまで移動すると、風がすごく爽やかでうれしくなった。夕暮れの青空が清清しく感じられ、こういうときに鴨川にいられたことに感謝したい。京都はいい。

その余韻に浸りつつ、メディア・アクティヴィストの話をききにいく。
こういう会にでると、話の内容や受け手の我々も、だんだん堅苦しい気分になりがちだが、
よく考えたら、オルタナティブ・メディアを手弁当で作り続けるっていう、すごくパンクでファンキーな活動についての話ではないか、と途中で思いなおす。途中で見せてもらったペーパー・タイガーTVのデモVTRだって、よくよく考えてみたらすごくファニーでラブリーでユーモア精神があって、そこから「真の民主主義とは何か」、みたいなシリアスな命題に飛び込んでいくノリなわけで。(ここのホームページだって、ファニーだ)

で、わがままな私は、こういう話から「いかに自分の活動に役立てるか」という論点をひねりだしたくなるのだが、そういう意味では目新しい感触を得るには及ばなかった。ただ、「ひたすら、活動をつづけろ」という報告者のメッセージはしかと受け止めた。基本はそこだ。

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2007.07.21

熱戦ふたたび

やはり、ホームセンターの店内に入った瞬間に匂う、あのケミカル大集合的な香りは、とても好きなんだと認めざるを得ない。

***

ひさしぶりにサッカーを最初からじっくり観た気がする。
アジアカップ準々決勝、日本代表がオーストラリア代表にPK戦の末勝利。川口ナイスセーブや。
でもオーストラリアのGKショーツァーが延長後半に俊輔の決定的なボレーを片手ではじいたのが一番すごいセーブだった。あのプレーでPKまでなんとかもつれこませたわけだしなぁ。
「昨年のワールドカップの雪辱を果たした」、という表現で語られるわけなのだが、個人的には、オーストラリアに悔しい思いを抱くというよりも、あのときはヒディング監督にまんまとやられてしまったなぁという感がつよい。
ともあれ、今回からアジアの大会に今後もオーストラリアが参加することになるわけだが、これからもこんな熱戦が幾度となく繰り返されることになるのだろう。

***

そんな熱戦をよそに、中田英寿がYoutubeで、参議院選挙への投票を呼びかける映像を公開している(こちら)。もちろんその意向は尊重したいのだけど、せっかくここまで映像を作ったのなら、7月29日に投票を呼びかけることと、ここで示されている国際紛争の映像がどこでどのようにつながっていくのかを中田本人の口から説明してほしかったなぁ。というのも「イメージで訴える」というのは、結局のところ小泉政権が「郵政選挙」でやったことと同類ではないかと感じるからだ。

***

というわけで、政治に興味なかったり、分からない、という人ほど、がんばって29日は投票に行って、わけも分からないままに投票してください!!! 「わけのわからない浮動票が動きまくる」ことほど与党にとって恐ろしいことはないので!! これこそパンクや!!

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2007.07.20

メディア・アクティヴィズム

河合隼雄先生のご冥福をお祈りいたします。

むかし、私がワープロで描いたこのロゴマークが採用された関係で(それもまたミョーな話なんだけど)ご本人とお会いできる機会があって、
Ajcp

「素敵なロゴマークをありがとう」
と言われたことは忘れないでいようと思います。

*****

ちなみに
このロゴマークのモチーフとなっているのは

映画「2001年宇宙の旅」の有名なシーンと
Dawn01

その当時スタートしたばかりだった、これのロゴ
Toto

が組み合わさって出来たものです。

*****

つぎの月曜日には、京都三条ラジオカフェで「カフェ放送 てれれ」があります。(こちら

で、その同時刻に、同じラジオカフェの関連で、急きょ以下のようなイベントも決まったようで、こちらにも転載します。まだ申し込みが可能なのかどうか分かりませんが、関西在住で興味のある方はメールを出されてはどうでしょうか。

*****(以下、引用)
__________________________________

    ■□■京都メディアフォーラム番外編■□■

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆テーマ  「デモクラシー・ナウ!とメディア・アクティヴィズムの現在」 


この4月に発足した「デモクラシー・ナウ!ジャパン」のサイトはNYの独立非営利放送Democracy Now!を日本語で届けてます。

この番組は、独立メディアの面白さと重要性を余すところなく備えています。
このような番組が登場する背景となったニューヨークの独立メディアの状況、メディアを市民に解放する「パブリック・アクセス」や、メディアを社会批判の武器にする「メディア・アクティヴィズム」が、どのように生まれ展開してきたかを、NY市立大学でメディア・アクティヴィズムを教えるマーティン・ルーカスさんをお迎えしお話をお伺いします。

http://democracynow.jp/

番組上映:「デモクラシー・ナウ!」2006年10月30日放送分から一部抜粋

◆ゲスト

・マーティン・ルーカスさん (メディア・アクティヴィスト)

ニューヨーク出身。70年代に始まったNY最初のパブリック・アクセス放送局「ペーパー・タイガーTV」の初期メンバーで、90年代初めには、マスメディアとは異なる視点で湾岸戦争をとらえた「湾岸危機TVプロジェクト」を、衛星を使った非営利放送系の非公式全国ネットワーク(ディープ・ディッシュTV)通じて放送した。またNYのパブリック・アクセスTVチャンネル「マンハッタン・ネイバーフッド・ネットワーク」にも関わった。現在はニューヨーク市立大学ハンター・カレッジの映像・メディア学科で、メディア・アクティヴィズムを教えている。

http://www.martinlucas.net/


コメンテーター:杉村昌昭 さん(龍谷大学経営学部)
通訳:松浦哲郎 さん(龍谷大学非常勤講師)


■日時:2007年7月23日(月)
 19:00~21:00 (18:30~受付開始)
 ※18:55までに会場にお集り下さい。

■場所:京都三条ラジオカフェ「スペースオルタナティブ(仮称)」
    (三条寺町南西角とーべいビル403号)

■参加費: 一般1,000円 学生500円

    ※定員30名(先着順)

 参加お申し込みは、氏名/連絡先/所属/参加の有無を必ず明記の上、「京都メディアフォーラム」事務局までメールにてお願い致します。 メール確認後参加受付のメールを事務局太田より配信させて頂きます。
 
■e-mail:mf@radiocafe.jp
 定員に達し次第締切らせて頂きますのでご了承下さい。

■主催:京都メディアフォーラム

■協力:龍谷大学社会科学研究所非営利放送研究会
デモクラシー・ナウ!ジャパン
    京都ラジオカフェ株式会社


Help URL : http://help.yahoo.co.jp/help/jp/groups/
Group URL : http://www.egroups.co.jp/group/infinity-m/
Group Owner: mailto:infinity-m-owner@egroups.co.jp


*****

ちなみに「デモクラシー・ナウ!」の日本版ではいくつかのコンテンツに字幕がついていてすごいです。
手始めに『ブランドなんか、いらない』で有名なナオミ・クラインの講演記録を観てみましたが、10分の間にいろいろ考えさせられる論点が出まくりです(こちら)。「昨今では“平和な社会”というものに経済的価値が見出されなくなってきている」という指摘は、言われて初めて気づきました。ドキっとします。

そんな危ういグローバル資本主義化のなかで、日本人としての私たちがいかに生きるかという問題は、まさに河合隼雄の考え続けた「欧米的個人主義のすすむ日本人の心性のゆくえ」という問題提起にも通じていて、今後もその思想の重要性は増していくと思っています。

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2007.07.19

歴史を知ること

自分が生きていない時代の出来事にたいして
うっすらと抱き続けてきた他愛もない疑問が、
それなりに解消されるとき、
あぁ歴史を知るっていうことは
面白いなぁと思う。

というわけで
「1960~70年代の野外フェスティバルにおける『トイレ考』」
の記事(こちら)をどうぞ。

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2007.07.18

辞書のひきかた

英和辞書を触るたびに思い出すことがある。

高校時代のことだ。
S先生という英語教師がいた。見た目は昭和のオヤジなのだが、英語においてはダントツにすごいという名物先生だった。その落ち着いたオヤジ風情とは裏腹に、妥協を許さぬ熱血指導により、場合によっては拒否反応を示したくなるほどの激しい「発音練習」の指導などが有名だった。

で、
仲の良かった先輩がS先生の授業を受けていたのだが、ある日の授業内容に「辞書の引き方を練習する」というものがあったことを教えてくれた。

それは、「辞書の持ち方」とか「ページのめくり方」とか、そういったことをレクチャーしていたようで、何度も手元で辞書をパラパラめくる練習をさせられたというのである。
つまり野球の素振りみたいなことを、あの熱血的指導によって教授していたわけである。

ただ、先輩はその「辞書の引き方」について「なんだかよくわからなかった」みたいな感じだったので、そのときは「秘儀」についての詳細を理解するまでには至らなかったのだった。
S先生は地元教育界でも屈指の英語の達人らしいという噂もあって、私は「きっと自分ではまったく思いもよらない方法で、すばやく目的の語をみつけるような辞書のページのめくり方とか、何らかのコツがあるんだろう・・・それはぜひ自分もマスターしたい!」と思い続けた。

しかし自分も進級し、S先生の授業を受けるようになったのだが、ついぞそういう「辞書の引き方講座」は行われなかったのである。

私が甘いなぁと思うのは、それならそうと、自主的に辞書を携えて、S先生に個人的に「辞書の引き方のコツを教えてくれ」と頼みに行けばよかったのだ。
でも当時の私は今よりももっとシャイなヤツだったから、そういう発想にはならなかったんだろう。
なによりS先生の授業は、緊張感あふれる殺伐とした雰囲気だった印象しかなかったので、ただひたすら「怖い先生」というイメージしかなかったのもある。

ただここまで書いて思い出したが、そういう勉強についての質問はできなかったくせに、私はS先生に個人的に、当時ハマりつつあったプログレ・バンド「YES」の名曲、「シベリアン・カートゥル」の「カートゥル」というコトバの意味を質問しにいったことがある(どんな辞書にも載っていなかった言葉だった)。
「だったらなんでもっと勉強についての質問にいかなかったのか」と今となってはあきれてしまう。

なので、いまだに私は英和辞書のページをめくるときに、「いったいS先生はどうやってページをめくっていたのか」ということを心のどこかで自問しているのである。

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2007.07.17

ひとつの教育史によせて

ある学生さんが、
自分たちが無知であることを自嘲気味に表現すべく、

「わたしら、“ゆとり教育”やし」

と言った。

そのとき私はなにも言わなかったが、
「今、自分はものすごいセリフを聞いた」と思った。

うまく説明できるか自信がないが、このときの私の驚きを説明すると、
「ゆとり教育」というものが導入された過去をそれなりに覚えているし、そしてまた「ゆとり教育」が本当にいいものかどうかが問われつつある昨今の状況もリアルタイムで知っている私にとって、そのセリフは「ひとつの教育政策のはじまりと終わり(?)」の、一回りした帰結点みたいなものを感じさせたのである。
そして「ゆとり教育」という政策が、自己やその世代感覚を語るうえで「道具」としても使われる状況が現れたことへの素朴な驚きもあった。

そしてさらに、隣にいた別の学生さんが

「わたしらって、かなりゆとらされていたよなぁ!?」

と言った。

私は帰りの電車のなかで、この「ゆとらされた」というセリフは、日本の教育史において新たに付け加えられるべき名言に値するのではないかと思った。

実際に「ゆとり教育」のなかで育った側でないと発せられることのない、新しい言葉だ。
教育政策や制度といったものについて、これほどまでリアルな「体験者の声」もない。

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2007.07.16

インスタレーション

またしても地震で、被災者の方にはお見舞い申し上げます。
それにしても地震直後でまだ救助活動がはじまっていない状況で報道のヘリが飛び交うのはどうなんだろうといつも思う。声が聞こえなかったらどうするんだ。

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ひさしぶりに京都からJRに乗ったら、大学の宣伝が車内の中吊りになっていた。
Kbu

右側のほうは、私にも関係する大学の宣伝なので、無条件に応援しよう。
このチラシを見たことのない同窓生の方は、画像をクリックしたら大きく表示されるので、よければご確認を。

で、左側のチラシも大学の広告である。京都らしさをアッピールした、女子大ならではのデザインが印象的だ。
ひたすら京都イメージ全開で押していく、そういう広告は京都から遠く離れれば離れるほど訴求効果とかあがるんだろうか、とか考えてしまう。

そんでもって、これらのチラシが掲げられている後方に目をやると、

Kbu2


Kbu3


「女帝」である。
なんだかなぁ・・(笑)

それにしても、電車の中吊り広告で、こうしたテレビ番組の宣伝が入るようになったのって最近のことじゃないかと思うのだがどうだろう。よっぽどみんなテレビ観なくなったんだろうなぁ。

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2007.07.15

ちなみに

右にかかげている画像は、前にも紹介した「変ドラ」のサイト(こちら)でみつけて勝手に加工したものです。

私はこの絵が、「絵画として」好きなのです。
客観的にみたら、子ども向けマンガにあるまじき「すさまじい暴力描写」であるはずなんですが、
この、まったくムダのない線で構成されたみごとな描写(U子さんの手をみよ。私にはこの線は描けない)や、
Q太郎がうつ伏せになっていることにより彼の表情が読み取れないという劇的な効果や、
「ひどいわ、ひどいわ」と発している主体のほうがよっぽどヒドイんじゃないかという、「可笑しさを伴う矛盾」に満ちた点などが、
いつみてもグッとくるのでした。

というわけで、この絵をブログのトップにもってきております。
あんまり深い理由はないです。
飽きたらまた別の変な画像をはりつけようと思います。

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今週末もほんとうに、あらゆる面で感謝の日々でした。

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mizuix氏の「エチオピア高地におけるメントス入りコーラ」の話がおもしろかったのだけど、その話を聞いたあと、やたらメントスが食べたくなってしまい、現にいま一気に食べてしまう勢い。子どもかよ。すごい単純な性格。

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2007.07.14

ところで

ロックバンド「くるり」は、正式メンバーが今は2人しかいない。
ここでまたドラマーが復帰してオリジナル・メンバーになるのもいいんじゃないかと思うのだが、
個人的に最近思っているのは、
くるりと同時代に現れ、
お互いを認め合う仲であり、
くるりの作品にゲスト参加したこともあるほど音楽性の通ずるバンドがいたわけで、
しかしそのバンドは現在存在しておらず、個々のメンバーがそれぞれ活動を続けている状態なので、
どうせならくるりの空いているパートに加入したら面白いのに、ということだ。

そのバンドとは、スーパーカーだ。
そう、ジュンジ(ギター)とコーダイ(ドラム)がくるりに参加したら、と妄想したくなるのだ。

「半分はくるりで半分はスーパーカー」だけど、でもバンドはあくまで「くるり」なのだ。くるりのサウンドなのだ。そこで生み出される新しいサウンドに期待したいのだ。そういうのって結構アリだと思うのだが、どうだろうか。

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2007.07.13

気象予報士の南さん

NHK関西ローカルの天気予報のコーナーで、ダジャレを連発しつづけて自らのキャラクターを確立していった偉人、気象予報士の南さんのことを思い出したので、ネットで検索する。するとファンサイトがみつかったので、過去に南さんが何を言っていたかもよくわかる(こちら)。
そしてウィキペディアによると、最近は全国区で活躍されている様子。本人の公式サイトもあるようで(こちら)、「プロフィール」の「趣味・特技」のところに「バスッケトボール」と書いてあると、これも何かのダジャレなのかとすら思えてきたりする。

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2007.07.12

動体視力

「動体視力」ということでいつも思い出すのは、レーサーだった片山右京の話だ。
300kmちかくで走り続けて、マシンを降りると、あるとき「ハエが止まってみえた」らしい。
つまり車を降りた後も、テンションが高ぶっていて、目は高速走行中のときのノリを引き継ぐようにいろいろなものを超ハイスピードで捉えていて、目の前を飛び交うハエも的確に動体視力でとらえていたわけだ。
そのとき、どういう目の動きをしていたんだか。

なので自分もつい、ハエが飛んでいると、目で追いたくなる。

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書いたあとで思い出したが、映画『2001年宇宙の旅』のクライマックスで、スターゲート(だったっけ)を超えてとんでもない次元に辿り着いたボーマン氏が、ラストの謎の部屋に到着した直後、宇宙船ポッドの中で小刻みにブルブル顔面が震えていたシーンがあったが、そういう状況に似ているかもしれない。異常な高速移動の状態を経て停止した直後の人間の感覚、みたいな。そう思うとあの映画もますますリアルに思えてくる。ちょうどラストシーンあたりの動画がyoutubeでみつかった(こちら)。例のシーンはちょうど開始26秒ぐらいにでてくる。

あ、その直前の、「トリップ」シーンの箇所もyoutubeで堪能できます(こちら)。当時映画館でヒッピーたちがこのシーン観たさに通ったというやつです。

そして、そのリンクでみつけた別の動画がすごい(こちら)。この長ったらしい映画を、レゴブロックみたいなのを使って1分22秒で短縮しやがった。ていうかパロディなんだけど。

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2007.07.11

ラシックのセール

昨日の記事で「消費社会を自虐的に楽しむ」とか書いておきながら、なんだけど。

このまえ名古屋にいったときのこと。

ラシックというショッピングモールがあるのだけど、
このたびのセールのキャッチコピーが

さぁ、買い過ぎよう。

Kaisugi

ということで、
ここまで言われると、
このコトバに反駁できない自分がいて、
本当ならラシック店内でこのでかいポスターに向かってデジカメを構えるつもりだったのですが、
さすがにそれもためらわれるほどに、
圧倒されて帰ってきました。

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2007.07.10

あたらしい趣味の提案

よく「わたしは趣味がないんです」という方がいるが、
そんな方にオススメできそうなとっておきの「新・シュミ」を提案したい。

*見本市見学マニアになる
*陸マイラーになる
*防犯・防災マニアになる

である。
「見本市マニア」は、先日ここに書いたので割愛する。

「陸マイラー」というのは、航空会社のマイレージを、飛行機に乗るときだけでなく、日常のショッピングにおいてもマイルをかせぐように努めて、それで無料航空券や各種サービスをゲットしようという人々のことを指す。

「防犯・防災マニア」というのは、読んで字のごとくである。

とくに陸マイラーや防犯・防災というのは、調べれば調べるほど奥の深い世界である。
もはやこれはマニアの領域だと思わずにはいられない。
しかも、この趣味は日常生活にとても役に立つ。一石二鳥である。
そして私自身がこれらを自分の趣味にしてしまいそうな勢いである。
消費社会のなかで自虐的に楽しむ戦法をさぐっているんだ、と言い訳しておく。

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2007.07.09

ブート

「ブートキャンプ」というコトバは、
なんとなく私にとっては、「ブートレッグ(海賊盤)」を求めてキャンプをはり、ライヴ音源CDを買いあさる状態を感覚的に想起させる。「徹夜組」みたいに。

あるいは、山奥でキャンプをはって、ピンク・フロイドのブートレッグを聴きまくる集いか。『ユージン、斧に気をつけろ』を大音量で流して、警察に通報されたり。

そういや最近、あまりピンクフロイドのブートを聴こうという感じになっていない。
やはり1年のうち、音楽の嗜好には波がある。

ちなみに、こんどフロイドのファーストアルバム『夜明けの口笛吹き』の「40周年記念盤」が発売されるらしい(くわしくはこちら)。もちろん、「40周年」を祝うと同時に、タイミングとしてはどうしたって「シド・バレット追悼盤」でもあるのだが。
これはCD3枚組で、そのうちの2枚は、単に「ステレオバージョン」と「モノラル録音バージョン」の違いしかない。どうかしていると思うが、でもギリギリ、その気持ちが分かる。というのも、私がフロイドのブートの音源にこだわるのは、「音質の悪さ」そのものにも味を感じるからだ。これはどうしようもない。ブートキャンプを試みる人をとめることができないのと同様、フロイドのブート音源の音質の悪さすらをも快楽に感じる人間をとめることはできない。

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なら、2010年には『原子心母』の40周年記念盤でもリリースされるんだろうか、と今フト考えてしまい、このことが人生の一大関心事に躍り出てしまった。
だがウィキペディアには、この『原子心母』について
しかし、メンバー自身の本作に対する評価は厳しく、デヴィッド・ギルモアは「ガラクタの寄せ集め」と評し、ロジャー・ウォーターズは「二度と聴いてもらいたくない」と語っていた。
とあり、メンバーにとっては「黙殺扱い」の作品とされているようなので、どうしたって現況ではリリースされることはないのだろう。

それにしても、『原子心母』を駄作と断言する以上、私はピンク・フロイドのメンバーは「才能がない」と断言したくなる(笑)。しかし『原子心母』を作ったのはピンク・フロイドのメンバーたちなのだから、やはり才能を認めなくてはいけないのか。頭がくるしい。このことは私にとって実はかなり切実に悩ましい問題であるのだ。この世でいちばん自分にとって大切な音楽作品が、その作者自身によって思いっきり否定されてしまうっていうのは。

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先々週から考えてみたら、短時間で名古屋・京都・大阪・神戸といった都市圏を移動していた。どこも濃いエピソードがのこっていった。あらためて、そこで出会い、時間空間を共有していただいた方々に心から感謝・・・!

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2007.07.07

愛のメモリー

今宵は姉夫婦の家にお邪魔。ひさしぶりの神戸。
そして昼間はMくんHさん夫妻との語らいのひととき。たとえようのないほどの、ポジティブですてきなパワーをいただく。本当にありがとうね。
題名の「愛のメモリー」とはこの日のトークのひとつのハイライトなんだけど、要するに松崎しげるは偉大なシンガーなんだということである(本当か)。

明日は三宮の「ハルヒ」という店で行われるハニカムブックスさんのイベントにいく予定。
近場の方はぜひ。

こうしてポジティブなパワーをいただきに西へ東へ。
「今を生きる」ことを大切にしたい。ですね。

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さいきん、「手ぬぐい」を使う生活を始めてみて、これはけっこう使えるなぁと思っていた矢先、今日ここに姉の家に来たら、姉もしっかり手ぬぐい派だった。しかもいちいちかっこいい柄で。
あと姉はモールスキンの手帳を使っていることを知る。ついさっき、たまたま本屋で文房具に関する本を立ち読みしていて、モールスキンのよさについて認識していたところだった。
私にとって姉は「雑貨のモデルハウス」みたいだ。
くるりのニューアルバムもさっそくあるらしい。
つねに一歩前にいる。

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2007.07.06

総務省「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」

総務省の「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の中間報告についてのパブリック・コメントが募られているみたいです。(こちら)の内容をご覧いただくと、僕らがうっかりしている間に、ホームページやブログが政府による規制の対象にされかねない事態が起こっていることが解説されています。
余裕のある方はぜひ読んでみてください。(僕はまだちゃんと読めていません)

放送とインターネットって、ごっちゃに考えたらだめだよな、とたまたま今日も昼ごはんを食べながら考えていたので、ちょっとタイムリーだ。
というのも、僕にとってインターネットというのは「果たしてこれは“発信”なのか?」という思いがどうしてもある。発信というよりも「公開しているだけ」でしかないメディアだと思う。似ているようで違う。テレビ放送と限りなく似ているのだけど、ワンテンポ、ひとまわりだけ「発信」というレベルでは若干違ってくると思うのだ。

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2007.07.03

見本市データベース

このへんは、あきらかに近年におけるデイリーポータルZ(とくに林氏の記事)の影響を認めざるを得ないのだけど、
JETROの「見本市・展示会データベース」(これ)がおもしろい。

ためしに大阪で今後開催される展示会や見本市を検索してみる。

いうまでもなく、こういうイベントは往々にして業界関係者しか入れないのだが、たまに「一般参加OK」というのがある。
一般にも門戸を開いて、新しい時代の商品やサービスをアッピールする、その気構えに敬意を表して、少しその検索結果を紹介してみよう。

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●クリーンライフビジョン21-2007年大阪大会
2007年11月09日 ~ 2007年11月11日@インテックス大阪

アジア最大のクリーニング展示会です。変化する消費者思考やライフスタイルに対応できる業界として発展し続けるために機械・資材から環境対策、さらにIT化促進まで最新技術・情報を集積し、ユーザに提案。 主催者(共催):全国クリーニング生活衛生同業組合連合会/(社)日本産業機械工業会業務用洗濯機部会/全日本クリーニング機材商協議会。東京と大阪で交互に開催。

●大阪インターナショナル・ギフト・ショー 秋 2007
2007年09月26日 ~ 2007年09月28日@インテックス大阪

西日本最大のパーソナルギフトとセールスプロモーションの総合見本市。
出品物:パーソナルギフト、生活雑貨、ノベルティ販促グッズ、フォーマルギフト。

●第13回管工機材・設備総合展 OSAKA2007
2007年09月13日 ~ 2007年09月15日@インテックス大阪
メインテーマ:提案します!「快適環境」
サブテーマ:伝えよう我らの技術
      集めよう未来の知識
 
人の暮らし、都市づくり、産業活動等の基盤を支える、最新の管工機材・設備機器の多彩な製品がいま、社会的課題の快適で安全な生活環境づくりに、どのような役割を演じ、貢献しようとしているのか、その活躍ぶりや技術の進展の現状を幅広くPRし、需要の創造と販売促進を図る。

●Scientific Instruments Show Japan 2007 [全日本科学機器展]
2007年10月@インテックス大阪

理化学機器、分析機器、試験・計測・試験機器などの最新機器が展示・実演される研究・開発支援機器の総合展示会。付帯事業ではナノテク・エネルギー・環境など最新のテーマによる21世紀のキーテクノロジーシンポジウム・セミナー、21世紀COEに採択された大学・テーマの紹介やシンポジウム、出展者プレゼンテーションなど最新情報を提供します。また国内最大級のバイオテクロジー情報発信イベント「Human Life Science Forum 2007 in Osaka」と同時開催し、研究者・技術者が集う最大のイベントです。

どうだろう。ここまで読んでみたら、行ってみたくなるよな、よな? 
しかもこういうのって、出展企業のPR資料とセットで、その会社の紙袋とかもらえるんだぜ!? もしくは社名ロゴ入りのクリアファイルとか。ほしくないか? いらない? うーん、そうかぁ。

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2007.07.02

ALRIGHT

ソニー・ミュージックのサイトでは、楽曲がダウンロード販売されているのだが、我らがスーパーカーの音源もそこで販売されていて、特筆すべきは「試聴」が充実していることだ。しかもサビの部分とかを試聴できるのでうれしい(ていうか、いま書きながらいろいろ試聴してみると、どれも実に切り取り方が上手で、曲のよさを短時間でうまく伝えている加工が見事だ。愛のある仕事ぶりだ)。

というわけで、(こちら)にいくとスーパーカーのページになるのだが、つい先日リリースされた「スリーアウトチェンジ!!」の「10周年記念盤」のボーナストラックも試聴できる。つまり、デビュー前のあの超初々しい(ヘタっぴな)ライヴ音源も聴けてしまうという太っ腹ぶりだ。ぜひラスト3曲をクリックしてほしい。

ちなみにタイトルに「ALRIGHT」と書いたのは、これもスーパーカーの曲で、いまやB面曲を集めたベスト盤「B」でしか聴けない作品だが、これもちゃんとこのサイトで視聴できる。この曲全体をつつむなんともいえない空気がいつまでたっても好きだ。

で、この曲が「B」の6曲目にあたるのだが、そこから連続して
7. HALKROAD 
8. Seven Front 
9. Wavement 
10. Sleeping Bag 
11. Electric Sea 
を立て続けに試聴してもらえると、いかにこの時期の彼らがステキなほどに良い曲を作りまくっていたかが一瞬で感じ取ってもらえると確信する。これぜんぶがシングルのB面だとは信じがたい。

スーパーカーのことを書きたくなったのは、つい先日大学で、知っている学生さんが他の学生さんたちと集まって作業をしているところを通りがかったら、やたらスーパーカーのナカコー氏にそっくりな一回生の男の子がいたので、思わず「スーパーカーのボーカルに似ているって言われたことない?」と訊いたら「スーパーカーってなんですか」といわれて、「ぁっ! そうか、そうだよな・・・」と虚をつかれたからだった。
ファーストアルバムが10年前なんだもんな。
でもその学生さんが「今度聴いてみます」と言ってくれて、ちょっと救われた気分。

そういえば、最近知った学生さんで、プログレ・バンド「ジェネシス」のキーボード奏者、トニー・バンクス氏に雰囲気がそっくりな男の子がいるんだけど、ネタが微妙なので誰にも言えない。

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2007.07.01

空気銃一代

日帰り名古屋旅は、行って正解だった。
地下鉄とバスが1日乗り放題のカード(600円)は今回も大活躍。
とはいえ、最初はすっかりそのカードの存在を忘れていて、切符を買ってから気づくんだけどな。

肝心のカルチュラル・タイフーンは、前日の用事(博士論文発表会のヘルプ)が用事だけに、今日は自分が聞きたいパネルセッション1本のみに集中しようと、時間ギリギリまで他の用事(=繁華街の徘徊)にいそしみ、旅行者ノリを楽しむ。そしてセッションの会場に向かう前に、別の会場で展示参加していた東京芸大の学生さんの実験的フィールドワークの発表をみたり、イレギュラー・リズム・アサイラムのブースを見学させてもらったり店主さんに図々しくもハウをお渡しさせていただいたり、そこで出会った熱いパンク青年と意見交換をさせてもらったり、これだけでも名古屋まで来たかいがあったわけで。

目当てのセッションでは、DIY文化に関する報告があったわけでして、いろいろ勉強になったと同時に・・・そこでやはり図々しくも質問をさせてもらったりして(このへん、旅行者+オーディエンスとしての“意地でもモトをとって帰る根性”が発揮)、ある種セッションの報告内容をダシに、あらためて自分自身のスタンスを確認するきっかけをいただいた感じがする。報告者に感謝だ。

そして、時間に余裕ができたので、今回も大須の射撃場にいったのだが、そこで衝撃的な事実を知る。
なんと店主のおじいさんがお亡くなりになっていたのだ。
独りでお店を守るおばあさんは、しかし「空気銃を管理する免許の相続はできなかった」とのことで、その結果いまは愛好家の方々が持ち寄った、免許のいらない銃をお店に設置して、射撃場を続けているとのこと。
「空気銃の店は一代限りです」というおばあさんのセリフが切なかった。
日本でもここにしかないタイプのお店なので、ぜひがんばって存続して欲しいところだ。

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