サッカーに対するテロ
テロリストは五輪を狙っても、サッカーの大会は狙わないという「定説」があった。
サッカーを狙えば、ひとたび世界中を敵に回すことになるから、というのが根拠だった。
しかし今回、バグダッドでイラクのアジア杯決勝進出を祝う人たちに向けたテロが行われた。
たしかにその「場」はサッカーの大会でもなんでもないのだろうけど、
私にとっては、以前に「ハウ13号」で日韓ワールドカップのときのことについて書いたことを想起すれば、「サッカーの結果を喜ぶ群衆がいる場所」も、立派な「サッカー的空間」であり、さらには「そっちのほうがよりリアルに“サッカーなるもの”に触れられる空間」だとすら思えてくるわけだ。
なので、これは「サッカーにたいして行われた、史上初ともいえる多くの死傷者を出したテロ事件」だと思っている。
サッカーのもたらす喜びすらをも、純粋に分かち合えないほどに、イラクはひどいことになっていて、そのひどい状況がどうやって起こったのかをふくめて、決してこのことを忘れないようにしたい。
そして今回も、いつものように、
その原因の一端を担うわたしの国には爆風が届いていない。
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Comments
>その原因の一端を担うわたしの国には爆風が届いていない。
本当に、何のためのマスコミかと。
こんな時、日の丸をフェイスペイントしているサポーターが立ち上がって警鐘を鳴らすべきなのに。。。
これぞ、ブログの最大の活用法。
タテー氏、リスペクト。
Posted by: xin.s | 2007.07.28 18:09
xin.s>はい、そのコトバをしかと受け止めたいです。
明日は決勝です。イラク代表がどういう試合をするのでしょうか。
Posted by: HOWE | 2007.07.28 21:51