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2007.09.05

コルバンのおしえ

「におい」とか「音」を対象にした研究によって「感性の歴史学者」として知られるアラン・コルバンが冬に来日したときに、「記録になかったからといって、当時の人々がそれについて何も感じていなかった、と判断することはできない」と強調していたことが最近やけに思い出される。
たとえば、現代の日本の作家が小説のなかで、あえて都会の道路の車の音や排気ガスについて記述することはあまりないわけだ。「しかし、それで数百年後の子孫が、『この頃は車の騒音もなく、排気ガスに困っていたわけではない』と判断されたとしたら、それは間違いだといえるでしょう。しかしそれと同じことを、我々は過去の歴史についてやってしまいがちなのです」とコルバン氏は語っていた。
中学とか高校のとき、歴史の授業のなかで、一度でもいいからそういう観点でモノを捉えることを解説してもらえたら、もうすこし歴史を学ぶことの面白さに気付けたかもしれない。

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Comments

ひょっとしたら歴史の好き嫌いはそれを想像するかしないかなのかもしれない。どちらかと言えば現代の感覚で歴史を見ることの方が歴史から現代を見ることより多かった僕で、歴史を「中くらい」に好きでしたから。

Posted by: toyotti | 2007.09.06 at 00:09

toyotti>歴史は暗記科目だけではなく「想像科目」なんだ、っていう感じですね。想像力を駆使しないと、ちゃんと把握しきれないというか・・・そのへんがかなり試されているんだということに気付くのが僕は遅かった気がします。

Posted by: HOWE | 2007.09.06 at 20:40

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