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December 2007

2007.12.31

タルコフスキーごっこ

予定を変更して、
今年最後の記事は「タルコフスキーごっこ」について書いてみたい。

旧ソ連の映画監督、アンドレイ・タルコフスキーの作品は、どれも詩的で叙情的とも表される、独特の映像美が特徴とされている。
私は『ノスタルジア』という映画に特別な思い入れがある。ほかに『惑星ソラリス』や『サクリファイス』も観たことがある。
そしてたしかに、繊細で芸術性の高い映像美はすばらしいものがあるが、一方で、非常に難解で、不可思議で、長ったらしいシーンなどもあり、かなりの「クセ」もある。
ひろくタルコフスキーの遺した作品を知ってもらうためにも、その「クセ」を乗り越えて(我慢して)、みなさんにも親しんでもらいたい・・・と思う私は、ここでひとつの提案をしたい。それが「タルコフスキーごっこ」である。

「タルコフスキーごっこ」とは、日常生活において、誰もが自然に、タルコフスキー作品の映像美や俳優の演技を自らの実体験のなかで模擬体験できる遊びなのである。
この遊びは以下のようなプロセスをたどる。順番どおりに行ってもいいし、別個に実践してもいい。

* 長袖、長ズボンやロングスカート、そしてロングコートなどのかさばる防寒服があればなおよろしい。できるだけ重ね着をして、自然の豊富な場所を散策する
* 野外において、湖や川のほとりを歩いてみる、そこで湿地帯や、水たまりなどがあれば、すかさずそこへいく。「何かがそこにある」という雰囲気で、迷わずに、かつゆっくりと歩く
* 安全を確認したら、水たまりや水流のあるところに、服のまま進入する。場合によっては、あえて水たまりや泥のうえで転んでみたり、坐ってみたりする。
* 服がずぶ濡れになったとしても、まったく意に介しないように努める。クールな表情を保つことが大事。
* ときおり、何かにおびえるように、一点をみつめたまま硬直してみる。
* そうして、服が濡れたまま徘徊を続けて、飽きてきたら、タバコに火をつけたり、焚き火をしてみたり、薪を燃やしたりしてみたりする。『ノスタルジア』のラストシーンみたいにロウソクに火を灯して、誰もいないプールや温泉施設を端から端まで火を消さないように歩くのもいいが、安全上問題があるのでそういう行為は避けること

というのが、おおまかな「タルコフスキーごっこ」である。
ためしにYoutubeでタルコフスキーを検索したら、いろいろ映画のワンシーンがでてくるが、適当に見繕った『惑星ソラリス』のシーン(こちら)などをみても、たった7分のあいだにも、上記のようなプロセスが余すところなく描かれていることがわかる。
「服のままずぶ濡れ」、そして「燃やす」という、この「水と風と火と大地」の組み合わせを表現することが彼の映像美の基軸をなしていると思われる。

だから一方で、大雨の日に服が思いっきり濡れたり、道行く自動車に水をかけられたりした際には、「あぁ、今自分はタルコフスキー状態だ」とつぶやいて、映画のワンシーンのように、クールに歩き続けてもいいだろう。
(実際に私はそうしている)

というわけで、2007年の締めくくりとしてタルコフスキーについて語らせていただいた。
今年もたくさんの記事を書いた。読んでいただき、ひたすら感謝したい。
来年もなにとぞ、よろしくお願いします。

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2007.12.30

仮歩道マニア

デイリーポータルZとかがそのうち記事にするかもしれないので、先に書いておこう。

私は「仮歩道」が好きだ。

そう、工事中の、あのどうしようもない喧騒のなかに生まれる、ひとときの臨時の道。
「仮」なので、いつかは消えて存在しなくなる道。

そういう意味では、街の落書き/グラフィティにも通じるものがある。つまり「いま、ここにしかなくて、いつかは消えてしまうもの」だ。そして、誰にも記憶されず、その存在意義が省みられることがない。

なので、いつしか自分は仮歩道があると、じっくり味わいながら通るようになっていた。
「もう次に来るときには、この道は存在しないのだ」と思うと、ほら、どうだろう。ちょっと仮歩道が愛しく感じられないだろうか。

「自分は仮歩道が好きだ」と認識したきっかけは、去年ぐらいに姉の家の近くにあった、かなり大規模な仮歩道の存在だ。道路工事に伴って、長いラインをひたすら赤いコーンが導いてくれた、あの仮歩道を通過するのが楽しみだった。行けども行けども、赤いコーンとポールがひたすら続く、夢のような奇跡の道だった。かなり長い期間設定されていたので、いっそこのまま永遠に「仮」であってほしい、と本末転倒ぎみな自分を抑えるのに必死だった。

さて仮歩道を楽しむうえでやっかいなのは、先述の通りそこは恒常的な施設ではないため、「今通っておかないと、来週には存在しない可能性が高い」という切迫感ゆえに、なかなか他人にオススメすることができないのである。薦められて行ってみたら、いつの間にか仮歩道はなくなっていて、すっかり新調されたいまいましいピカピカの道路しかないという状態になりやすい。なので仮歩道の楽しさを人と共有することは非常に難しいのである。
「別にオススメされても困る」と思う人も多いだろうけど。
どうかついてきてほしい。

Karihodo1

とくに仮歩道を楽しむうえでは、夜が味わい深い。

投光機の乱立。たとえ工事作業がすでに終わったあとでも、この無人の現場を照らし続ける投光機の存在が、非日常性を演出している。それはまた、現場に設定された仮歩道を歩く我々にもいつも以上の慎重さでもって通行をするように促す。夜はなおさら、その緊張感が高まる。これぞ「ぷち・スリリング」だ。
そして個人的に「投光機」をみていつも思い出すのは、母校の高校の生徒会室に保管されていた赤い投光機であり、そこから毎年3学期にやっていた「餅つきパーティー」のことを連想する。あの無機質な光のなかを通るとき、いつでも私は18歳の、あの冬の気分を追憶するのである。3年生のときの餅つきは1996年2月2日だったと、日付まで覚えている。その日に大学の合格通知を受け取ったからだ。嬉しくて、その勢いでたくさん薪を割った。

「工事中につき仮歩道にご協力願います」という看板の表記も、またステキだ。我々は仮歩道を歩くことで工事に協力することになるのだ。そこを通るしか選択肢がないだろう、というツッコミはなしだ。

Karihodo2_2

そして夜の仮歩道を彩るイルミネーション。これが夜の仮歩道の醍醐味である。
『ダイ・ハード2』の空港のラストシーンのように、この光を目印にして暗闇のなかを安全なルートで進行することができるのである。そしてまたこの光に吸い寄せられる仮歩道マニアは、まるでイカ釣り漁船のそれと似ている。人間もイカも、暗闇のなかで整列したまばゆいばかりの光をみると、体が反応するのであろう。
また、手前にわざわざ別の電光板が「←」と示してくれている。これはかなり親切な処置を施している事例である。作業員の方々の一般市民を思いやる気持ちに感謝が絶えない。

というわけで、これからも私は仮歩道を歩くときにはなるべくそのディテールに注目しながら通過しようと思う。
ぜひ関西近郊で、味のある仮歩道を見つけた方はご一報いただきたい。

***

そんなこんなで、今年もあと一日。みなさまよいお年を。
(でもブログの更新はたぶんまた明日もあります)

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2007.12.29

模造紙

この慌しい年末に、なぜ私はウィキペディアで、
「模造紙」
なんていう言葉を検索しているのか、その理由はあえて問わないでほしい。
で、
さすがウィキペディア、こういう「日常生活にでてくる何気ない言葉」を調べたときでも、かなりの確率で誰かの手によって「へぇー!」となるような補足説明がされている。まるで「せっかくだから、お土産でも持ってかえって」とでも言いたくなるような、「ちょっと得したプチ・トリビア」がある。
んで、「模造紙」を調べたら、地方によって模造紙の呼び方も違っているらしい。
名古屋→B紙 (びーし)
新潟県→大洋紙(たいようし)
富山県→ガンピ(雁皮、らしい)
広島県→広用紙(ひろようし)
といったところだ。「模造紙」といっても通じないことがあるわけだ。

ちなみに、そもそも「模造紙」という名前は、和紙のひとつである鳥の子紙というものに似せて作ったものを明治政府が欧州に紹介すると、欧州の紙会社がそれに似せた紙を作って、やがて日本に逆輸入されたことからこの名前になった、というらしい。
しかしこのウィキペディアの説明文だと、ちょっと判断に迷いがでてくるな。
つまり「模造紙」の「模造」とは、「欧州の会社が日本の紙を模造したので・・・」という意味なのか、
それとも「鳥の子紙を模造した紙なので・・・」という意味が起点になるのか。
ウィキペディアの文章だと、前者っぽいニュアンスがあるんだが。
いずれにせよ、いままで子どもの頃から何気なく「もぞーし」と言っていたあの紙も、今後使うときには「これはそもそも模造品なんだ、模造の歴史を経た紙なんだよな」という認識をあらためて持ちそうだ。

ところで模造紙の一般的なサイズは 788×1091mm だそうだ。覚えにくい数値だ。

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2007.12.28

いのちの食べかた

「食」をテーマにしたドキュメンタリー映画『いのちの食べかた』、年末年始に京都みなみ会館でも上映されるよう。フライヤーがかっこよかった記憶がある。観にいこうかと思う。
ちょうど今年は食品偽装の問題が日本でもかなりのホットなトピックになったので、まさにタイミング的にドンピシャな作品となっているようだ。それだけ喫緊な話題だったってことか。
公式サイトは(こちら)だが、こういう映画の公式サイトでも「オリジナル壁紙ダウンロード」というのがあって、ヒヨコがコンベヤーで運ばれるシーンの画像とか、ほとんどこれはネタではないかとすら思えてくる(こちら)。

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2007.12.27

ハンガリー精神

むかし、友人U氏に対して私は何気なく「いまの俺らに足りないのは“ハンガリー精神”ではないか」と言ってみたら、なぜかすんなりと同意されたので、そのときから折にふれて「ハンガリー精神」を大事にしようと心がけている。
ハンガリー精神とは、「ハンガリー人のように根性をみせてがんばっていこう」、ということだ。

Hungarianflag

サッカーでも昔は欧州屈指の強豪国でもあったし、ハンガリーに学ぶべきことは多いのだ。
さぁ、あなたも今日からハンガリー精神で。

***

サッカーといえば、昨日、イングランド・プレミアリーグではチェルシーとアストン・ビラが試合を行った・・・
・・・のだが、
スコアが4-4、レッドカード計3枚、
という試合をやってのけた。イングランドにおいては一年に3回ほど、こういう試合がある。ボッコボコの壮絶な殴り合い。そういう試合をテレビで見逃したのは惜しいところである。きっと最初からみていたら、身をよじらせてわめきながらジタバタして観ていたであろう。

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2007.12.26

暖かい

クリスマスが終わったあとなのに、なんだこの昼間のポカポカ陽気っぷり。
本気で、何かどうにかしないといけないような気分になってくる。
でもこういうときな、U2の「ブラディ・サンデー」の一節を思い出すわけだ。
「今日も多くの人が泣き叫び/明日彼らが死んでいく、そうしてるあいだも俺達は飲み食い」。
あー、ホンマ、そんな感じになるよな、どーしたもんだか。と思いながら旧跡を自転車で走っていく。
すぐに答えを探すこともまた違ってんだろうけど。

***

夏に見つけたままの画像があった。

Garigari

これって

Garigari2

これへのオマージュですか。ちょっとわかりにくいよ!

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2007.12.25

『考具』

Kogu1

この本も紹介しておきたい。
すでに読んだ方もいるとは思うが。
アイデアを出したり、考えをまとめたりするための「ツール=考具」を紹介してある。
どんなジャンル、立場の人にとっても有用だと思うので、みんなにオススメしたい一冊だ。
カタログ的にいろいろなワザを紹介しているけれど、自分的に重要だと思ったポイントをふたつ挙げるとすると、まず「出来る限り、どんなくだらない思いつきでもアウトプットすべき」という方針を貫く姿勢。これはたとえば、紙を惜しまずに大胆に筆記しまくるということや(紙がもったいないのであれば、コピー用紙の裏紙を使おう)、他人といっしょにブレーンストーミングをするようなときの「遠慮」だったり「上下関係」などの要因を徹底的に取り除いてしまおう、という提案にうかがえる。「自分の思いつき」を、どんなものであれ、まずは最大限尊重して、早い段階で切り捨てずに、なんとか保管・活用していこうぜ、というノリ。
そしてもうひとつのポイントだと思うのは、本文ではあっさりとしか書かれていないが、「アイデアを出そうと『意識すること』だけでも、ぜんぜん違う」という点。これはいくら強調してもしすぎることのない、得てして「忘れがちな重大ポイント」である(少なくとも私にとっては・・・)。

そして私がこの著者に感心するのは、「考具Web」というサイトを開設し、著者がその後に寄せられた読者からの質問に答えたり、自分なりの考察の続きなどをネットで公開しているところだ。
ぜひみなさんもご一読あれ。
Kogu
アドレスは(こちら)。

てなわけで、『考具』的に、みんなでアイデアを出し合いながら語るような“ミーティング”の時間をもちたいねー、と私はいろんな人をつかまえて言っているが、なかなか実行できずにいる(すいません)。

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2007.12.24

『レバレッジ・リーディング』

図書館にあったので、気になっていた『レバレッジ・リーディング』(こちら)を読んでみた。
あくまでこの著者は「目的意識をもってビジネス書をたくさん読むこと」に主眼を置いているので、学術書や小説の読書には向かない内容。そしていわゆる「速読」の本でもない。読書という行為を「投資活動」になぞらえているので、いかにムダなく本を選び、読むときにもムダを省き、読書から利益を生み出すか、といったことが課題になってくる。
特に目新しいことはあまりなかったのだけれど、やはり「読書後のフォローが肝心」ときた。自分にとって大切だと思ったところを、あらためてメモすることの重要性を説いている。分かってはいるけど、これがなかなかできないんだよなぁ。
あと、これだけたくさんの本を読みまくり、かつ「本にはどんどん線を引いたり折ったりせよ」という著者のことだから、いらなくなった本の始末って大変だろうなぁと思いながら読んでいくと、最後に著者はあっさりと「古本屋にも売れないので、すみやかに古紙回収として捨てまくる」とある。その潔さにはただ感服するしかない(笑)。

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2007.12.23

deeeeeeeerhooof

Deerhoof1_2


この2007年を通じて、はじめて聴いた音楽ということでは、やはりディアフーフに勝るバンドはいなかった。
youtubeでの画像もかなりの数が増えてきた。(たとえばこれ

ドラムがとにかくすごい叩き方をするし、最後にゃ勢い余って顔面から血を流すわで、あの大阪シャングリラで観たライヴの衝撃はすさまじいものがあった。さらに二週間後にシアトルを旅したとき、たまたま彼らも当地でライヴをしていて、ふたたびあのハイテンションな演奏を堪能し、おまけに会場でドラムのグレッグ氏とも直接話ができたのもラッキーな思い出である。誰が何と言おうと、来日したら確実にライヴに行きたいバンドである。ライヴじゃないと面白くない(スタジオ盤がちょっと物足りない・・・!)。

ちなみに「今年その魅力を再発見した曲」という意味では、レッド・ツェッペリン『When the levee breaks』(これ)と『Since I've been Loving you』(これ)。初めて聴いた高校生ぐらいのときには感じなかったが、これらの曲を通して「もしかしてブルース・ロックっていうのは、すごくハマれる音楽じゃないかな」と思えてくる。来年はツェッペリンをちゃんと聴きこんでみたい。

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2007.12.21

おつかれさまです!

Inzaghi7

おつかれー!
おつかれー!
おつかれさまでしたー!

今日は。
いろんな意味で。

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2007.12.20

「都会のアリス」「さすらい」DVD再発

Alice

Zeit

ヴィム・ヴェンダースの「初期ロードムービー」の名作、あの『都会のアリス』と『さすらい』が、バラ売りDVDで再発が決定!! 1月に発売されるらしい。快挙。
このふたつの映画は、私にとって「1年に1度は観たい映画」なので、とってもうれしい。
あぁ、来年に向けて買いたいものが増えてしまって困る。

「都会のアリス」は今までもこのブログで何度か紹介しているが・・・「ひょんなことから出会った女の子と作家が、彼女の祖母の家を探し回る旅の話」であるが、もう、何度でも言うが、このアリス役の女の子の絶妙なる演技や、ときおりドキッとさせる表情とかが強烈で、そしてヴェンダース映画十八番の「ロックと旅とカメラと自分探し」的な映画の展開が、ステキすぎてむちゃくちゃ好きなモノクロ映画なのである。

「さすらい」のほうは、「映写機を修理するためにドイツ中の古い映画館を車で回る技師と、偶然出会った男との奇妙な旅物話」なのだが、「旅する映写機の修理工」なんていうステキな設定は、映画狂のヴェンダースだからこそ思いつくアイデアだろう。で、この映画は文字通り「さすらいまくる」映画で、最初に観るときは常識はずれなまでのダラダラ映画(3時間ちかくある)で観客をヒドイ目にあわせる作品ではあるが(笑)、二回、三回となぜか繰り返して観てしまいたくなる。それは「あの長かった旅の、あの場所に、もういちど行ってみよう」という気持ちに近い。すなわち、「旅をすること=ダラダラ感=何も起こらない時間が多い=それって日常生活と似ているよね」ということを、映画という芸術でそのまんま示してくれる作品なわけで、そのことに気付いたときに、私にとっての「映画」や「旅」の味わい方も変わってきた、そんなきっかけの映画だ。

ともあれ、自分にとって「旅」を考えるときに、決まって想起されるのが「ヴェンダースの映画における“旅”のすがた」である。そして、この2007年という、自分にとって大きな「旅」がたくさんあったこの年の締めくくりに、この特別な「旅の映画」のDVD再発が決まったことが、なんだか本当にうれしくてしょうがない。

このブログ、おとといから「音楽、サッカー、映画」のネタで続いている。この分かりやすい「サブカルチャー消費先行型」の展開で熱く語りまくるのもなんだか、「ハウGTR」のフリペの原点みたいな感じで、ご愛嬌ということで・・・

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2007.12.19

好きなサッカー選手とは

ある人に「タテーシさんの好きなサッカー選手は誰ですか?」
という、非常にシンプルな問いをいただく。
でも考えてみたら、そういう基本的なテーマで質問をされたことがあまりないので、とたんに悩む。
つい「ポジション別に答えさせてほしい」とか訳の分からないことを口走ってしまったが、
とりあえずは、
「自分の人生における3大ファンタジスタ」ということで(つまり『世界3大テノール歌手』みたいなもので)

ドラガン・ストイコビッチ
Pixy_2

デニス・ベルカンプ
Bergkamp

ジャンフランコ・ゾラ
L008


の3名をあげさせてもらった。
あとここに、中田英寿、中村俊輔などを加えると、私にとってこの5人のファンタジスタは「サッカーを観るきっかけとなり、イングランド好きになるきっかけとなり、チェルシーファンになるきっかけを作ってくれた恩人たち」となるだろう。

そんなわけで、ひとまずはこれで落ち着いた。
ただ、それ以外にも非常にポイントの高いジャンル、「キャラ立ちしているという意味でナイスなサッカー選手たち」というのも、捨てがたいなと思うわけだ。

思いつく限り列挙すると
Savage10
Inzaghi1
Wise
_40024038_keane144
Dicaniot1
Troussier
Mourinho_gesture_hor
Arsen
Crouch2
Ic


といった顔ぶれが思い浮かぶわけである。
こういう人たちのことも私にとっては非常に重要である。
この一人一人について時間を割いてその魅力を語りたい気分だが、さすがにやめよう。

というわけで、「トルシエ氏、FC琉球総監督就任」を記念して、今宵はめずらしくサッカーネタ。アディオス。

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2007.12.18

ビブレとツェッペリン

つい先日英国にてレッド・ツェッペリンの「1日限定復活ライヴ」があったようで、ニュース番組でもやっていた。
そういえば、今売りの『ロッキング・オン』の渋松対談(いつもここだけ立ち読みして帰ってます、すいません。)も当然ながらこの再結成ライヴを展望した話題だったが、渋谷氏の「ジミー・ペイジは実はビビっている説」が笑えたので、ぜひ興味のある方は一読を。

で、
このまえ、地元にあるビブレにいたら、
Viv
全フロア共通の店内用BGMに、ツェッペリンの代表曲「天国への階段」が流れてきて、なんだかミョーな印象を覚えたわけだ。この曲って、買い物するときに聴くような曲じゃない。しかもビブレだ。個々のお店、たとえば女の子向け服屋からは、ダンス系ミュージックが大音量で流れていたりするのだけど、その隙間をぬって「天国の階段」ときた。70年代だ。静かなアルペジオのギターが展開だ。でもぜんぜん聴こえない。他の店のBGMが勝っていた。
そんなわけで、ショッピングモールを上から下に降りていっても鳴り続けていた「天国の階段」に、敬意を表してあらためてこの曲をウィキペディアで調べてみたら(こちら)、面白い記述が散見される。
たとえば

冒頭部のギターによるアルペジオは情感豊かで、かつ技術的にさほど高度ではなく初心者でも比較的簡単に習得できるため、ディープ・パープルの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフと並んで誰もがコピーするほど有名になった。楽器店でギターの試し弾きをする際に頻繁に用いられるため、店員がすっかり食傷し、店によっては「天国への階段禁止」の掲示を出している

って(笑)。
「天国への階段禁止」っていうフレーズなりコンセプトに、グッときますな。
ピアノ売り場における「ネコふんじゃった禁止」とはまたちがった趣があって。

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2007.12.17

ポスター3種

風邪がなおりました。

最近ポスターをつくる機会が多くてうれしいです。
研究プロジェクトが活発になってもらえると、私も張り合いがあります。
とはいえ、こういうイベントごとにおいてはポスターづくりにかけられる時間はオトナの事情もあってかなり制約があり、そのへんのギリギリさ加減のなかでいかに(手を抜きつつ)作るか、という感じもまた味わってもらえれば幸いです。

<画像をクリックすると拡大します>

071219
今週は狂言が無料で観られますよ。しかも狂言のミニ解説講義つき。さらに対談も。


080109
今日できたポスター。大英博物館に関わっておられる方が来るので、ちょうどこのまえの旅行で撮影した大英博物館の写真を流用。


そして、次のポスターは、使用した図版がちょっと著作権グレーな状態なので、ここに載せるにあたって該当箇所を緑色でつぶしております。

071221b
よくみるとこれは今週の研究会なんですが、私の臨時休業もあり、これの開催を知ったのが今日だったので・・・いつも告知が遅くて申しわけありません>関係各位。

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2007.12.15

休業中

風邪ひいて寝ています。
「うがい手洗いをしっかりやろうな!」
と普段から言っているわりには、
この有様です。
ただ、インフルエンザではなかったようで。

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2007.12.10

腰リール

去年ぐらいから、シザーバッグのように、フェールラーベンの「ボディバッグ」を腰にぶらさげて仕事をしている。

Bodybag

ただ、どうしても形が大きいので、最初は「うーん、やはり失敗だったか」と思っていた。でもくやしいので使い続けてみた。
坐るたびにバッグの位置をずらしたり、歩くときにはまた位置をずらしたり・・と、せわしない。

しかし慣れとはおそろしいもので、今ではこのバッグが「不便だ」と思うことはほとんどない。

唯一の難点は、内側のメインの袋のところの、内側の手前部分に小さいポケットがあるため、モノを出し入れするたびに、その小さいポケットにひっかかってしまうところである。しかしそれはあまりに細かい難点であり、全体的にはおおむね満足している。何より頑丈なのがいい。

で、そのバッグには、例のごとく「ペンとメモ帳」も常備されており、ちょっとしたタイミングで筆記ができるので便利である。(ペンを入れるような胸ポケットのある服をきて仕事をしていない、というのもあるが)

さて、
最近、WIRED VISIONなどで「ライフハック」(こちら)についての話にふれることがたびたびあり、有用な考え方はどんどん取り込もうと思っているのだが、そのなかで「腰リール」というメモ術が提唱されていることを知った。
しかも(これがライフハック信奉者の面白いところでもあるが)「全日本腰リールカンファレンス」なんていうイベントまですみやかに開催されているほどの「熱い」メモ術なわけである。
くわしくは(こちら)のサイトをごらんいただきたいのだが、私にとっては、「ボディバッグにメモ帳とペンを入れて歩いている」ことこそが、すなわちこの「腰リール」と同じような方向性ではないかと思えてきて、「あぁぁ、なんだ、よかった。望んでいることはみんな似たようなものなんだ」と、仲間意識すらおぼえた。

『LifeHack Press』という本(←手ごろで読みやすかった)によると、「腰リール」の利点は「思いついて書くまでのタイムラグが少ない」「携帯率が高い」とある。しかし、私にとってはすでにボディバッグを引っ張りまわす生活のなかで、ある程度は満たされているのであった。知らず知らずのうちにライフハックになっていたということか。ハックハック。
しかし、ペンと単語帳(のようなメモ)を名札ストラップ用リールにつけて腰からぶらさげている人というのは、まだ実際にはお目にかかったことがないので、そのスタイルは正直未知数である。女性にとってもハードルは高いかもしれない。そのうち『Gainer』誌とか『anan』誌が取り上げたら流行ったりするんだろうか(『デキる男のスーツに似合う“腰リール”』、『これが開運を呼ぶ08年のワーク・スタイル“腰リール”』)。

ともあれ、学生さんでもカギやキーホルダーをズボンの外にたくさんつけて歩いている人がいるが、あれも「実用性とファッション性をシンプルに統合して追求していったら、ああなった」のであれば、立派なライフハックであろう。なので卒論に備えて「卒論ハック・スタイルだ」とか言ってこの「腰リール」を普及させてもいいかもしれない。

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2007.12.08

チラリズム vol.3

京都のshin-bi(だったはず)でみつけたフリーペーパー『チラリズム』。
今年出会ったフリーペーパーのなかで『大阪ギター』と並んで印象的な作品。最近、新作の第3号をリリース。テーマは「スペースが教えてくれたもの」。
「可愛らしくてオシャレ」一辺倒ではなく、内容構成やデザインや分量とか、あらゆるところで「ちょうどいい、絶妙のバランス」で作ってあるので、正直これは「自分には作れない、けど憧れるバランス感覚」だと思う。この「バランス」について、具体的にどうなのかを説明することは難しいのだが。
ともあれ、どこかで手に取ったら、ぜひご覧あれ。

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2007.12.06

世界の映画を観ながら「地球」を考える 第3回

つぎのイベントはこちらです。(くわしくはこちら

「世界の映画をみながら『地球』を考える-若者と子どもの目でみた社会変動」

★第3回上映会 『アトミック・カフェ』(1982年アメリカ) + 『マッシュルーム・クラブ』(2005年アメリカ)*2本立て★

日時:2007年12月12日(水) 12:20~14:30

場所:京都文教大学 弘誓館 G101教室

◆今回はふたつのドキュメンタリー映画を通して「原爆」について考えます。ひとつめは『アトミック・カフェ』です。これは第二次世界大戦およびその後の冷戦時代にかけてアメリカ政府が制作した、原子爆弾や核問題についての広報用映像や当時のニュース素材を集めてナレーション抜きで編集した作品です。荒唐無稽で、皮肉とブラックユーモアたっぷりの作品が創出されています。監督のラファティ兄弟は、ブッシュ米国大統領の従兄弟にあたるという事実も皮肉のひとつです。もうひとつの上映作品は『マッシュルーム・クラブ』です。日系三世のアメリカ人アカデミー賞監督スティーブン・オカザキが、被爆後60年目の広島を訪れ、被爆当時はまだ若く、子どもであったり胎児であった人びとの「今を生きる」姿をとらえた記録映画です。このふたつの映画作品を通して、今もなお核の時代に生きるわたしたちの「地球」を考えることができればと思い、2本立て上映を試みたいと思います。

というわけで、来週に実施します。
ただ、この日は同じ時間帯に、いろんな他の行事とかが重なっているので、「追加上映」も考えているところです。
学生さんに観てほしいからやっている企画だが、その学生さんがどうしても来れない事情が重なりまくるのは非常に惜しいので、夕方とか夜にやるかもしれないです。
そしてこの上映会イベントは「上映」だけで終わると何かと問題なので、追加上映のときもちゃんと「学問的意義のあるトーク」ができるようにしたいとは思っています。

Ymcaj
みんな観に来いよな!

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2007.12.05

テラ豚丼騒動に思う

吉野家の「テラ豚丼」騒動(こちら)のニュースについて、いま思ったこと

* 吉野家の狭い店内でそういう悪ふざけができるということは、本来監督すべき責任者や社員などが不在だったりした可能性も意味している。吉野家の社員の離職率の高さは知られているが、そういう24時間営業の過酷な店舗経営についての反省は決して行われず、「不衛生で、食べ物を粗末にして申しわけありません」という謝り方に終始するんだろうなぁ。

* 地球環境的にも、24時間営業は考え直してもいいんじゃないかと常々思っているのだが、それでも確かに「真夜中は何食ってもうまい」(ナンバーガール)から、心のどこかでは百歩譲って「仕方ないか・・・」と思う側面も、まぁ、たしかに、ある。あるのだ。

* まだ私は実際の動画を観ていないのだが、当事者たちは「メガ牛丼」に対抗する意図があったのなら、なぜいっそ「豚丼」ではなく「牛丼」で対抗しなかったのか。中途ハンパやなぁ・・・。あ、牛丼って今もお昼時間限定メニューだったっけ。ということはなおさら、豚丼しか用意できない深夜帯に、社員さんの目を盗んで「悪ふざけ」していた可能性が高いのか?

* この騒動によって、吉野家は公式メニューとして「メガサイズ」の類似品を販売することが難しくなった。ひょっとしたらそういう商品が計画されていたかもしれないのに・・・ということは、この騒動は「メガ牛丼」なんかを販売するライバル会社が仕組んだとしてもけっして不思議ではない。

* どのみち、牛丼をメガサイズで食べる気は私には毛頭ない。

* 職場の近くには「すき家」があるが、最近は丼ものではなく「豚汁納豆定食」が個人的に好み。

* でも本当は「すき家」では、ねぎ玉牛丼が一番美味しい。わかっているんだが、オーダーにいたるまでの葛藤に悩まされる。


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2007.12.04

さすがオシム。

まだ集中治療室の中にいるそうだが、オシム監督は意識を戻して、簡単な会話ができるようになったそうだ。
こちらのニュース

で、そのニュースのなかで・・・


アイスを食べたオシム監督にアシマ夫人が「冷たい?」と聞くと、

「冷たくなければアイスじゃない」

と答えた。


4797671084


いやぁ。
まいりました。
さすが、オシム。
「語録大好き人間」としては、やはりこのキャラクターは今後も日本に必要じゃないか、と思う。

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2007.12.03

野球の五輪代表

昨晩の野球の五輪予選、韓国との息詰まる試合は自分もすっかり見入ってしまった。
最終回に抑えの上原が出てくるや、テンポよくスカスカ投げてきっちり抑えたあたりは気持ちが良かった。

で、
試合のあとに「星野監督公認サポーター」として現地の中継にゲスト出演していたSMAPの中居くんが、「こんな気持ちで野球を観たのははじめて」と興奮を隠し切れない様子だったのだが、つづけて「日本代表チームが」と言おうとしたときに、思わず
「ジャイ・・・」と言いかけて、

Inzaghi_majikayo_2
「・・じゃ、ジャイ?」

その瞬間が、個人的には、
昨日の中継で「いちばんヒヤっとした場面」でしたよ。

うん、そりゃあ、あの中居くんが巨人軍じゃないチームを応援すりゃあ「こんな気持ちで野球を観たのははじめて」になるよなぁ(笑)。

ともあれ、今日も台湾に勝って、五輪出場を決めた。おめでとう。
同点のスクイズを渋く決めたときは、「あぁぁ~やっぱりこういう高校野球っぽいプレーは日本のお家芸やなぁ~!」と、いつになくひとりで盛り上がった。「執念の小技」っていうか。

北京の次のロンドン五輪に野球とソフトボールが種目から外れるのは、じつに残念ではあるが・・・
オリンピックの役割って、商売だけじゃなくて「スポーツ文化の継承」もあると思うので、むしろ多様性を尊重する方向にいってほしいものであるが。
私の場合、「テコンドー」とか「リュージュ」とかって、オリンピックがなかったら知ることはなかっただろう。
野球は用具類の準備がやたら必要でルールも複雑だから世界向けじゃないといわれるのであれば、なら「なわとび」はどうなんだ。私は「全米なわとび選手権」をテレビで見たときの衝撃が忘れられないのだ。若者たちが青春を「なわとび」に賭けた、あの熱い姿にひたすらリスペクトの念を覚えたわけだ。ああいうのも五輪種目になったら、テレビ的にもけっこういけるはずだと思うのであるが・・・

youtubeで探すといろいろでてきそうであるが、さしあたり(こんなの)とかは、見た目フリースタイルで、まるでストリートダンスの様相だ。
『フラガール』の次は、女子モトクロス・バイクか、「なわとび」がくるんじゃないか、と常々思っている。

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2007.12.02

スコップ三味線

ヤフーニュースより。
写真つき記事は(こちら)へ。

スコップ三味線…五所川原で第1回世界大会

◇スコップを栓抜きでたたいて演奏する「スコップ三味線」の第1回世界大会が2日、青森県五所川原市で開かれ、約40人が津軽三味線風に飾った重さ約2キロのスコップで腕前を披露した。

 ◇約20年前、同市で酒席の余興から生まれた「伝統芸」。たたく位置で音程を自在に操る達人も登場し、観客約400人の大喝采(かっさい)を浴びた。

 ◇世界大会とはいえ、参加者は全員が日本人。関係者は「演奏人口はまだ1000人程度。『ライバルはエアギター』と言えるよう知名度を上げたい」。【矢澤秀範】

べつにエアギターを目標にしなくても、じゅうぶんこれはこれで成立できていると思うぞ!
すくなくとも「楽器」として機能しているから、エアを目標にしなくても、普通に「楽器演奏大会」になっていると思うぞ! ファイト! 

Airguitar

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2007.12.01

年間消費

 ちょっとした勘違いが発覚。ニュースとかで「アメリカ人がクリスマス商戦の一ヶ月で消費する額は、平均して年間所得の5分の1にあたる」と報じられていたと思いこんでいたのだが、それは「年間所得」じゃなくて「年間消費」の間違いだった。なので、誤った情報を広めている可能性があります、すいません(こちらなどを参照)。

 ちょっとした勘違い。
 ・・・って、それでも「年間消費の5分の1」って、やっぱり、どうかと思うが(笑)。

 たまたま今日は「結いの田うじ」という学生さんの自主企画で、地元農家の方々と一緒に活動するプロジェクトの一環で、アメリカのファーマーズマーケットについての講演会があった。そこでも「クリスマス商戦ではやたらアメリカ人が買い物をする」という話が少し出てきたので、上記のようなことを思い返していたわけで。(まぁ、それで“年間所得”と“年間消費”の勘違いに気付けたわけだが)

 ファーマーズマーケットとは、農家の人が自分の収穫物を直売する機会を、フリーマーケットのような状況において展開する「青空市場」みたいな感じ。コミュニティづくりや雇用創出といった波及効果も期待できるわけだが、なにぶんアメリカのことなんで、NPOやボランティアの動きっていうのが、そういった「インディーズ系試み」をしっかりと支える基盤を形成しているかな、という印象。

***

 それにしても、繰り返すが、「年間消費の5分の1」っていうのは、どうなんだかなぁ、と思わざるを得ない。最近『浪費するアメリカ人:なぜ要らないものまで欲しがるか』(岩波書店)を読んだこともあり、なおさらそのへんの経済感覚に「はぁ?」っていう感じがつきまとう。この本でも「働きすぎと浪費の悪循環を止めよう!」と訴えてはいるものの、先進国で比べてもやたら個人の貯蓄率は低い国らしく、借金してでもモノを買いたがる人の多いこと・・・そりゃあそんな風土だったら、サブプライム・ローンで無茶な借り入れをやっちゃうわなぁ・・・と思うわけだ。もはやあらゆる国々の経済状況はアメリカの動向次第だってのに、国民の消費感覚がそんなんだから、危なっかしくてしょうがない。

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