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2007.12.10

腰リール

去年ぐらいから、シザーバッグのように、フェールラーベンの「ボディバッグ」を腰にぶらさげて仕事をしている。

Bodybag

ただ、どうしても形が大きいので、最初は「うーん、やはり失敗だったか」と思っていた。でもくやしいので使い続けてみた。
坐るたびにバッグの位置をずらしたり、歩くときにはまた位置をずらしたり・・と、せわしない。

しかし慣れとはおそろしいもので、今ではこのバッグが「不便だ」と思うことはほとんどない。

唯一の難点は、内側のメインの袋のところの、内側の手前部分に小さいポケットがあるため、モノを出し入れするたびに、その小さいポケットにひっかかってしまうところである。しかしそれはあまりに細かい難点であり、全体的にはおおむね満足している。何より頑丈なのがいい。

で、そのバッグには、例のごとく「ペンとメモ帳」も常備されており、ちょっとしたタイミングで筆記ができるので便利である。(ペンを入れるような胸ポケットのある服をきて仕事をしていない、というのもあるが)

さて、
最近、WIRED VISIONなどで「ライフハック」(こちら)についての話にふれることがたびたびあり、有用な考え方はどんどん取り込もうと思っているのだが、そのなかで「腰リール」というメモ術が提唱されていることを知った。
しかも(これがライフハック信奉者の面白いところでもあるが)「全日本腰リールカンファレンス」なんていうイベントまですみやかに開催されているほどの「熱い」メモ術なわけである。
くわしくは(こちら)のサイトをごらんいただきたいのだが、私にとっては、「ボディバッグにメモ帳とペンを入れて歩いている」ことこそが、すなわちこの「腰リール」と同じような方向性ではないかと思えてきて、「あぁぁ、なんだ、よかった。望んでいることはみんな似たようなものなんだ」と、仲間意識すらおぼえた。

『LifeHack Press』という本(←手ごろで読みやすかった)によると、「腰リール」の利点は「思いついて書くまでのタイムラグが少ない」「携帯率が高い」とある。しかし、私にとってはすでにボディバッグを引っ張りまわす生活のなかで、ある程度は満たされているのであった。知らず知らずのうちにライフハックになっていたということか。ハックハック。
しかし、ペンと単語帳(のようなメモ)を名札ストラップ用リールにつけて腰からぶらさげている人というのは、まだ実際にはお目にかかったことがないので、そのスタイルは正直未知数である。女性にとってもハードルは高いかもしれない。そのうち『Gainer』誌とか『anan』誌が取り上げたら流行ったりするんだろうか(『デキる男のスーツに似合う“腰リール”』、『これが開運を呼ぶ08年のワーク・スタイル“腰リール”』)。

ともあれ、学生さんでもカギやキーホルダーをズボンの外にたくさんつけて歩いている人がいるが、あれも「実用性とファッション性をシンプルに統合して追求していったら、ああなった」のであれば、立派なライフハックであろう。なので卒論に備えて「卒論ハック・スタイルだ」とか言ってこの「腰リール」を普及させてもいいかもしれない。

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