『考具』
この本も紹介しておきたい。
すでに読んだ方もいるとは思うが。
アイデアを出したり、考えをまとめたりするための「ツール=考具」を紹介してある。
どんなジャンル、立場の人にとっても有用だと思うので、みんなにオススメしたい一冊だ。
カタログ的にいろいろなワザを紹介しているけれど、自分的に重要だと思ったポイントをふたつ挙げるとすると、まず「出来る限り、どんなくだらない思いつきでもアウトプットすべき」という方針を貫く姿勢。これはたとえば、紙を惜しまずに大胆に筆記しまくるということや(紙がもったいないのであれば、コピー用紙の裏紙を使おう)、他人といっしょにブレーンストーミングをするようなときの「遠慮」だったり「上下関係」などの要因を徹底的に取り除いてしまおう、という提案にうかがえる。「自分の思いつき」を、どんなものであれ、まずは最大限尊重して、早い段階で切り捨てずに、なんとか保管・活用していこうぜ、というノリ。
そしてもうひとつのポイントだと思うのは、本文ではあっさりとしか書かれていないが、「アイデアを出そうと『意識すること』だけでも、ぜんぜん違う」という点。これはいくら強調してもしすぎることのない、得てして「忘れがちな重大ポイント」である(少なくとも私にとっては・・・)。
そして私がこの著者に感心するのは、「考具Web」というサイトを開設し、著者がその後に寄せられた読者からの質問に答えたり、自分なりの考察の続きなどをネットで公開しているところだ。
ぜひみなさんもご一読あれ。
アドレスは(こちら)。
てなわけで、『考具』的に、みんなでアイデアを出し合いながら語るような“ミーティング”の時間をもちたいねー、と私はいろんな人をつかまえて言っているが、なかなか実行できずにいる(すいません)。■■■■
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