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2007.12.20

「都会のアリス」「さすらい」DVD再発

Alice

Zeit

ヴィム・ヴェンダースの「初期ロードムービー」の名作、あの『都会のアリス』と『さすらい』が、バラ売りDVDで再発が決定!! 1月に発売されるらしい。快挙。
このふたつの映画は、私にとって「1年に1度は観たい映画」なので、とってもうれしい。
あぁ、来年に向けて買いたいものが増えてしまって困る。

「都会のアリス」は今までもこのブログで何度か紹介しているが・・・「ひょんなことから出会った女の子と作家が、彼女の祖母の家を探し回る旅の話」であるが、もう、何度でも言うが、このアリス役の女の子の絶妙なる演技や、ときおりドキッとさせる表情とかが強烈で、そしてヴェンダース映画十八番の「ロックと旅とカメラと自分探し」的な映画の展開が、ステキすぎてむちゃくちゃ好きなモノクロ映画なのである。

「さすらい」のほうは、「映写機を修理するためにドイツ中の古い映画館を車で回る技師と、偶然出会った男との奇妙な旅物話」なのだが、「旅する映写機の修理工」なんていうステキな設定は、映画狂のヴェンダースだからこそ思いつくアイデアだろう。で、この映画は文字通り「さすらいまくる」映画で、最初に観るときは常識はずれなまでのダラダラ映画(3時間ちかくある)で観客をヒドイ目にあわせる作品ではあるが(笑)、二回、三回となぜか繰り返して観てしまいたくなる。それは「あの長かった旅の、あの場所に、もういちど行ってみよう」という気持ちに近い。すなわち、「旅をすること=ダラダラ感=何も起こらない時間が多い=それって日常生活と似ているよね」ということを、映画という芸術でそのまんま示してくれる作品なわけで、そのことに気付いたときに、私にとっての「映画」や「旅」の味わい方も変わってきた、そんなきっかけの映画だ。

ともあれ、自分にとって「旅」を考えるときに、決まって想起されるのが「ヴェンダースの映画における“旅”のすがた」である。そして、この2007年という、自分にとって大きな「旅」がたくさんあったこの年の締めくくりに、この特別な「旅の映画」のDVD再発が決まったことが、なんだか本当にうれしくてしょうがない。

このブログ、おとといから「音楽、サッカー、映画」のネタで続いている。この分かりやすい「サブカルチャー消費先行型」の展開で熱く語りまくるのもなんだか、「ハウGTR」のフリペの原点みたいな感じで、ご愛嬌ということで・・・

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Comments

>熱く語りまくる‥
いやいや、これぞHOWE*!でしょ。
たまにこーゆーのないと淡々としてる風に感じっかも。

都会のアリスいいよね。
おかげ様で好きな映画です。
今でも女の子の養子欲しいもん。TOKYO-CITY徘徊します。
どっかに迷子いないかな‥(--;)danger

Posted by: toyotti | 2007.12.21 00:39

toyotti>うん、デンジャー。てか養子て(笑)でも確かに、ああいう親子に憧れます。
つぎはぜひ「さすらい」を観て下さい。

Posted by: HOWE | 2007.12.21 23:29

「さすらい」、川渡るらへんまで観た記憶あるけど、そのまま続き観てなかったような。はーい、観まーす。

Posted by: toyotti | 2007.12.22 00:43

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