模造紙
この慌しい年末に、なぜ私はウィキペディアで、
「模造紙」
なんていう言葉を検索しているのか、その理由はあえて問わないでほしい。
で、
さすがウィキペディア、こういう「日常生活にでてくる何気ない言葉」を調べたときでも、かなりの確率で誰かの手によって「へぇー!」となるような補足説明がされている。まるで「せっかくだから、お土産でも持ってかえって」とでも言いたくなるような、「ちょっと得したプチ・トリビア」がある。
んで、「模造紙」を調べたら、地方によって模造紙の呼び方も違っているらしい。
名古屋→B紙 (びーし)
新潟県→大洋紙(たいようし)
富山県→ガンピ(雁皮、らしい)
広島県→広用紙(ひろようし)
といったところだ。「模造紙」といっても通じないことがあるわけだ。
ちなみに、そもそも「模造紙」という名前は、和紙のひとつである鳥の子紙というものに似せて作ったものを明治政府が欧州に紹介すると、欧州の紙会社がそれに似せた紙を作って、やがて日本に逆輸入されたことからこの名前になった、というらしい。
しかしこのウィキペディアの説明文だと、ちょっと判断に迷いがでてくるな。
つまり「模造紙」の「模造」とは、「欧州の会社が日本の紙を模造したので・・・」という意味なのか、
それとも「鳥の子紙を模造した紙なので・・・」という意味が起点になるのか。
ウィキペディアの文章だと、前者っぽいニュアンスがあるんだが。
いずれにせよ、いままで子どもの頃から何気なく「もぞーし」と言っていたあの紙も、今後使うときには「これはそもそも模造品なんだ、模造の歴史を経た紙なんだよな」という認識をあらためて持ちそうだ。
ところで模造紙の一般的なサイズは 788×1091mm だそうだ。覚えにくい数値だ。■■■■
« いのちの食べかた | Main | 仮歩道マニア »
Comments