ウェイクアップ・コール
昨晩のNHK総合の深夜帯に「宇宙船ウェイクアップコール~21世紀の飛行士は何を感じたのか~」の再放送があった。途中から見始めたが、すっかり見入ってしまった。
これはNASAのセンターが宇宙にいるクルーにむけて、毎日の仕事がはじまるときに一曲の音楽を配信するという伝統の儀式について着目した番組で、その時々のミッションや乗組員個人のエピソードを交えて、どんな音楽が宇宙で流れたかを取り上げたドキュメンタリーであった。
興味深い話がいくつもあったが、特におもしろいと思ったのは、無人の火星探査機にも、毎日音楽を送っていたという話である。探査機は無人だけど、とにかく音楽をチョイスして流しておくという姿勢(と余裕)がそれだけでオシャレである。しかも、ある日探査機に通信のトラブルが発生して連絡不能になったときに、重苦しい状況のなかで次の日の朝にNASAの担当者がチョイスした音楽が、かのポップグループ「ABBA」の『SOS』という曲で、この曲の歌詞の和訳(こちら)をみていただけると、これが朝イチに流れたら、そりゃあ笑ってしまうなぁと思える曲だ。実際この曲が流れたことでスタッフに笑みが戻り、トラブルを乗り越えようとみんなが頑張れたという話だった。このへんの絶妙なるユーモア精神はさすがだ。と同時に、これもまた「ライフハックな仕事術」にも通じるなと感じた。
あと、この番組をみて改めてジョン・レノンの『イマジン』と、ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』は、体に染み渡るような名曲だな・・・と実感。
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ちなみにオチとしては、「ウェイクアップ・コール」についての番組を深夜にうっかり観てしまったことで、翌日の朝起きるのがすごく辛かったってことだ。■■■■
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