アーサー
帰ってきたら、アーサー・C・クラーク死去のニュースを知る。
このあいだ「スリランカ」の記事で書いたばかりだったが。あぁ。
そこでなぜか一瞬思ったことが「イラク戦争開戦がちょうど5年前だったけど、その日もたまたまちょうど卒業式の日だったなぁ」ということだ。
イラク戦争とアーサー・C・クラークがなぜ結びつくのかはわからないが。
そしてもうひとつ、これは紛れもない事実として、結びつくイメージが浮かぶ。彼の代表作のひとつ『地球幼年期の終わり』の、とても古い版のものを持っていて、装丁の箱がボロボロで変色しているんだけど、とっても未来的なデザインが描かれている。この装丁のために手に取ったような本なんだけど、その本はもともと私の大学の初代副学長の遺した蔵書として、ある日学生たちに自由に持っていってもらうべく解放された本のなかから見つけたものだった。若かりし頃のあの先生が、この本の装丁にあるような、「懐かしい未来」みたいな感覚を持っていたのかどうかは分からないのだけれど、確実に私は「懐かしい未来」を生きてきたような錯覚がある。現にいまもまだ、その大学にいたりする。遺された想い出というものを、少なくとも私は大切にしてきたつもりだった。
ええと、帰りの電車で携帯電話から書いたさっきの記事も含めて、よくわからない文章かもしれませんが、梅酒2杯が今日は美味しかったので許してください。
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Comments
こんにちは。クラーク氏がなくなりましたね。最近もある本を読み返したばかりです。それは、「海底牧場」という書籍です。この小説では西欧の人でも、過去には21世紀には鯨の時代になる可能性もなきにしもあらずと思っていた時期もあることがわかります。私は、これを題材として、鯨を含む海洋資源と海洋開発の重要性と、将来性などについて私のブログに書きました。私は、ここからさらに話しを発展させ、「パクスマリーナ(海の平和)」という考えを持つに至りました。これをいずれ、時代を変えるような「パラダイム」の次元に高めるか、あるいはSF小説のネタにするか、あるいはただの妄想で終わるのか(笑)?どうなるかわかりませんが、未だに私達に影響を与え続けるクラーク氏は素晴らしい人だったし、これからも語り継がれていくことでしょう。是非私のブログをご覧下さい。
Posted by: yutakarlson | 2008.03.20 13:38
yutakarlsonさん>コメントありがとうございます。「牧鯨」というコンセプトは興味深いですね。それをクラーク氏はずっと昔から思い描いていたという、その慧眼にはひたすら感服です。
Posted by: HOWE | 2008.03.23 17:02