『アヒルと鴨のコインロッカー』
mizuix氏から借りた伊坂幸太郎の小説『アヒルと鴨のコインロッカー』が面白かった。
ジャンルもなにも知らずに読み出したので、よけいに面白かった。
そうかこれはミステリーなんだ、と。でもどことなくマヌケでシュールで、でもってドキドキできる話だった。
話が進行すると、どんどん辻褄があっていく気持ちよさっていうか。
まったくこの作品について知らないままだったので、いまネットで調べてはじめてこの作品が映画化もされていたことを知る。
それにしても、麗子さん役の女優に大塚寧々っていうキャスティングが、まさにドンピシャでイメージ通りだったので、それもまた気持ちがよい感じがした。
ところで、この小説のように、二つの異なる物語が、だんだんと交わってひとつの物語に収束していくような、そういう複雑な構造を、スカッと面白く展開させていくような映画として、読了後まっさきに思い出したのは『アダプテーション』(これ)だ。ニコラス・ケイジが双子で登場する時点で、異様なテンションのある映画だった。でももう一度見ないと、ちゃんとストーリーが説明できない。最後まで混乱しっぱなしだったような記憶がある。
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Comments
映画から見ました。
ほんまにすっきり。
かつかなりしんみりというか久々に好きな映画でした。
Posted by: anami | 2008.04.10 23:35
伊坂作品はほとんど全て読んでいます。
中でもアヒルは好きな作品のひとつ。
彼の作品の特徴は、シュールで面白い会話のやりとりと
秀逸な伏線のはりかた。
重力ピエロや陽気なギャングシリーズ、砂漠なんかも
オススメです。
あと今ロードショーをしている死神の精度も、原作は
伊坂幸太郎です。本も映画も良かったですよ。
Posted by: すてゅ〜♪ | 2008.04.11 08:34
伊坂、自分も好きです。
だいぶ映画に影響を受けてるみたいすね。。
たしかゴダールが一番好きだとか。
陽気なギャング~は「パルプフィクション」
ぽくもありますし。
群像劇好きにはたまらん作家です
Posted by: ばやし | 2008.04.11 21:12
みなさま>おおお、やはりみなさんお好きでしたか! 僕もちょっとずつフォローしていきたいと思います! つい先日も伊坂幸太郎氏は書店員が選ぶ本の第一位を獲得したとか。
Posted by: HOWE | 2008.04.12 23:41