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2008.05.10

Petit Book recipe リトルプレスの作り方

Petitbookrecipe

『プチブックレシピ リトルプレスの作り方』 yojohan著、毎日コミュニケーションズ、2007年。

「お菓子を作るように本を作ろう」という帯のコピー、そしてガーリーな雰囲気の装丁と、最初はまったく期待せずにこの本を手に取ったわけだが、いやはやこれが非常に素晴らしい本だった。ただ単に「かわいい!」では終わらずに(そういう本が多い)、そういうかわいい本を楽しく作るためのアイデアなり印刷製本技術なり素材集めなりの、あらゆる「実務的泥臭さ」をきちんとセンスよく伝えている。おかげでとっても勉強させてもらった。

もし仮に自分が「ミニコミ制作ゼミ」みたいなのをもったら、この本を教科書にするだろうなぁ、とかなんとか思ったわけであるが、ブログを書くまえにこの本についてネットで改めて調べたら、かつて『ミニコミ魂』(晶文社)などを手がけた南陀楼綾繁氏のブログでもまったく同じような感想を書いていたので嬉しくなった(こちら)。
ちょっと引用させてもらうと

ここ数年、リトルマガジンやリトルプレスについての本が何冊か出ており、いちおうどれにも目を通しているのだが、いまいち食い足りなかった。女性がつくるセンスのいいリトルマガジンを、女性の著者がセンスいいデザインで紹介した本が多いのだが、はっきり云って読んだあとにナニも残らない。
(中略)
しかし、本書はきちんと筋が通っている。自分たちがナニをつくりたいか、どうすればできるかをつねに考えているからだろう。発想(妄想)を手を動かしながらカタチにしていく過程が読み取れるから、イイのだ。
(中略)
今年から和光大学で非常勤で「雑誌研究」という講義(というほどのモノではない)を持っている。前期だけなので、雑誌について一通り話をするだけで精一杯なのだが、学生には自分がつくりたい雑誌の見本を提出してもらうことになっている。本書はその参考書として最適だと思う。来年度も講義を受け持つとしたら、教科書にしたいと思うほどだ。

うわー、南陀楼綾繁の講義は受けたいなぁ。さすが和光大。
で、やはりこういう「参考書」は、貴重なのである。多くの人がこういう本からヒントを受け取って、新しい何かを生み出してほしいと思う。ただ今ちょっと残念なのは、去年出版された本のくせにアマゾン・コムではさっそく在庫切れになってしまっていることだ。ぜひ一般書店などで在庫のあるうちに取り寄せたりするべし!

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