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2008.05.26

明日の神話、シブヤへ

ちょっと前に決まった話なのだが(そして昨年度までN先生のシュルレアリスムの講義を受けた学生さんにとっては、身近に感じるテーマだと思うのだが)、
岡本太郎が描いた幻の大作『明日の神話』が修復され、それが最終的にどこに展示されるかという招致合戦が展開され、結果的にこの反原爆の作品は、広島の原爆ドームでもなく万博公園でもなく、東京の渋谷に置かれることが決まった。

Asunosinwa_2

趣意書によれば、なんでもこのへんは岡本太郎ゆかりの場所が多いらしい。ゆくゆくは「TAROの道」として再開発されるそうだ。

Map


しかし私の意見としては、
最大限の安全性を重視するという観点から、
万が一地震とか火事とかが発生した場合、この作品が直接的に損害をうける可能性が少なそうな順でいけば、万博公園 → 原爆ドームの近く → 渋谷 という感じではないだろうか。

太陽の塔もきっと待ち構えていたと思うよ。


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Comments

「安全な地」で岡本太郎画伯の「縁の地」といえば、沖縄と諏訪もあります。
作品のテーマなどを考えると沖縄でも良かったんじゃないかと個人的には思います。ただ、高温多湿のため保存管理が大変そうだけど。

爆発だ!
HOT SEAだ!w

Posted by: みずいっくす | 2008.05.26 22:06

タテーシさんお久しぶりです。
初書き込みです。
最近読んだ本で、岡本太郎がフランス留学中に民族学を学んでいたとか・・・。しかも(はっきりとは覚えていないんですが、多分)モースに師事してたこともあったのではないかと思います。
ボクは岡本太郎の作品についてはあまり知らないのですが、人類学を通して迂回しながら岡本太郎について知ったので、タテーシさんが岡本太郎を取り上げたことに、偶然のようだけども必然でつながる何かを感じました。すいません、変な文章で。。

Posted by: mati | 2008.05.27 16:15

みずいっくす>沖縄の写真集があるんですよね。写真の腕もすごいものがありそうです。熱い海はともかくとして(笑)

mati>おお! 初登場やん(笑)そしてずばりご指摘どおり、N先生によればモースに学んだらしいです、太郎さん。そしてモースの業績をたたえるドキュメンタリー映画に、岡本太郎がフランス語で話した貴重なものがあるらしく、未公開のままそのフィルムが民博かどこかに眠っているらしいです。N先生が「いつか見たい」と言っていたのを思い出しました。まさに日本における人類学と岡本太郎はかなり関係が深いようです。

Posted by: HOWE | 2008.05.27 21:30

タイミングのがしたようですが、コメントしちゃいます^^

明日の神話、昨年観てきました。圧倒される。

渋谷かぁ…個人的にはがっかりといったとこですね。意外性もないというか。
でも、メリットをあげるなら、東京のNPOなら、維持管理費も他の収入でカバーできるんでしょうね。かけられるコストも他府県の比ではないでしょう。
そういう意味で安心かな(笑)
万博は、太陽の塔だけも素晴らしいものですし。
沖縄もサケの遡上(作品が生まれるベースには民俗学が…で南方の祭事とかフィールドワークしてらっしゃってなかったかしら?)みたいな感じで、良かったかもしれないですよね。確かに保存大変だろうけど。台風すごいし(笑)

Posted by: usako | 2008.05.28 00:10

usako>や、うまくコメントをまとめてくれてありがとうございます(笑)たしかにコスト面を考えたら、万博公園周辺よりもいいのかもしれない・・?(笑)
僕は沖縄ときくと、いつも台風のことを忘れて陽気な気分になってしまいます。

Posted by: HOWE | 2008.05.28 21:38

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