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2008.06.22

日本語の文章能力を検定してきた。

先日予告したとおり、今日は日本語文章能力検定の2級を受検してみた。

いままでこのような検定試験とは無縁のまま生きてきたので、
ひさしぶりの真剣な「試験」というものに、緊張しつつ。

ただ、本来ならば新しいメガネが間に合わなかった可能性もあった。
無理やりコンタクトをつけて、目が痛くなることにイライラしつつ集中力を乱すか、
あるいは粘着テープぐるぐる巻きの故障メガネで試験に臨み、周囲の受検生の集中力に影響を及ぼすか、という懸念があったが、無事に新しいメガネで試験を受けることができた。

Dsc01040
あたらしいメガネをかけて緊張している受験生。

漢字検定と同じ会場で実施されるのだが、受検する人は極端に少なかった。
この日この会場で2級を受けたのは、12人ぐらい。

いろいろあって、受検の準備などほとんどできていないまま当日を迎えた・・・まぁ、文章ならブログで毎日書いているんだけどな。

試験は90分間で4問。
(1)報告書の正しい書式を順番に並べる。→一見簡単そうだが、過去問をみると、たまにどうしても納得できない正答になるので要注意。
(2)高齢者の自動車事故などについての報告やデータについての要約文を書く。→要約が一番苦手。
(3)手紙文を書く。→2級になると、心情的に書きにくい課題ばかり出題される。
(4)論説文を書く。お題は「英語表現では多用される『!』や『?』の記号を、今の時代は日本においても公的文書や目上の人の手紙にも使っていいのではないか」という意見についての賛否を書く。→今回のネタはあまり賛否が分かれにくいと思えるので、逆に書きにくい。たとえ時代が変わろうが、新聞記事や法律関係の文書に「!」とか「?」はないだろうよ・・・。

というわけで、過去問題はある程度目を通していたので、最初の作戦通り、一番時間のかかる4問目から解答していったわけだが、ここまで時間のかかるものだとは思いもせず、ギリギリまで冷や汗ものであった。

(3)の手紙文の作成において与えられたシチュエーションが、妙にリアリティがあってよかった。
高齢の祖母が、今は亡き祖父との思い出の品である「酒蒸しまんじゅう」をもういちど食べたいという。しかし購入した店の名前がわからない。手がかりは「店の最後に『堂』がつく」ことと、まんじゅうの上にクルミがのっていた、ということ。祖母はもはや自力で現地に行くことはできず、そして自分は仕事も忙しく、時間もとれない。そこで、ダメモトで、その店があった市の物産協会に、問い合わせの手紙を書くことになった
という状況である。
これを書きながら、なんだか「探偵!ナイトスクープ」の依頼者からの手紙みたいだなー、とか思いながら、あれこれとコトバを綴っていた。

ともあれ、結果的には、まずまずマス目をうまく埋めることはできたと思う。
しかし久しぶりの真剣勝負、終わったあとはすぐに会場を出る気もせず、保護者控え室にてぐったりしてしまった。

Dsc01041
ぐったり

今回の試験を申し込んだ当初は、「2級なんてさっさと受かってしまって、とにかく1級をめざそう」などと考えていたが、今日の試験のギリギリさ加減を思うと、やはりもうちょっとちゃんと準備しておかないと難しいだろうなぁと思い知る。1級の合格率は2割未満ぐらいらしい。まずもって何らかの対策をしておかないと、制限時間以内にここまでの文章をキチッと構成するのは大変だ。

Dsc01043
今回も「ダース」のチョコレートを食べながら試験に臨む。
いまのところ、このゲンかつぎで試験に失敗したことはないので、「ダース不敗神話」が続いているのだが、今回は果たして。

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Comments

「あ、お久しぶりです」と思わず会釈した本人登場写真!!激レアー
私も久々に、試験の緊張感を味わいたくなりましたよ京都検定でも受けようかと思います。

Posted by: onoyo | 2008.06.23 22:34

なんかすごく興味湧くなあ。やってみたいなあ。でも怖いなあ。(馬鹿文)

Posted by: isaac | 2008.06.23 22:44

onoyo>お久しぶりです。そういう気持ちも写真に込めてます(笑)。文検より、京都検定のほうが数倍難しいでしょうね・・・

issac>怖い、というのは分かる気がします(笑)

Posted by: HOWE | 2008.06.24 21:46

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